男子代表アジアカップイラン戦
アジアカップは一昨日(2/2)から準々決勝が始まりました。日本は昨日(2/3)イランと対戦しましたが、1-2で逆転負けを喫しました。
完敗でしたね。負けるべくして負けたという印象です。前半はイランのプレッシャーがそれほど強くなかったので日本がボールを握る事が出来、28分には上田と守田との連携から守田がゴールを決め、先制する事が出来ました。その後イランが次第にプレッシャーを強めてきて、押し込まれる事が多くなりましたが、何とか試合をコントロールする事は出来ていたと思います。が、後半は完全にイランにゲームを支配されてしまいました。4-4-2のブロックから前2人が富安、板倉に前プレをかけ、両SBにも対面のサイドハーフが見ており、遠藤、守田へのパスコースもふさがれているので、結局長いボールを蹴らざるを得ないのですが、前の久保や上田もきっちりマークされてるので競り合いで負けてボールを回収される事の繰り返しで、全くボールを握る事が出来ませんでした。ボール非保持時もアズムン目掛けて長いボールを入れてこぼれ球を拾って攻めるイランの攻撃に対応出来ず、55分に同点ゴールを許し、その後も危ないシーンを作られ続けました。そして90+6分に痛恨のミスからPKを与え逆転ゴールを許しましたが、それまでで最終ラインは決壊寸前だったし、よくATまで持ちこたえたなとすら思います。繰り返しになりますが、完敗でしたね。
負けた事自体は、あれだけ主導権を握られ続けたのですから、仕方ないと思います。問題はあれだけ主導権を握られ続けたのに何の策も打たなかった事です。ピッチの選手達で解決出来れば良かったのでしょうが、最終ラインの選手達からするとイランがどんどん長いボールを入れてくるから簡単にラインを上げられないし、前の選手からすると後ろも連動しないと無駄追いになるから「もっと後ろのラインを上げてくれよ」という気持ちになり、中盤の遠藤、守田としたら後ろが気になるから上げられない。加えて遠藤は全試合フル出場ですからかなり疲労している。そんな状態でピッチにいる選手達で意思統一して戦い方を変えるなんて無理なんですよ。ベンチからの指示や選手交代を使った意思伝達が必要なわけです。でも森保監督がとったのは久保、前田に代えて南野、三笘を入れただけで、配置は変えなかった。あの状態でやるべき策は遠藤か守田のどちらかに両CBの間に下がらせて後ろからのパス出しをさせるか、あるいはCBをもう1人入れて3バックにする事でこちらのボール保持時に4トップ気味に嵌めてくるイランに対して数的優位を作って何とかイランの前プレを剥がす事だったはず。そうした策を全くとらずにピッチ上で殴られ続ける選手達を見ているだけじゃ、そりゃトレンドが「森保解任」であふれ返りますよ。昨年はドイツを返り討ちにするなど好成績を収めましたが、アジアカップがこのような結果に終わった事で馬脚を表してしまった感じですね。この先2次予選、最終予選と大事な試合が続きますので、森保監督以下A代表に携わるスタッフの皆様におかれましては今回の結果を猛省して頂き、この後に繋げて頂きたいです。
余談ですが、この試合で試合終盤にPKをとられた事でエスパが先日のプレーオフでPKをとられた事を思い出したという方がチラホラいました。確かにシチュエーションそのものは同じだったのですが、代表が後半45分間殴られ続けていたのと違ってエスパの場合は被決定機はいくつかあったもののほぼ相手にパスを回させている状態だったので、その点は大きく異なる事は付け加えておきたいと思います。「それなのになんでPKを与えたのか」という別の悔しさはあるんですけどね。あと秋葉監督のチーム作りが森保監督と同じボトムアップ型である事に言及する方も多かったですね。これは確かにその通りなので気になるところではあります。まあ見守るしかないのですが。
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