良い遠征になりました(4/5 長崎戦)
先週末、長崎に行って来ました。2023年以来3年ぶりです。長崎は良い街で、食べ物は美味しかったし、何といっても初めて行ったピーススタジアムが素晴らしかったです。「スタジアムシティ」という名前に恥じない1つの街みたいになっていて、それが長崎の街に溶け込んでいるのも好印象でした。
そんなピーススタジアムで行われた長崎戦は3-0と快勝。前節の神戸戦の不出来からどう立て直すのかが注目されましたが、文句のつけようがない試合で、チーム全体が素晴らしいリバウンドメンタリティを発揮してくれました。良い街で観光が出来て、初めて行ったスタジアムが素晴らしくて、そこで大満足の試合が観られるという事で、本当に良い遠征になりました。
<明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 於 PEACE STADIUM Connected by Softbank>
清水エスパルス 3ー0 V・ファーレン長崎
1.エスパルスのスタメン
SUB:沖、蓮川、日高、中原、弓場、小塚、大畑、高橋利樹、アルフレド ステファンス
ブエノが復帰する一方でカピシャーバがサブが入っていないという相変わらずの苦しい陣容だったわけですが、それは想定の範囲内でした。なので最初スタメンを見た時に思ったのは「これ、3バック?4バック?」でした。吉田監督は神戸での監督時代からずっと4バックでやっていたので4バックの可能性が高いとは思いましたが、前節の後半は3バックでやっているのでその可能性もあるわけで、これは長崎も戸惑ったのではないでしょうか。その他では蓮川が今季初めてメンバー入りした事と、利樹やアルフレド ステファンスといった前目の選手が入ってくれた事にホッとしました。
2.長崎の戦い方
昨季J2で2位に入り、念願のJ1復帰を果たした長崎。主力だったフアンマ、エジガル ジュニオは退団したものの、ジャマイカ代表のノーマン キャンベルやチアゴ サンタナ、進藤、長谷川を獲得し、昨季より戦力を強化して百年構想リーグに臨みました。開幕後の2戦は広島、神戸という厳しい相手に対し連敗したものの、第3節で名古屋に勝って初勝利をあげ、そこからは調子を上げて、第8節まで4勝4敗の五分の星をあげています。
基本システムは3-4-2-1。高木監督のチームらしい粘り強い守備組織で相手をはね返し、マテウス ジェズス、ノーマン キャンベル、チアゴ サンタナといった強烈な個でゴールを奪って勝つのが勝ちパターンです。ただここのところは4バックも試しているみたいですね。で、この試合に向けては、チアゴ サンタナが京都戦での怪我で欠場しており、ノーマン キャンベルもジャマイカ代表に呼ばれていたためコンディションが整わず欠場。ただマテウス ジェズスには相当手こずりましたね。
3.試合の感想
この試合に関しては「また厳しい試合になるだろう」と試合前は思っていました。チアゴ サンタナやノーマン キャンベルがスタメンにいなかった事は正直幸いと思っていましたが、それでもホームの長崎が観客の後押しを受けてアグレッシブに来るだろうと思ってましたし、やはり前節のワーストゲームから中3日でどこまで立て直せるかはわからなかったので。
ただ、エスパルスは開始4分で完全に流れを引き寄せました。
長崎がキックオフのボールをGKの後藤に預けます。後藤はそれを受けて前方の状況を確認してから長いボールを入れようとしたのですが、そこに猛然と寄せていったセフンの右足に後藤が蹴ったボールが当たり、そのボールが長崎ゴールに転がりそのまま入って、エスパが先制点を奪いました。更にその4分後、スンウクからのロングボールを嶋本、セフンと繋ぎ、宇野が右サイドのスペースへパス。ラインを出かかったのを北爪が残して井上へパス。井上はタテに出るフリをした後クロスを入れると、嶋本がヘッドで流し込んで2点目。エスパルスがわずか4分で2点をリードしました。
前半はエスパルスがペースを握り続けましたが、間違いなくこの2点リードというのが精神的余裕を与えたと思います。またこの日の長崎は、恐らくエスパが4バックで来ると予想して、4-2-3-1で臨みました。ところがエスパが選択したのは3-4-2-1。これは単純に前の選手があまりいなかったからという台所事情の面と、前節後半3バックで戦ってそこそこ良い感触を得ていたからで、別に長崎を慌てさせるためというわけではなかったと思います。が、実際には長崎を大いに混乱させたと思います。アンカーのブエノからだけでなく右CBのスンウク、左CBのブルネッティから良いパスが入ってくるし、2シャドウの嶋本、井上は神出鬼没な動きを見せるし、そこへ両サイドから北爪、高木がクロスを入れて来るし、という感じで、長崎としては対応に苦慮し、結局前半半ばくらいから3-4-2-1にせざるを得ませんでした。しかしその後もエスパは巧みにボールを動かし、ボールを奪われても素早いネガトラですぐさま奪い返す事で長崎に攻撃の機会を与えず、45分頃、CKからの住吉のヘディングシュートが江川の手に当たったという事でVAR判定となりPK。セフンがこれを沈めて3-0。エスパルスが前半3点リードで折り返しました。
