惜敗(5/25 G大阪戦)
先週末はエスパルスの百年構想リーグ地域ラウンド最終戦を観に、国立(今はMUFG)へ行って来ました。この試合のために静岡から東京へ向かう臨時の新幹線ツアーを企画したり(即完売との事)、試合の1週間前から2階建てバスを東京都内に走らせたりしてクラブが必死に盛り上げのための施策をうった事で、当日は5万3千人もの観客が訪れました。僕は試合の2日くらい前までは岡山戦の敗戦のショックからか自分の中で気持ちが盛り上がらなかったのですが、当日の盛り上がりぶりに大いに乗せられる事となりました。
あれだけ多くの観客が集まっただけに勝ちたかったのですが、試合は1-2で逆転負け。先制したところまでは良かったのですが、その後あっさり追い付かれ逆転されるあたりは力の差を感じました。まだまだやらなければならない事がいっぱいありますね。
<明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 於 MUFGスタジアム>
清水エスパルス 1ー2 ガンバ大阪
1.エスパルスのスタメン
SUB:沖、蓮川、北爪、高木、弓場、小塚、大畑、千葉、高橋利樹
前節、岡山に完敗したためか、思っていたよりスタメンをいじってきました。GKに梅田を戻し、右SBに吉田、右ウィングに小塚と前節から3人を入れ替えました。小塚を右ウィングに入れたのには驚いたのですが、前節右サイドの攻撃が機能しなかったのでテコ入れをしたかったのでしょう。サブでは高木が復帰したのが好材料。彼のポテンシャルの高さには期待したいですからね。
2.G大阪の戦い方
今季からドイツ人のイェンス ヴィッシング氏を監督に招聘し、昨季までのポヤトス氏によるポジショナルプレーに基付くポゼッションサッカーに新たな色を加えようとしているG大阪。その効果は上々で、開幕から着実に勝ち点を積み上げてきました。ここ最近はリーグ戦でなかなか勝てない状態が続いていますが、直前に行われたACL2の決勝を制して見事優勝。意気揚々と日本に帰ってきてこの試合に臨んでいました。
システムは4-2-3-1。後ろからしっかり繋いで攻める事も前プレでボールを奪ってショートカウンターも仕掛ける事の出来るのが強みですね。また選手層も厚くて、途中宇佐美が怪我するなど怪我人が相次いだし、この試合に向けても安部が負傷で欠場していますが、穴を埋めるタレントが揃っています。この試合でもG大阪の選手層の暑さにやられたといってもいいのではないかと思っています。
3.試合の感想
前半は悪くなかったと思います。ボールこそポゼッションの能力に長けたG大阪に握られ、特に16分からの15分間は7割近く相手にボールを支配されてしまいました。これには宇野が19分に美藤のタックルを受けて負傷し途中交代を余儀なくされてしまった事が影響していると思われます。それまでの宇野の出来は非常に良く、中盤で度々G大阪の選手からボールを奪取するフィルター役をやってくれていたので、それがなくなってしまった事でそれまで以上にボールを握られるようになってしまったと思われます。弓場は頑張っていたと思いますが、予期しない形で出場したわけですから、試合のテンションに慣れるまで時間がかかったと思います。
ただ30分以降は次第に持ち直して度々チャンスを作っていましたし、開始の15分間もあわせて考えるとほぼ互角の試合をしていました。特に前節は機能しなかった右サイドで小塚が起点を作ってくれて、吉田や宇野(途中から弓場)とパス交換して相手を引き付けて逆サイドに振ってチャンスを広げるという形も出来ていたし、小塚自身がポケットに侵入してクロスを入れようとする場面もありました。得点には至りませんでしたが、少なくとも前節と比べれば後半に期待の持てる内容だったと思います。
後半に入ってからも一進一退だったと思います。G大阪にボールを握られてはいましたが、ボールを奪ったら早く攻撃を仕掛けて相手を押し込む時間もありました。そんな中で先制点が生まれます。58分、中盤で奪われかけたボールを奪い返して前進し、嶋本が中にボールを持ち出して右サイドの吉田にパス。吉田が丁寧にアーリークロスを入れると弓場がそれを見事なヘッドでボールをゴールへ沈め、エスパルスが待望の先制点をあげました。中盤でのボールの奪い合いを制した事、嶋本のカットイン、吉田のクロス、そして弓場のヘッドと全てがかみ合った見事なゴールでした。
