2024年2月 4日 (日)

男子代表アジアカップイラン戦

 アジアカップは一昨日(2/2)から準々決勝が始まりました。日本は昨日(2/3)イランと対戦しましたが、1-2で逆転負けを喫しました。

 完敗でしたね。負けるべくして負けたという印象です。前半はイランのプレッシャーがそれほど強くなかったので日本がボールを握る事が出来、28分には上田と守田との連携から守田がゴールを決め、先制する事が出来ました。その後イランが次第にプレッシャーを強めてきて、押し込まれる事が多くなりましたが、何とか試合をコントロールする事は出来ていたと思います。が、後半は完全にイランにゲームを支配されてしまいました。4-4-2のブロックから前2人が富安、板倉に前プレをかけ、両SBにも対面のサイドハーフが見ており、遠藤、守田へのパスコースもふさがれているので、結局長いボールを蹴らざるを得ないのですが、前の久保や上田もきっちりマークされてるので競り合いで負けてボールを回収される事の繰り返しで、全くボールを握る事が出来ませんでした。ボール非保持時もアズムン目掛けて長いボールを入れてこぼれ球を拾って攻めるイランの攻撃に対応出来ず、55分に同点ゴールを許し、その後も危ないシーンを作られ続けました。そして90+6分に痛恨のミスからPKを与え逆転ゴールを許しましたが、それまでで最終ラインは決壊寸前だったし、よくATまで持ちこたえたなとすら思います。繰り返しになりますが、完敗でしたね。

 負けた事自体は、あれだけ主導権を握られ続けたのですから、仕方ないと思います。問題はあれだけ主導権を握られ続けたのに何の策も打たなかった事です。ピッチの選手達で解決出来れば良かったのでしょうが、最終ラインの選手達からするとイランがどんどん長いボールを入れてくるから簡単にラインを上げられないし、前の選手からすると後ろも連動しないと無駄追いになるから「もっと後ろのラインを上げてくれよ」という気持ちになり、中盤の遠藤、守田としたら後ろが気になるから上げられない。加えて遠藤は全試合フル出場ですからかなり疲労している。そんな状態でピッチにいる選手達で意思統一して戦い方を変えるなんて無理なんですよ。ベンチからの指示や選手交代を使った意思伝達が必要なわけです。でも森保監督がとったのは久保、前田に代えて南野、三笘を入れただけで、配置は変えなかった。あの状態でやるべき策は遠藤か守田のどちらかに両CBの間に下がらせて後ろからのパス出しをさせるか、あるいはCBをもう1人入れて3バックにする事でこちらのボール保持時に4トップ気味に嵌めてくるイランに対して数的優位を作って何とかイランの前プレを剥がす事だったはず。そうした策を全くとらずにピッチ上で殴られ続ける選手達を見ているだけじゃ、そりゃトレンドが「森保解任」であふれ返りますよ。昨年はドイツを返り討ちにするなど好成績を収めましたが、アジアカップがこのような結果に終わった事で馬脚を表してしまった感じですね。この先2次予選、最終予選と大事な試合が続きますので、森保監督以下A代表に携わるスタッフの皆様におかれましては今回の結果を猛省して頂き、この後に繋げて頂きたいです。

 余談ですが、この試合で試合終盤にPKをとられた事でエスパが先日のプレーオフでPKをとられた事を思い出したという方がチラホラいました。確かにシチュエーションそのものは同じだったのですが、代表が後半45分間殴られ続けていたのと違ってエスパの場合は被決定機はいくつかあったもののほぼ相手にパスを回させている状態だったので、その点は大きく異なる事は付け加えておきたいと思います。「それなのになんでPKを与えたのか」という別の悔しさはあるんですけどね。あと秋葉監督のチーム作りが森保監督と同じボトムアップ型である事に言及する方も多かったですね。これは確かにその通りなので気になるところではあります。まあ見守るしかないのですが。

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2024年2月 1日 (木)