後半、エスパは井上に代えて小塚を投入。一方の長崎もエドゥアルドと山崎を投入し、ジェズスのパワフルなドリブルを起点にして攻め込みますが、エスパは落ち着いて対応し、試合をほぼ互角のペースに戻します。65分頃のカウンターからの長谷川のポスト直撃のシュートあたりから再び長崎にボールを握られ、何度か攻め込まれますが、エスパの対応も落ち着いてましたね。セフンがボランチへのパスコースを消し、2シャドウも真ん中を開けないようにしてボールをサイドへ誘導し外回しの攻撃にさせる事で長崎の攻撃の勢いを減退させる事が出来ていました。ジェズスのドリブルだけはどうしても止められなくて、ジェズスに対する対応で住吉が三枚目の警告を食らってしまいましたが、最後まで失点を許さずエスパルスが3-0で勝ち点3を手にしました。
試合を総括すると、素晴らしかった試合の入り、安定した試合中盤の戦い、そして試合の終わらせ方、どれをとっても文句を付けるのが難しい会心の試合だったと思います。特に開始7秒のセフンのゴールに象徴される試合の入りは素晴らしく、これが試合の流れを決めたと言って良いでしょう。前節は吉田監督が「アウェーでも強いメンタルで臨まないと」と苦言を呈していましたが、選手達もそれを反省して臨んで、それを最初にセフンが示してくれた、という事だと思ってます。2点リードしてからも試合をコントロールし続けてくれたし、後半半ば以降ボールを握れなくなってもコンパクトなミドルブロックを作った上で相手の攻撃を外回しにさせていたのも良かったです。ATにジェズスに対する対応から2度ペナ付近でFKを与えるなどしてバタバタしてしまった事だけが反省点で、それにより次節住吉抜きで戦わないといけなくなったのは痛いですが、北川、松崎が欠場した穴を井上、嶋本が埋めてくれたように、救世主が表れてくれる事を期待したいです。いずれにしろ、この日の感触を忘れる事なく次の試合へ臨んで欲しいですね。
4.印象に残った選手
この日印象に残った選手について何人か書いていこうと思います。まずは文句なしのMOMであるセフンから。あの開始7秒でのゴールで流れを引き寄せてくれましたが、2得点もさる事ながら先制点に象徴されるような献身的な守備で非常に貢献してくれました。常にボランチへのパスコースを消しながら前への圧力をかける事で長崎の攻め手を奪っていたのは素晴らしかったです。
次に嶋本。2点目のヘッドは見事でしたが、他にも15分頃のシュートのようにポケットへのランを繰り返し、そうかと思えば後ろへ下がってブエノからのパスを引き出したり、と、非常に攻撃面で貢献してくれました。非保持時でも鋭いチェックでボール奪取に貢献していたし、インサイドハーフのスタメン争いに一気に名乗りをあげてきた感じですね。
3人目は井上。前半45分だけのプレーでしたが、効いてましたね。ただイメージとしてはタテへのスピードを活かした突破が武器だと思っていたのですが、凄くクレバーな選手だなと感じました。2点目に繋がったクロスが象徴的で、相手に「タテもあるぞ」と思わせておいての抜き切らないタイミングでのクロスは効果的でした。他でも気の利くポジショニングをしていたし、これからもっと見てみたいと思いましたね。
最後にブルネッティ。久々のスタメンでしたが、相変わらずクレバーかつ上手い選手ですね。ボール保持時は左SBの位置に立って高木の上がりをサポートしていたし、ボールを持ったら簡単には取られないし、フリーにさせるといいボールを入れてくるし、長崎にとったらイヤな選手だったと思います。彼を左SBで使うのか、この日のように3CBの左で使うのかはわかりませんが、彼の戦列復帰は大きいです。
5.まとめ
次はまたもアウェーで広島戦。広島は4連敗中ですが戦力は揃い過ぎるくらい揃ってますし、5連敗を避けるべく目の色を変えて襲い掛かってくるでしょう。エスパとしてはより強いメンタルで立ち向かわなくてはなりません。長崎戦で得た自信を確かなものにするためにも、全力で戦って勝ち点を奪って欲しいです。
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