2023年8月17日 (木)

女子W杯スウェーデン戦

 1週間前の事をずっと取り上げてなくてすみません。

 先週金曜(8/11)、FIFA女子ワールドカップ準々決勝で日本はスウェーデンと対戦し、1-2で敗れました。

 後半半ばくらいまでは完全なスウェーデンの試合でしたね。日本は5-4のブロックを低めに敷いてそこからのカウンター狙いだったと思うのですが、スウェーデンはボールロストしてからの所謂ネガトラが早くかつきつく、特に1トップの田中のところとボランチの長谷川、長野に対して厳しくチェックをかけてきたので、なかなか相手陣へボールを運ぶ事が出来ませんでした。それでも0-0で凌げれば勝機はあったと思うのですが、セットプレーからのこぼれ球を押し込まれて先制を許し、そこから勢い付くスウェーデンに対して何とか1点返そうとしましたが、攻撃の起点のところを殆ど潰されてしまって反撃の糸口が掴めませんでした。

 後半左WBを変えて反撃に出ようとした矢先にPKをとられ追加点を与えてしまったのも痛かったですね。その後選手交代やスウェーデンの運動量が落ちてきた事によって次第に相手陣に攻め込めるようになり、75分頃にPKをとったあたりからは押せ押せになって、87分に1点を返してから更に攻勢を仕掛けられるようになったのですが、反撃及ばず敗退となってしまいました。

 まあ体格の差はありましたが、それは如何ともし難いですし、むしろトランジションのところで後手を踏み続けたのが敗因ではないかと思います。そことパススピードの差は埋めていきたいですね。ただグループリーグ3試合とベスト16で相手を翻弄し、この試合でもラスト15分プラスアディショナルタイム10分もの間スウェーデンを苦しめたその実力は本物だと思います。この悔しさを晴らす場として1年度のパリ五輪があります。そこに向けて更に個人およびチームの力を高めていって欲しいです。

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2023年8月10日 (木)

女子W杯ノルウェー戦

 また前の話になってすみません。FIFA女子ワールドカップで決勝トーナメントに進出した日本は8/5にノルウェーと対戦し、3-1で勝利しました。

 ノルウェーの売りは3トップの攻撃力と聞いていましたが、前半からガッチリとブロックを作って、守備重視で来た印象でした。そうなると体格で劣る日本は苦しいかなと思ったし、最初は攻めあぐねていましたが、前半15分に上手くウラを突く事が出来て相手のオウンゴールを誘って先制に成功しました。これで有利になったと思ったのですが、ノルウェーが攻撃のギアを上げて来て、20分にヘディングで合わされてあっさり同点に追い付かれてしまい、その後は再び攻めあぐねたまま同点で前半を折り返す事になりました。

 が、後半に自分達のウラへの動きで生まれた最終ラインと中盤の間を見逃さず、最後は清水が押し込んで再び勝ち越しに成功。その後は前に出てくるノルウェーに前からのプレスで思うように攻めさせず、76分に見事なカウンターから宮澤が追加点を上げ、その後のノルウェーの攻撃をはね返して、2大会ぶりにベスト8に進出しました。

 強いですね。ボール保持時の相手の崩し方に関して複数のバリエーションを持っているし、ボール非保持時も前からハメてくるやり方と後ろでリトリートするやり方のどちらでも対応する事が出来る洗練されたチームになっているなという印象があります。これはつい期待してしまいますね。

 明日(8/11)から準々決勝が行われます。日本はアメリカを激闘の末下したスウェーデンと対戦。厳しい戦いになると思いますが、頑張って欲しいです。

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2023年8月 4日 (金)

女子W杯グループリーグ突破

 すみません。ずいぶんとタイミングが遅れての記事になってしまいました。

 7/20からオーストラリアとニュージーランドの共催でのFIFA女子ワールドカップが開幕しました。大会前はFIFAが放映権料をふっかけた(ようにしか思えないw)ために日本での放送が危ぶまれていましたが、幸い日本戦についてはNHKが放送する事になり、スポーツニュースなどでも話題になるようになっています。

 最大の要因は日本がグループリーグを圧巻の3連勝無失点で突破した事ですね。

 まず初戦のザンビアは、直前の試合でドイツに勝ったという事で「苦戦するのでは」と言われていましたが、5-0で大勝。しかも他に3度ほどネットを揺らしたりPKをとったりしたのがVARで取り消されていたので、それ以上の得点差になる可能性もありました。まあザンビアが個々がボールを持った時のスピードには若干脅威を感じたものの、最終ラインの統率が全くとれていないなど組織面でかなり未熟な面があったものの、その弱点を正確に突いていく洗練された攻撃は「面白いな」と思わせるものでした。

 2戦目のコスタリカは4-4-2でしっかり前からハメてくる守り方をしてきたので、若干攻めあぐねたところはありました。が、1点目の猶本のシュートとそれに至る崩しは見事だったし、2点目の藤野のニアをぶち抜いたシュートには驚きました。後半は追加点こそとれませんでしたがコスタリカが前がかりに来ても落ち着いて対処できていたし、盤石の戦いぶりだったと思います。

 で、既に決勝トーナメント進出を決めた状態でスペインと対戦したわけですが、まさかの4-0での勝利。とにかくボール非保持時の5-4のブロックの安定ぶりが素晴らしかったですね。コンパクトな陣形を保った上でボールホルダーにしっかり圧力をかけて相手に自由にやらせないというやり方が徹底されてました。あれだとショートパス主体で崩してくるスペインとしては攻めにくいですよね。さらにボールを奪ってからのカウンターの切れ味が本当に鋭かったです。どの得点も見事でしたが、特に先制点が好みですかね。左サイドから斜めのパスをウラに出して、逆サイドから走り込んだ宮沢がGKの位置を見て流し込んだのは本当に綺麗な形でした。

 率直に言ってここまでやるとは思ってませんでした。若年層の年代のワールドカップで結果を残してきていた事は知っていましたが、少なくとも2年前の東京五輪まではその力を上手く活かせてませんでしたからね。ただ今回は池田監督の下でしっかりと戦い方が落とし込まれている感じで見ていて面白いです。決勝トーナメントは今週土曜(8/5)からスタートし、日本はノルウェーとの対戦が決まっています。攻撃陣がなかなか強力なようなので、日本としてはスペイン戦のような粘り強い守りが出来るかがカギになるかもしれません。ただ非常に良いチーム状態であるように思うので、期待したいです。

 他のグループを見ると、また女子サッカーの勢力図が変わってきたように思いますね。アメリカが2位通過となって、カナダやブラジル、そしてドイツまでグループリーグ敗退とは・・・。

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