男子代表アジアカップバーレーン戦

 アジアカップは日曜から決勝トーナメントが始まりました。日本は昨日(1/31)バーレーンと対戦し、3-1で勝利しました。

 終わって見れば「危なげない勝利」でしたね。攻守とも力の差を見せつける事が出来たと思います。特に守備が良かったですね。前からプレスをかけるとともに中盤もしっかり連動して相手の中盤を捕まえる事が出来ていて、中盤に差し込まれたとしてもすぐにチェックに入って容易に前進を許しませんでした。たまらず蹴って来ても板倉、富安がしっかりはね返してくれていたので、一部の時間帯を除けば危ないシーンは殆ど作らせなかったと思います。攻撃に関しては、両サイド、特に左サイドを中心に仕掛ける事が出来ていたものの、最後のところのパスがずれたりして決定機を作るまでには至らなかったのですが、31分に毎熊の強烈なシュートがバーに当たったはね返りを堂安が拾ってゴールに流し込んで先制。その後は落ち着いてボールを握り続け、後半に入って49分に久保が前プレで奪ったボールを持ち出して、その後のこぼれ球を落ち着いて流し込んで2点目。1点差に追い付かれた後も72分に上田が見事なターンで相手を置き去りにしてダメ押しと、非常に理想的な点の取り方が出来ました。内容的に「勝つべくして勝った試合」と言えると思います。

 ただ反省点もあります。失点を食らったシーンとその直前5分くらいは相手が人数をかけて攻めてきて、それに対してバタバタしてしまいました。その流れで与えたCKからオウンゴールしてしまったのは大いに反省すべきかと。相手のシュートをいったんは止めたものの後ろへの逸らし方が不十分だったGKの鈴木彩艶のプレーは反省すべきところですが、ゾーンで守っていたとはいえあれだけフリーでヘッドを撃たれたのも拙かったですよね。また終盤は何度も4点目をとるチャンスがあったのですが、そこでとれなかったのも反省すべきところです。浅野が精彩を欠いていたのは気になりますね。

 まあ反省点はありますし、旗手の負傷がどの程度のものか等懸念事項もあります。ただ一方で三笘が今大会初出場して、久々の出場とは思えないキレキレのドリブルを見せたし、チーム状態も上がっているように見えます。次は中2日でイランと対戦します。厳しい相手ですが、今大会積み上げてきたサッカーを見せて欲しいです。

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2024年1月25日 (木)

男子代表アジアカップグループリーグ

 久々の更新になっちゃってすみません。エスパの選手の、特に加入に関する動きが特になく、なら昨季の振り返りとかやればいいのですが、風邪を引いちゃったりしてなかなか分析作業が出来ませんでした。エスパ関連の記事に関しては別途書く事にして、今回はめっちゃ久々に男子代表の事を書きます。

 先々週からアジアカップが開催されています。男子代表は昨年の親善試合やW杯予選を戦って、特にラスト9試合は全勝となり、前評判が非常に高い状態で大会に入りました。が、グループリーグ初戦のベトナム戦は先制しながら前半のうちに逆転されるなどバタバタし、2戦目のイラク戦は相手の策に見事にハメられて完敗し、1勝1敗に。3位でも6チーム中4チームは決勝トーナメントに進めるのでグループリーグ敗退の可能性は低かったものの、久々に代表に対する批判が噴出しました。

 そんな中で昨日(1/24)グループリーグ3戦目のインドネシア戦が行われ、日本が3-1で勝利してグループリーグ2位で決勝トーナメント進出を決めました。まあ率直に言ってインドネシアは、その前に戦ったベトナムとイラクが日本戦に向けて入念に準備を行って戦ってきたのに比べると、ただ5-4-1で低めにブロックを作って守る「だけ」という感じで物足りなかったです。が、日本も過去2戦と比べて良い試合をしたと思います。特に富安、毎熊、旗手、上田が良かったですね。富安のラインコントロールと対人の強さは最終ラインに安定感をもたらしましたし、毎熊の攻撃時のポジショニングと動き出しも良かったです。旗手も攻守ともアグレッシブな動きを見せたし、何より上田が2得点(事実上ハットトリック?)しただけでなく前線のポスト役として機能していました。2列目の堂安、久保、中村が活きたのは彼の働きがあってこそだと思います。特に2戦目はイラクの対人の強さの前に良さを消された感がありましたが、代わってスタメンとなった選手達が力を発揮したあたりが今の代表の強さを表していると思います。