これでエスパが勢いに乗るかと思われましたが、あっという間にG大阪が同点に追い付きます。61分、後ろからの長いボールからの競り合いで途中出場の名和田が弓場に勝ってボールはG大阪に渡り、ヒュメット、ウェルトンと繋いで、オーバーラップした初瀬がクロス。これを途中出場の南野がヘッドで押し込んで、G大阪が同点に追い付きます。エスパとしては、前プレにいったのに長いボールを出された事、中盤で競り負けた事、初瀬のオーバーラップに対して小塚がおいていかれた事など様々な細かいミスが重なってしまった事による失点でした。
これでG大阪が勢いに乗り、ヒュメットのシュートなどのチャンスを作っていきます。エスパもウィングに西原と利樹を入れ、特に西原のドリブル突破からチャンスを作りかけますが、ゴールを奪ったのはG大阪でした。75分、エスパから見て左サイドの狭いところでパスを通されてサイドに侵入され、名和田がシュート性のクロスを入れて南野がこれをあわせます。これが吉田に当たってコースが変わってゴールイン。G大阪が逆転しました。吉田に当たったボールが入ってしまったのは不運としか言いようがないですが、その前の鈴木徳、名和田に対してもう少し寄せられなかったのか、という感じがしました。この後エスパがボールを握ってG大阪を押し込み、千葉のヘッドなどのチャンスを作りましたが、G大阪に落ち着いて対応され、エスパルスは1-2で逆転負けを喫しました。
まあ単純な力負けだったと思います。特にG大阪の選手層の厚さには脱帽です。先制された途端に(その前から準備してたかもですが)南野と名和田を入れ、南野は2ゴール、名和田も2点に絡んでいます。交代で下がったのが宇佐美っていうのもミソで、宇佐美はプレーメイカータイプだと思うのですが、より得点をとりたいというところでストライカータイプの南野を入れてより前への圧力を強め、その意図通りに逆転してみせたのですから、「やられた」と言うしかありません。
一方のエスパは、繰り返しになりますが、前節に比べればはるかに良かったと思います。中盤での強度で負けず、ボールを奪ったら早めにボールを前に運んで攻撃を仕掛けるという今季のエスパルスのやりたいサッカーがある程度出来ていたと思います。ただ攻守ともにちょっとしたところの詰めが甘かったかな、と思います。攻撃であればラストパスやシュートの精度、守備であればボールホルダーへの寄せ、サイドチェンジされた時のスライド、とか。またチャンスを逃さない嗅覚のところもG大阪と比べると劣っていたと思います。象徴的なのが1失点目の時の初瀬のオーバーラップでしょう。あと吉田監督のサッカーで肝となるウィングに起用されたのが松崎と小塚だったのも今のチームの苦しさを表しているように思いました。松崎はサイドで張るよりも中に入って勝負する選手ですし、小塚は本来プレーメーカーでサイドのアップダウンをやるタイプではないですからね。そんな中でも2人とも良くやったとは思いますが、やはり限界はありますよね。これは言い訳じみた話かもしれませんが、そんな事を感じました。
ちょっとまとまりのない文章になってしまいましたが、全体的には良くやった方だと思ってます。ただどんなに良いプレーをしたとしても勝てなかったらダメなんですよね。勝てるようになるためには前述したちょっとした詰めの甘さとか細かいミスを出来るだけ減らして、やるべき事を着実にやり続けるしかないわけです。吉田監督が試合後に選手に語った事はそういう事だと思います。この言葉の意味を正しく捉えて、やるべき事を愚直にやり続けるプレーヤーになれるか否か。選手達に問われているのはそういう事だと思うので、それをちゃんと受け止めて消化して欲しいです。
4.まとめ
この試合を以て百年構想リーグ地域リーグラウンドが終了。エスパはWESTの7位という結果に終わりました。昨季とあまり変わらない順位に終わってしまったのは残念ですが、嘆いてばかりはいられません。残りは順位決定プレーオフの2試合。相手は東京Vを粉砕して勢いに乗る横浜FMです。最後に笑って終えられるようにするためにも、まずはホーム・アイスタ日本平での第1戦、絶対に勝って欲しいですね。
P.S 国立でのホームゲーム開催は5年連続。今年も色々な仕掛けをし、当日も色々なイベントを開催して、大いに盛り上がったと思います。最後になりましたが、国立開催を盛り上げるために奮闘して下さったクラブやスポンサーの皆様に心から感謝したいです。
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