もうちょっとだった・・・(2/14 京都戦)
先週土曜(2/14)、百年構想リーグのホーム開幕戦となる京都戦を観にアイスタ日本平へ行ってきました。アイスタ日本平は今オフに改装が行われ、メインスタンドの座席を新しくして、一部は背もたれ付きとなりました。更にずっと「置き物」になっていた西サイドスタンド上層部の旧電光掲示板をLEDのビジョンに置き換え、元からあった東サイドスタンド横のビジョンとあわせて2つのビジョンがおかれるようになりました。しかも両方ともLED化されているので綺麗だし、かなり良くなりましたね。話には聞いていたのですが、実際に見る事が出来て良かったです。
試合の方は終了間際に同点弾を食らい、PK戦では3本止められて敗れたため勝ち点1を積み上げたのみとなりました。まあPK戦はこの大会のみの「余興」なのでいいとして、もう少しで勝てそうなところでやられてしまったので後味は悪かったですね。試合内容は良かっただけに残念な結果となりました。
<明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 1ー1(PK戦 1-3) 京都サンガF.C.
1.エスパルスのスタメン
SUB:梅田、北爪、弓場、松崎、嶋本、大畑、郡司、高橋利樹、アルフレド ステファンス
宇野が前節足を痛めて欠場濃厚という話は聞いており、そこに小塚が入ったのは想定通りなので、松崎に代えて千葉をインサイドハーフに入れてきた事には驚きでした。まあ吉田監督は神戸時代に宮代、武藤といったFWタイプの選手をインサイドハーフで使うというのはよくやっていたのでそれを考えるとさほど驚きではないのかもしれませんが、千葉の出来がこの試合を左右するかもしれないなというのは思ってました。
サブは相変わらず最終ラインの選手は北爪だけという苦しい陣容でしたが、一方で昨季故障で半年ほどプレー出来なかった郡司がサブに入ったのは朗報だと思いました。
2.京都の戦い方
昨季、クラブ史上初となるリーグ戦3位という好成績をあげた京都。当然曺貴裁監督は留任で、今のサッカーを更に磨き上げるべく平岡太陽、新井晴樹、エンリケ トレヴィザンといった選手を獲得。DFの主力だった宮本が浦和にレンタルバックしてしまい、チーム始動後に原大智がドイツに移籍してしまったのは痛かったですが、それ以外の主力は残留しており、今季も虎視眈々と上位を狙っています。
システムはエスパと同じ4-1-2-3。サッカーのスタイルもボールを持ったら早く前にボールを送って相手を押し込み、そこでボールを失っても素早い切り替えでボールを奪って再び攻めかかるという今季のエスパに似たスタイルのチームです。ただエスパが今季になってサッカーの形を変えたのに対し京都は曺監督就任6年目ですからサッカーの完成度としては京都の方が上なので、厳しい試合になると思っていました。
3.試合経過
開始直後にマルコ トゥーリオのポスト直撃のシュートはあったものの、その後はエスパルスが優勢に試合を進めました。5分頃の千葉のミドルシュートに始まり、それにより得たCKからの北川のシュート(ラファエル エリアスがクリア)、17分頃の住吉のシュート(GKの正面)、19分頃には北川のクロスからのセフンのヘッド(これもGK正面)と立て続けにチャンスを作ります。しかしその直後のカウンターからの決定機(北川が戻ってクリア)あたりから次第にエスパのブロックが間延びし始めて、そこを京都が使って攻められるようになり、試合は京都ペースに移りました。が、何とかエスパも何とか我慢して決定機を作らせず、スコアレスで前半を折り返しました。
後半、開始から試合が動きます。エスパの相手陣でボールを奪ってのショートカウンターから小塚がクロス。これをアピアタウィアがクリアし損ねてのオウンゴールを誘い、思わぬ形でエスパルスが先制点を奪いました。これでペースを掴んだエスパが優勢に試合を進め、49分頃にカピシャーバ、54分に千葉が惜しいシュートを放ちます。そして64分頃、相手陣での直接Fkを住吉がヘッドで合わせて待望の追加点をあげます。が、10分ものVAR判定の結果オフサイドとされてノーゴール。命拾いした京都は3バックに代えて攻勢に出ようとしますが、エスパの優勢を覆すまでには至らず、逆にエスパが87分頃にセフンが決定的なシュートを放つなど追加点のチャンスを作ります。このまま1-0で終了かと思われた90+12分、右SBに入った大畑の前へのパスがカットされ、それがフリーのラファエル エリアスの前へ。ラファエル エリアスがこれを冷静に決めて1-1となり、そのまま前後半が終了。これにより行われたPK戦ではエスパが2本止められるなどしてしまい、1-3でPK負け。エスパルスは勝ち点1を積んだだけに終わりました。
4.試合の感想
タイトルの通り「もうちょっとだった・・・」って感じの試合でした。そう思えたのは試合経過もそうですが、内容が満足できる試合だったからというのがあると思います。まずは前節と比べて良くなったところを書いていきたいと思います。
①良くなった点
ここ2試合のエスパルスは、ボール保持時にセフンにロングボールを入れて、そのセカンドボールを中盤の選手が拾うべく前に出る事で全体を押し上げるサッカーをしています。前節はセフンは頑張って相手DFに競り勝って味方にボールをつなごうとしていたもののなかなかセカンドボールを拾う事が出来ませんでした。しかしこの試合ではセフンに当てた後のセカンドボールを拾う確率が格段に高くなり、それにより相手陣に攻め込む時間帯が増えました。