 勿論反省点はあります。あれだけボールを握って攻め立てた割に3得点というのはちょっと物足りないですし、何より最後の1失点が余計ですね。あのボールは確実にはね返さないと。ただイラク戦敗戦によるモヤモヤは少しは晴れたんじゃないかと思います。

 これで決勝トーナメントに進めたわけですが、2位になってしまった事で優勝候補のイラン、開催国のカタールと同じブロックに入ってしまいました。しかも決勝トーナメント初戦の相手はヨルダンか韓国のどちらか。決勝トーナメントは非常に厳しい戦いになりそうです。さてどうなりますか。

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2022年3月25日 (金)

W杯最終予選オーストラリア戦

 昨夜(3/24)アウェーで行われたアジア最終予選の対豪州戦で、日本は終了間際の三笘の2ゴールで勝利し、7大会連続のW杯出場を決めました。

 試合会場は2000年のシドニー五輪のメイン会場でありかつ2003年のラグビーW杯のメイン会場でもあるスタジアム・オーストラリア。会場をここに設定したあたりに豪州協会の本気度が伝わってきましたが、肝心のチームの方が怪我などでベストメンバーを組めなかったみたいで、かつて大苦戦を余儀なくされた時ほどの強さは感じなかったですね。

 前半はそんな豪州相手に真っ向勝負の攻め合いをしてしまって、日本も決定機を何度も作りましたが、豪州にも幻のゴールがあったし、どちらに転ぶかわからない試合でした。ただ後半に無理に攻め急がずにボールを握って攻めるようにして、流れを掴むとともに豪州の攻撃の時間を奪っていったのはさすがでしたね。それでも勝ち越し点を奪えるような雰囲気はなく「このままドローならOKかな」と思っていたら、最後に山根、守田、三笘のフロンターレ組で決勝点を奪ったのも見事。この大事な試合に間に合った三笘を勝ち点1でもOKである試合に「勝つために」投入して勝ち切ったあたりに森保監督の強運を感じました。

 最終予選の最初の3試合で2敗を喫したあたりは僕も相当森保監督を批判させて頂きました。今のチームも「完璧。文句なし。」とは全く思いません。この試合も前後半通して最終ラインが下がり過ぎでした。ただ各方面から批判を受けてもチーム作りの基本方針をブレる事なく貫き通し、選手達が良くまとまった好チームを作ってW杯本大会出場という結果をもたらしたのは見事としか言いようがないです。このような結果をもたらした森保監督と選手達に心から感謝したいです。とはいえ本大会でさらに上を目指すのが代表の目標だと思うので、それに向けて万全の準備をして欲しいと思います。

 一方で、昨夜のW杯出場をかけた欧州のプレーオフでEUROで優勝したイタリアが破れて本大会出場を逃しました。欧州の厳しさを改めて感じるとともに、次大会でアジアの出場枠が増えて更に日本にとってはハードルが低くなっていいのかなぁとつい思ってしまいますね。勿論日本の今回の結果を腐すつもりは全くないですけどね。

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2022年2月 2日 (水)

W杯最終予選サウジアラビア戦

 昨日(2/1)、W杯アジア最終予選が行われ、日本が2-0でB組首位のサウジアラビアを破りました。

 前半途中まではどちらかというとサウジアラビアのペースだったと思います。日本はボールの奪いどころが定まらずにボールを奪えず、奪っても位置が低いため大迫へのパスがあっさりカットされてしまう苦しい展開でした。しかし20分過ぎくらいに伊東が右サイドの仕掛けで勝って決定機を作りかけたところから流れをつかみ、その流れの中から南野の先制点が生まれました。こうした良い時間帯で先制出来たのは良かったと思います。ただその後は少しずつサウジがボールを握る時間帯が長くなり、中を締めきれずにクサビを打たれる場面が数回あったので、前半終わった段階ではまだ全くわからない感じでした。

