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2026年3月 5日 (木)

2点ビハインドから追いついた試合(2/28 G大阪戦)

 第3節まで2試合ホーム・アイスタ日本平での試合が続きましたが、ここから2試合はアウェーでの連戦。しかも苦手の関西での連戦です。地域ラウンドのWESTに入って遠征距離が増えてしまった事でチームは負担が大きくなっていると思いますが、サポも特に金銭的な面で影響を受けるわけです。僕も「2試合連続でのアウェーはしんどいな」と思って、この試合はDAZNで観戦する事にしました。

 前半で2点ビハインドとなった時はどうなるかと思いましたが、終盤に2点とって同点。またPK戦で負けてしまったのは残念ですが、アウェーで2点ビハインドから追いつくのは簡単な事ではないので、その意味で良かったと思ってます。

<明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 於 パナソニックスタジアム吹田>

 エスパルス 2ー2(PK戦 4-5) ガンバ大阪

1.エスパルスのスタメン

20260228-g

 SUB:梅田、北爪、宇野、弓場、松崎、嶋本、大畑、郡司、アルフレド ステファンス

 ここ2試合はスタメンを固定していましたが、この試合では日高とセフンが外れ、代わってパク スンウクと高橋利樹が入りました。2人とも何らかのアクシデントがあったと思われますが、特にセフンは前線の起点として大いに貢献していただけに、セフン抜きでやれるのかという不安はありました。まあ全試合出場出来るわけではなく、こういう場合もどこかで経験しなければいけないんですけどね。

2.G大阪の戦い方

 一昨季の4位から9位に順位を下げたG大阪はポヤトス氏に代わってドイツ人のイェンス ヴィッシング氏を監督に招聘。昨季までのポジショナルプレーは継続しつつ、よりタテに早いサッカーを目指す事となりました。選手補強に関しては、植中を横浜FMから獲得し、湘南の中野、東京Vの唐山をレンタルバックしたくらいですが、退団した選手はおらず、昨季の主力は全員残留しているので、戦力的には十分上位を狙う布陣と言えます。

 システムは4-2-3-1。前から厳しくプレスをかけ、奪ったボールを素早く前に送って攻めかかる現代的なスタイルですが、一方で昨季までに積み上げたビルドアップも健在です。ただまだヴィッシング体制下でのチーム作りをしている途上であり、前節今季初勝利を飾ったばかり。更にジェバリ、山下、宇佐美、佐々木といった主力が怪我で離脱しており、ウチにも付け入るスキはあるかなと思っていました。

3.試合経過と感想

 この試合は通常以上に時間帯によって展開が変わったという印象で、そうなると前節までのようにまず試合経過を書いてから良かったところ、悪かったところを書くのでは時間帯毎の印象が伝わらないと思うので、前半、後半に分けて試合経過と感想の両方を書いていこうと思います。

①前半

 セフンがスタメンから外れた事で苦戦が予想されましたが、試合開始直後からペースを握ったのはエスパルスでした。これまでと同様にトップの利樹にロングボールを入れて、それを合図に全体を押し上げ、ボールを失ったとしてもすぐに切り替えてボールホルダーにプレスをかけてミスを誘い、再び攻めかかるというここ2試合で見せたサッカーをここでも展開しました。この日スタメンだった利樹はさすがにセフンほどは空中戦に勝てませんが、近くにカピシャーバ、千葉などがちゃんといるので、こぼれ球はエスパの選手が拾う確率の方が高くなります。更に合わせて全体も押し上げているので、G大阪を自陣に閉じ込める事が出来ました。

 ただ優位には試合を進める事が出来ていたのですが、決定機は34分頃のカピシャーバのシュートまで作れませんでした。前節の神戸戦と同じで「相手を押し込んだ時の崩し方と精度」が不足していました。7分に北川がポケットに侵入したり16分頃にブエノの絶妙のパスから千葉がポケットに入ってマイナスのクロスを入れたりしてたのですが、精度という面では前節からの課題が持ち越しとなってしまいましたね。