そのポイントとなったのが千葉です。彼がセフンとカピシャーバの間に入ったりセフンが下がった時に前に出るなど良いポジションをとる事でセカンドボールを何度も奪取し、攻撃の起点となってくれました。それだけでなくボールを持てば自ら積極的に仕掛けて、5分、54分と惜しいシュートを撃つなどしてエスパの攻撃を活性化していました。
一方、中盤でも激しい潰し合いがあったのですが、そこで存在感を示したのが小塚。ボールホルダーに対して何度も厳しいチェックをかけて相手を自由にさせないだけでなく時にはボールを奪ってカウンターの起点となっていました。ボールを持った時の技術の高さや視野の広さは相変わらずでしたが、この日見せた中盤での厳しいチェックには「こんなプレーも出来るのか」と感じました。まあ伊達に川崎やKリーグのクラブでプレーしてませんね。
以上のように、千葉がどんどん前に出てセフンが落としたボールを拾うなどして前線を活性化し、そこでボールを失っても小塚がブエノと共に相手ボールホルダーに襲い掛かってボールを奪い返す事が出来たため、最終ラインも安心して上げる事が出来ていたと思います。そうやって全体をコンパクトにしながら前に出る事が出来ていて、エスパが試合を通して優勢に進める事が出来ていました。勿論京都に押し込まれる時間帯もありましたが、相手に与えた決定機は失点時を除けば19分50秒にラファエル エリアスとのワンツーからマルコ トゥーリオにポケットに入られた時のみ。それ以外は我慢強く真ん中を締めてはね返す事が出来ていました。攻守ともに前節と比べて見違えるような出来で、正直驚きましたね。
これだけ良い試合をしたにも関わらず、勝てなかったんですよね。しかも90+12分までリードしていたにも関わらず。ここからは何故勝てなかったのか、その要因について書きます。
②勝てなかった要因
1つ目は大畑のパスがカットされ、それがラファエル エリアスの前にいってしまった事ですね。丁寧に前方の高橋利樹に出そうとしたのですが、相手にとっては逆にカットしやすくなったかもしれません。とにかく致命的なミスでした。大畑には猛省して欲しいです。が、これが元でプレーが縮こまってしまって大畑らしさが消えてしまうのは良くないし、このプレー以外は良いプレーをしていたので、変に考え過ぎないようにして欲しいとも思います。あとは油断してラファエル エリアスへの警戒を緩めてしまった住吉など周囲の選手にも責任がありますし。
2つ目は残り時間が少なくなってからの戦い方ですね。もう少し相手陣でのプレーを増やしたかったですね。それもなるべくサイドにボールを持っていって、場合によっては「鹿島る」事もアリでしょう。勝ち点を少しでも多く積み上げるためにはそうした細部にもこだわる必要があると思います。この点はチームとして良い教訓にして欲しいです。
3つ目は点をとれる時にとれなかった事ですね。前後半ともに3~4回は決定機があったと思うのですが、決められませんでした。確かに前半の北川のシュートはラファエル エリアスにクリアされるし、後半のカピシャーバとセフンのシュートはいずれも相手GK太田のファインセーブにあったりしましたが、前半は2回シュートが正面にいってしまったし、83分の決定機はラストパスがもう少し正確に出ていれば弓場か利樹がどちらかが触る事が出来たでしょう。そうした場面のどれかを決めていれば勝てたと思うので、もう少しシュートやラストパスの精度を上げたいところです。またこうしたチャンスをもっと増やす事が出来るように練習していく事も必要ですね。
以上の3つが勝てなかった要因でしょう。あと3分耐える事が出来ていれば勝てたと思うので、後味の悪い結果となってしまいました。が、90+12分に同点にされるまでの内容は良かったので、悲観する必要は全くないと思っています。むしろチーム作りが順調に来ている事がわかってホッとしました。かと言って過度に楽観視するのはダメです。1試合良い試合をしただけで満足してしまってはダメだし、この内容の試合を続けていく事が大事です。名古屋戦の後と同じで、試合で見つかった課題を1つ1つクリアする事でチームとして成長していって欲しいです。
③その他
まずPK戦に関しては論評しません。百年構想リーグだけのレギュレーションであり、謂わば「余興」だと思っているので。まあ負けて気分がいいわけはないですが、PK戦の結果を以てチームを批判してもしょうがないかなと思います。
一方で、住吉のヘディングによるゴールに関してのVARの判定に10分もかかってしまったのは大問題だと思います。まあオフサイドなのは事実なので、それに文句をつけるつもりはないです。ただ10分も試合を止めてしまうのはエンタメ性を著しく阻害しますし、何より選手の怪我を誘発します。10分も待たされては身体が冷えてしまいますからね。実際再開してから千葉や北川が足を攣って交代してましたし。この件についてはJリーグとしてもJFAの審判委員会としても対策を考えて欲しいです。
4.まとめ
開幕2試合勝利無しと滑り出しは良くないですが、2試合目の内容が良かったので、むしろ次の試合への期待が膨らみますね。ただ次に対戦するのが神戸。吉田監督のサッカーを熟知している選手達が揃っているだけにやりにくいですね。ただ吉田監督の方も神戸の選手達の特徴はよく理解しているでしょうから、対策はたてやすいかもしれません。どちらにとってもやりにくいかもしれませんが、僕達が望むのはエスパルスが勝ってくれる事。難しい試合になるのは間違いありませんが、今度こそ勝ち点3をとって欲しいです。
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