 が、後半開始から日本が積極的に前へのプレスを行うようになり、その流れのまま約5分間攻め立てて、その流れの中から追加点をとれたのが大きかったですね。伊東のゴールはまさにゴラッソですが、それもいったんボールを奪われたのを奪い返してその流れから獲れたので、積極的な前からの守備が効いたのだと思います。前半はサウジの個々の能力やパス回しの上手さを警戒する分前へのプレスが効かず、その分相手に楽にタテパスを通させていたきらいがあったのが、後半は相手に余裕を持ったパス回しをさせないとばかりにガンガンプレスをかけるようになりました。森保監督からの指示か選手達で話し合っての判断かはわかりませんが、後半に入るにあたってのこの修正がこの日の勝因だと思います。その後は時間がたつにつれ疲れは出ましたが、前からのプレスは最後まで怠らなかったし、ネガティブトランジションは早かったし、守備の強度も落ちませんでした。前半開始からの緩さ、というか様子見の感じは気になるところではあるのですが、全体としては文句のつけようがない勝利だったと思います。

 これでアウェイでの借りを返し、5連勝。オーストラリアが終了間際に追い付かれて引き分けに終わったため、次のアウェーでのオーストラリア戦で勝てばW杯本大会への出場が決まる事になりました。この2連戦を迎えるにあたっての不安材料だった吉田、富安の怪我による欠場も谷口、板倉の2人が完璧に穴を埋めてくれたし、チームは良い方向に進んでいるようです。次の試合まで時間がありますので、まずはそれまでしっかりコンディションを維持して、3月下旬の残り2試合に臨んで欲しいと思います。

 ところで、権田がウチの練習に合流できるのはいつなんでしょうね?

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2022年1月28日 (金)

W杯最終予選中国戦

 ずいぶんと更新をサボってしまっていました。トップチームは三保で調整を続けた後、今日から鹿児島でキャンプを開始しています。残念ながら何人かの選手が感染してしまい、それに伴うチーム全体の調整遅れが懸念されますが、何とか暖かい(ともいえないのかな)鹿児島の地で開幕に向けて調整のスピードを上げてもらえたら、と思います。

 一方、代表の方は男女とも公式試合が始まりました。男子代表は昨日(1/27)中国と対戦し、2-0で勝利しました。

 全体的には危なげない戦いが出来たと思います。特に守備面が良かったですね。いわゆるネガティブトランジションが非常に早くて、中国がボールを前に進めようとしているうちにあっという間に囲まれてボールを奪われる場面が非常に多かったですし、セットした時もパスコースを切った上で前からはめていく事が出来ていたので、吉田、富安の怪我によってはじめてCBコンビを組んだ谷口、板倉が晒される場面がなかったです。その谷口、板倉の2人も非常に危なげないプレーをしてくれました。この2人が使える目途が立ったのは大きいと思います。結局流れの中からのシュートはなし。守備に関しては安心して見ていられました。

 攻撃に関しては、得点シーンの形は良かったと思いますし、全体的にはよくボールを回せていたと思います。ただ遠藤とかも言ってましたが、途中から中国のペースに付き合ってしまった事と、最後のところの精度は課題として残りました。それ以上に気になるのは左右で攻撃が機能しているかどうかというところに凄く差があった点です。右は酒井と伊東が互いに相手を見てポジションを変えながらパス交換出来ていたのですが、左は長友と南野がお互い勝手気ままにポジションをとる場面が非常に多くて、殆ど左からチャンスを作れませんでした。それで割を食ったように見えたのが田中碧で、長友と南野が2人とも中に入って田中碧が外に開いて幅を取る場面が散見されたのは気になりましたね。長友はこの日も途中で中山に代えられて、その中山が2点目のアシストをしたあたり、最初から中山を使った方がチームとして機能するんじゃないかなと思うのですが。

 何はともあれ最終予選は結果が全てです。その意味では今年初の公式戦でしっかり勝ち点3をとれた事は評価できます。とはいえ次のサウジアラビア戦に勝たないと何の意味もありません。厳しい相手ですが、ホームで戦えるわけですから何とか勝ち点3をもぎ取って欲しいですね。

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2021年11月17日 (水)

W杯最終予選オマーン戦

 日本時間で本日(11/17)の午前1時からW杯アジア最終予選のオマーン戦がアウェイの地、マスカットで行われました。キックオフが1時では翌日の仕事に確実に影響すると思ったのでリアルタイム観戦は諦め、6時半頃に起きて録画を見ました。