 そうこうしているうちにG大阪も20分頃からボールを握る時間帯を増やしていきます。とはいえ、エスパの中盤のブロックが強固だったので(特にこの時間帯に吉田のパスカットが何回か見られたのは良かったです)なかなかエスパ陣内へ攻め込む事が出来ませんでした。が、26分に先制します。エスパの前4人がプレスにいったところを剥がされ、それにより薄い中盤のスペースを繋がれてボールを自陣まで繋がれてしまいます。そこから真ん中の狭い所を何度かパスを通され、それでもサイドへ追い出しかけたところでヒゥメットが強引にシュート。本多に当たったボールを沖はゴールを入れる事だけは阻止したもののそのこぼれ球を食野に押し込まれてしまいました。

 食野が押し込む前のヒュメットのシュートがこの日のG大阪の初シュートでした。そこまでは優勢に試合を進めていただけに残念な失点でした。前プレを剥がされる事はあると思うので、問題は自陣に押し込まれてからの対応だと思います。沖は何とかボールを後ろか横に押し出して欲しかったですね。またスンウクと住吉がボールウォッチャーになってしまったのもまずかったと思います。あとはバイタルエリアで何本もパスを通されてしまったのもいただけないですね。安い失点だったと思います。

 これでG大阪に先制を許したエスパでしたが、怯む事なく反撃に転じ、セットプレーからカピシャーバのシュートなど惜しいシーンを作ります。しかしG大阪も先制して気を良くしており、最初の20分に比べてエスパ陣内に攻め込む時間が長くなっていきます。そして41分、またも前プレを剥がされ、薄くなった中盤でパスを通されて一気に自陣に攻め込まれ、ヒュメットにニアをぶち抜かれるシュートを撃たれて2点目を喫してしまいました。ここもまず沖に触れざるを得ないのですが、あれは止めて欲しかったですね。吉田も本多もニア以外はシュートコースを消していたので。ただ吉田の寄せ方も若干甘かったかもしれません。あとこの失点に関しては利樹が前プレをかけて中谷にかわされたのが拙かったですね。あそこまで寄せるなら少なくともかわされたらダメかと。前プレを剥がされる事はあると思うのですが、あの剥がされ方は良くないと思います。試合はこのまま0-2で前半を折り返す事となりました。

②後半

 2点リードしているG大阪でしたが、ACLの関係でこの試合から7連戦となる事に備えてか、名和田と唐山に代えて南野と倉田を入れてきました。このうち南野が実にイヤな存在でした。1トップに入りましたが、ヒュメット以上にウチの最終ラインと駆け引きをしてウラを狙う動きを見せ、53分にはその南野にウラ抜けされて決定的なシュートを撃たれます(この時の沖のセーブは見事でした)。ここからG大阪に押し込まれ、54分までに2度危ないシーンを作られ、61分にも南野にフリーでシュートを撃たれてしまいます。エスパとしても勢いよく前へ出ていく南野とその後ろに控えるヒュメットを中心としたG大阪の圧力の前になかなか全体を押し上げられない状態となりました。

 見かねた吉田監督は利樹と千葉に代えて松崎と宇野を投入。北川が真ん中に入って松崎が右ウィングに入りました。が、この交代は吉田監督が「バランスが崩れてしまった」と仰るように上手くいきませんでした。松崎はどうしても中に入ってしまうから右での攻撃の起点が出来ないし、宇野もまだ試合勘が戻っていない感じのため、なかなかボールを奪えず、逆にG大阪にボールを握られる時間が増えてしまいました。ただそんな中久々にセンターFWに入った北川が奮闘し、63分にはセットプレー崩れから本多が対角に入れたボールをスンウクが折り返したボールに上手く反応して決定的なシュートを放ちました。今思えばこれが同点への伏線だったかもしれませんね。