 試合は皆さんもご存じの通り、81分の伊東の貴重なゴールにより日本がアウェーで勝ち点3を獲得しました。

 ベトナムに続き難しいアウェーの地で勝ち点3をあげた事は評価したいと思います。が、前半は全然ダメでしたね。オマーンは初戦と同様に4-3-1-2のシステムで特に真ん中を堅くしてきたため、日本はブロックの外側から何とか揺さぶろうとしましたが、タテパスを入れるスペースは無く、またインサイドハーフの柴崎、田中碧が中間ポジションに入り込むなり外側からブロックの周りの選手を食いつかせたりする動きがとれず(特に柴崎は存在感が皆無でした)、サイドの2人も南野は中に入ったまま動こうとせず、長友も南野にスペースを空けてもらっているのにカウンターを警戒して突っ込もうとせず、右は頼みの伊東がマークされて動けず、山根は前述の伊東や柴崎が機能しないために攻めに絡む事が出来ない状態、という感じで全く得点が入る雰囲気がありませんでした。一方のオマーンも積極的に攻めかかる感じではなかったのでスコアレスで折り返す事になりましたが、「厳しいなぁ」と思って観てました。

 そんな感じでどこかモヤモヤした感じで後半を迎えたわけですが、後半開始時に機能不全状態だった柴崎を諦めてシステムを4-2-3-1に変更した上で左WGに三苫を入れた森保監督の采配がズバリと当たりました。三苫が左サイドから強引に仕掛けてそれを投入直後から成功させた事で、オマーンの守備陣を混乱に陥れる事が出来ました。さらに左SBを長友から中山に代え、中山が三苫を少しでも良い形にさせるためのポジション取りやパス出しをしてくれた事も効いたと思います。真ん中も南野を古橋に代えて大迫と古橋がタテ並びの2トップのような恰好になった事もオマーンの守備を崩す事に貢献したと思います。まあ結局は左サイドを三苫という個のチカラでガンガン殴って最後に強引に穴を開けた恰好ではありますが、三苫のように正対した状態から相手を抜き去る能力を持つ選手を使わない手はないので、「ようやく使ってくれたか」という感じですし、古橋を真ん中に入れた事と合わせて選手交代で成功体験を得たのは大きいと思います。森保監督にはこの日得た新たなカードを今後もどんどん使って欲しいですし、まだ使ってないカードもどんどん試して欲しいですね。

 同じ日に豪州が中国相手に取りこぼした事で、日本は2位に浮上しました。とはいえまだ4試合ありますし、次の試合は国内組にとっては調整の難しい1月に行われます。ただ2試合ともホームでの試合なので、取りこぼす事のないようにして欲しいですね。

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2021年11月13日 (土)

W杯最終予選ベトナム戦

 今週は国際Aマッチウィークという事でJ1はありません。その間アジアではW杯最終予選が開催され、各国2試合が行われます。日本はベトナム、オマーンとアウェーで対戦する予定。ちょうど折り返しとなる最終予選において非常に重要な位置付けとなります。

 まず一昨日(11/11)ベトナム戦が行われ、日本は1-0で勝ち、3位に浮上しました。

 欧州組の移動時に給油のトラブルがあったためにベトナム到着が大幅に遅れ、現地でチーム全体練習を出来たのがわずか1日しかなかったという状況ながらきっちり勝ち点3を積み上げたのは評価できます。が、逆に言えばそれと伊東の獅子奮迅の活躍ぶりくらいしか評価できる部分がないです。攻守とも個人個人が頑張っているのはわかるのですがチームとしての積み上げが見られませんでした。それが顕著に出たのが攻撃面で、チームとしてどう崩すのかという狙いが見えず、結果として両サイドからのクロスくらいしか攻め手が見えませんでした。中でも左サイドは南野は中に入ってしまうし長友は縦突破しか考えてない感じで、森田も含めた3人での連携が全くありませんでした。そんな状態だから決定機は数えるほどしか無し。練習時間がなかったのが作用したのは間違いないでしょうが、これでは辛いですね。

 さらに問題なのがチームのマネジメント。前述のように欧州組の多くが給油トラブルに巻き込まれて疲労がたまっていたはずなのに、右SBの山根以外は豪州戦と同じメンバー。さらに日本から連れてきた多くの選手がベンチ外となりました。おまけに試合中の交代も豪州戦と同じ。森保監督の中で明確な序列があってそれに基付いて選手起用が行われているのは明らかですが、これではせっかく招集した選手をチームに馴染ませる機会を失わせる事になり、代表の選手層を厚くする事が出来ませんし、試合で使ってみないとやれるかやれないかはわからないものです。三苫とか旗手とか面白そうな選手を招集しているのに何をやっているのかと思ってしまいます。この選手起用の硬直具合は非常に問題だと思います。

 代表は既にオマーン入り。日本時間の11/16 午前1時にオマーン戦が行われます。明らかにベトナムより個人でもチームでも上です。守田がサスペンションで出場できないという状況でどういう試合をするのか、今は期待より不安の方が大きいです。

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2021年10月13日 (水)

W杯最終予選オーストラリア戦

 昨日(10/12)はW杯アジア最終予選のオーストラリア戦が埼玉スタジアムで行われました。前節アウェーでサウジアラビアに敗れて2敗目を喫し、この試合の結果如何によっては森保監督の解任もあり得るという報道も流れた中での試合でした。終了間際に決勝点を奪って2-1で2勝目をあげ、何とか踏みとどまりました。

 選手達は最後まで本当によく頑張ったと思います。前半から前からプレスをかけてなるべく前でボールを奪い、奪ったボールを早めに前に送って仕留めるという戦い方が共有されていて、それを基にして足を止めずに前に出るというプレーを見せていました。またこの日はシステムをいつもの4-2-3-1から4-3-3に変えましたが、それによってサウジ戦だと前の預け先が大迫か鎌田のどちらかである事がバレバレだったのがこの日はサイドのパスコースも使って前にボールを送る事が出来たし、5つのレーンを誰が使って攻めるかというのが特に左サイドで共有されていて、それによって長友の良さが活きていたし南野も上手く中間ポジションをとってボールを引き出していたと思います。中盤のインサイドハーフに入った守田と田中碧も攻守に走り回って真ん中を活性化してくれました。これらのシステム変更やメンバーの入れ替えの決断をしたのは森保監督で、かなり重圧がかかった中でこの試合に向けてしっかりチームを立て直してくれた事には感謝したいです。

 が、守備に関しては修正しきれていない大きな問題がありました。最終ラインの高さの設定です。この日もサウジ戦同様に低めに設定されていたように思いました。前からプレスをかけるんだったら後ろももっと連動して上げないと無用なスペースを与えてしまいますし、実際にボールロストした時に中間ポジションに入られてパスを通される場面が散見されました。またサイドの守備は穴になってましたね。失点に繋がったシーンがその象徴なんですけど、真ん中で最終ラインとボランチに4人くらいでプレスをかけに行ったのですがかわされてこちらの左サイドにいたSBの選手に出されます。慌てて長友が前にチェックに出ましたが、自分が守っていた左サイドがガラ空きになり、そこに流れたサイドハーフにボールを出され、フリーでマイナスのクロスを出されて守田のファウルに繋がってしまいました。

 最初に見た時は「何故長友は前に出たんだ?」と思いました。ただ相手SBにフリーで前進させるのはイヤだろうし、敢えて引き合いに出すならエスパルスはたぶんSBがチェックに行くんですよ。前から枚数をかけてプレスにいったのなら。ただその場合は最終ラインの残った3枚はスライドして必ずスペースを埋めてます。そのような約束事が未だに出来ていないのが今の代表の問題点じゃないですかね。

 これは長友個人の問題と捉えがちなのですが、右サイドもカウンターを食らった時に酒井がいなくて右サイドのスペースがずっと空いている場面が後半にありました。要はチーム全体の守備の約束事が出来てないんですよ、未だに。これは最終ラインの大事な約束事なんだから、「代表チームなんだから細かい約束事は作れない」というエクスキューズは通用しません。もう3年以上チームを指揮しながらこの状態では、「やはり森保監督にA代表は任せられない」という結論は変えられませんね。