 とはいえ60分からの15分でエスパが放ったシュートはこの1本だけ。何とか状況を打開すべく、吉田監督は小塚、スンウクに代えて北爪、ステファンスを投入。バランスの悪かった右サイドをテコ入れしたわけですが、これが当たり、次第にエスパがボールを握る時間が長くなりました。そして83分、左サイドでの潰し合いでボールが流れたところをステファンスが拾い、これを受けた宇野が右の北爪に展開。もう1度宇野とパス交換した北爪がアーリー気味のクロスを入れるとボールは左サイドでフリーのカピシャーバの元へ。カピシャーバがややバランスを崩しながら撃ったシュートを北川が押し込んで、エスパが1点を返します。左サイドに選手が固まっていたのを見て宇野が右サイドに展開したのが良かったですし、北爪のクロスも絶妙。そしてこのクロスに対して北川、ステファンス、松崎の3人が詰めていたのが良かったですね。

 これで勢いに乗ったエスパは86分、カピシャーバが左で起点を作ってから戻してブエノがサイドチェンジのパス。住吉経由でパスを受けた北爪は右のハーフスペースにいたステファンスにパス。ステファンスが絶妙なフリックでウラへ走り出した宇野へ繋ぎ、宇野はダイレでクロス。これがまたカピシャーバの元へ渡り、カピシャーバは体勢を整えて思い切りシュートを放つとこれが決まって、エスパが同点に追い付きました。両サイドを揺さぶってG大阪のブロックにスライドを強いた事、北爪、ステファンス、宇野の3人による見事な崩し、宇野にボールが渡ったところで北川がニアに走り込む事で相手右SBの半田をつり出す事でカピシャーバをフリーにした事、これらが完全にかみ合った見事なゴールでした。試合はこの後エスパがG大阪に猛攻を仕掛けられ、88分にはセットプレーから中谷にフリーにヘッドを撃たれる(ここも沖がファインセーブ)など危ない場面が続きましたが、勝ち越し弾は許さず2-2で終了。この後行われたPK戦では松崎が外してしまったのに対してG大阪は5人全員が成功し、4-5で終了。エスパルスは勝ち点1を積み上げるに留まりました。

③試合を通しての感想

 前半の入りが良く、20分過ぎまではG大阪のサッカーをさせてなかったのですが、そこから2点先行するあたりやはりG大阪は強いなと思いました。ただ前述した通り、2失点ともちょっとしたスキというかミスを突かれてしまった「安い失点」だったのは残念でした。失点に絡んでしまった選手は猛省して欲しいです。後半は南野が入ってきて更に劣勢を強いられながらも、沖を中心によく我慢して失点を許さなかっただけに余計にそう思います。一方、後半劣勢を強いられながらも交代で流れを変え、今季初めて流れの中から2点とって同点に追い付いたのは見事でした。2点とも練習通りの形だったと思いますし、見事な崩しでした。中でも久々にセンターFWに入った北川と右ウィングに入ったステファンスが良かったのは好材料ですね。特に北川は「センターFWはオレにやらせろ!」と言わんばかりでした。彼に限らずスタートと違うポジションだったり交代で入った選手達が良い形で得点に絡んでくれたのは明るい材料だと思います。まあ松崎と宇野は最初は上手くいきませんでしたが、彼らも2得点に絡んでますからね。何よりも2点ビハインドの状態から追いつくのは簡単な事ではないので、そこは自信に思って良いと思います。

 なお「セフン不在の際の不安が表に出た」という感想を仰る事がいましたが、僕はそれには同意しません。前半の最初の20分はアイスタ日本平での2試合と同じで上手くいっていたので。問題なのはその時間帯でG大阪を押し込みながら崩せなかった事。そっちの方の課題が前節に続き出てしまった事だと思います。ただ後半の2得点のシーンでは狙い通りの形が作れていたので、この崩しが試合を通して出来るようになれば更に強くなっていくのではないかと思ってます。

4.まとめ

 次はこの試合に続き大阪の地でC大阪との対戦。パナスタ以上の鬼門の地ですし、昨季もチンチンにされた相手です。ただ、それだけに今のチームがどの程度の状態なのかを測るには絶好の相手だと思います。自信をもって全力でぶつかって欲しいです。

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