 まあ田島会長が続投を明言されたので、このタイミングでの監督交代はないのでしょう。でもオーストラリアとの勝ち点差は3に縮まりましたが、オマーンに総得点で上回られて4位に沈んでます。11月にはアウェーでそのオマーンと当たります。ホームでのオマーン戦、相手の決勝点はこの日と同じく長友の不用意な上がりで左サイドのスペースを空けた事から始まってます。その穴を未だに塞がずに選手任せにしている森保監督にこのまま任せて良いのか。現時点では祈るしかないですね。

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2021年10月 9日 (土)

W杯最終予選サウジ戦

 今週は国際Aマッチウィークとなっており、J1はありません。その代わりというわけではないでしょうが、エスパルスは昨日(10/8)の三保での練習を1年7か月ぶりに公開しました。平日に関わらず多くの方が三保に行かれたようで、Twitterにも楽しそうなツイートがいくつもあがっていました。選手にも良い刺激になったようですので、武漢ウィルス(新型コロナ)禍の状況にもよりますが、少しずつ元に戻していってもらえたらと思います。

 一方で、日本代表にははアジア最終予選の2試合がスケジューリングされていました。そのうちの1試合が一昨日(10/7)、日本時間では10/8の2時キックオフのアウェーでのサウジアラビア戦でした。翌日に仕事があるのに4時まで起きているなんて無理なので少し早起きしてDAZNで見ましたが、まあ残念な試合でした。少し時間はたちましたがなるべく簡単にその感想を書きます。

 前半はまあ悪くなかったと思います。前からプレスをかけてサウジのパス回しを自由にさせず、28分の鎌田のパスからの大迫のシュートのように前でボールをひっかけて決定機を作る事も出来ていました。ただ後半は暑さのせいか足が止まり始め、サウジにプレスを嵌められて前にボールを送れない状態になって押され気味になり、そして72分に柴崎の致命的なバックパスのミスから失点。交代カードを珍しく5枚全て切ったものの決定機を作る事も出来ずに敗戦となってしまいました。

 こう書くと「ミスがなければ」となりがちですが、改めて映像を見返したりするとわかるのですが、前半からバランスがおかしかったですね。中盤から前はプレスをかけようと前に出るのですが、最終ラインがそれに連動して上がってないから中盤にスペースが出来て、特にハーフラインのスペースを再三使われていたし、そうなると中盤の選手も戻らないといけないから余計な体力を使うはめになる。これが後半の運動量低下につながったわけです。攻撃に際しては逆に基本的に4-2-3-1のバランスを変えないから、4-4-2のブロックで守るサウジのプレスをまともに受ける事になる。大抵のJリーグのチームであれば相手が2トップでプレスをかけてくればボランチを落とすかSBの一方を残して数的優位を確保する形を使うと思うのですが、この日の代表はそれをしない。だからCBが2トップのプレスをまともに食らうし、前への出し先も大抵は真ん中の大迫か鎌田だからあっさり囲まれてボールを奪われる事の繰り返し。そのくせ左サイドハーフの南野は中にポジションをとるし、ボランチの柴崎も真ん中で潰されるのを嫌ってサイドへ流れたがったりと、局所局所で選手が勝手な動きをする。これじゃどこかでやられますよ。

 本来はこうした局面毎のポジショニングを監督が整理するものです。が、森保監督はシステムを4-2-3-1と決めて大枠の役割だけ与えて、細かな約束事は選手任せにしているように見えます。ひと昔前ならそれで通用したのかもしれませんが、今は代表レベルでもカチッとした戦術とそれに基付くポジショニングを落とし込むチームが増えてきている。要は森保監督のやり方は時代遅れとすら思います。ここ3試合を見た限りで言わせて頂くと、今の代表が最終予選を勝ち抜けるとは思えません。来週火曜には豪州戦で、今のところ解任報道はないので、豪州戦はこのままでいくのでしょう。でもその後は即刻体制の見直しを図るべきと考えます。

 「日本は一度W杯出場を逃して痛い目を見た方がいい」という方もいらっしゃいます。頷ける部分もなくはないです。が、W杯出場を逃せばこれまで日本各地でW杯に選手を送り込むべく普及・育成を進めた人達の努力を無にする事になる。それを考えると「W杯出場出来なくてよい」なんて口が裂けても言えないし、完全に望みがなくなるまであがいて欲しいです。

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