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2025年9月 5日 (金)

今出来る事はやった(8/31 鹿島戦)

 週末はホーム・アイスタ日本平での鹿島戦でした。横浜FM戦と同様にチケットはSOLD OUT。行きのシャトルバスの列も結構長くなっていたし、着いてからも人が多かったですね。鹿島サポも沢山駆けつけて、試合前も試合中もテンションが高かったですね。

 試合は先制しながらも追い付かれてのドロー。先制していたので勝ちたかったところですが、あれだけ押し込まれたらどこかでやられますよね。むしろ良く踏ん張りましたし、単発ですが突き放すチャンスもありました。少なくともチームが今出来る事を精一杯やろうとしていた事は伝わったので、選手達を責める気はおきなかったです。

<明治安田J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 エスパルス 1ー1 鹿島アントラーズ

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1.エスパルスのスタメン

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 SUB:沖、北爪、羽田、大畑、小塚、弓場、矢島、千葉、北川

 鹿島が4バックで戦うチームなのでそれに合わせて4バックにするだろうと思っていましたが、高木を3CBに入れての3バックを選択。それは予想の範囲内だったのですが、スタメンからカピシャーバ、嶋本の名前がなかった事には驚きました。特にカピシャーバは3月のケガから復帰してからはずっとスタメンを続けていたし、一方でC大阪時代は怪我が多かったとも聞いていたので、怪我による離脱だとこの先厳しいなと心配になりました。サブを見ても怪我で戦列を離れていた小塚、弓場が入ったのは明るい材料ですが、一方で中原やステファンスが入らなかったので「また野戦病院化しないよね」という不安もよぎりました。

2.鹿島の戦い方

 今季に向けて鬼木誠氏を新監督として招聘し、レオ セアラなど充実した補強を敢行した鹿島は、開幕戦こそ湘南に敗れましたが、その後は順調に勝ち点3を重ね、特に第11節の岡山戦から第17節のウチとの試合まで7連勝を飾るという順調な戦いぶりを見せていました。その後第21節から3連敗してしまうのもありましたが、その後は4試合負け無しで2位につけていました。

 システムは当初は4-2-3-1でしたが、ここのところは4-4-2で戦っています。数字を見ると、失点はリーグ2位の少なさではあるもののそれ以外は率直に言ってそれほど際立った数字はなく、試合結果を見ても1~2点差の接戦が多いです。ただ逆に言うとここ一番での決定力や勝負強さで勝ち星を重ねてきたとも言えます。このあたりはJリーグ創設以来の鹿島の伝統ですね。個々の選手を見ても、前線にレオ セアラと鈴木優磨、最終ラインに植田、GKに早川と豪華なメンバーを揃えており、アイスタでの試合とはいえ相当厳しい試合になる事が予想されました。

3.試合経過

 開始から鹿島が相手陣に攻め込み、優勢に試合を進めます。エスパはボールを奪っても鹿島の厳しいカウンタープレスにあって、センターラインを越える事すら一苦労という状態が続きます。しかし鹿島も5分にレオ セアラがヘディングシュートを放ちますが、その後はエスパの5-4-1のブロックを前に攻めあぐみ、シュートまで持ち込む事が出来ません。そして18分くらいから鹿島のプレスが緩んで、エスパがボールを持つ時間が少し増えていきます。すると20分、ブエノが最終ラインからボールを引き取って鹿島のプレスをかわした後で山原へサイドチェンジのパス。それを受けた山原が乾とのパス交換の後、スペースへ走りこんだ宮本へパス。宮本はボールを持ち出した後、右から斜めに走りこんだ松崎へ絶妙なタイミングでスルーパス。松崎はポケットまでボールを持ち出してGKとDFの間にラストパス。これに高橋利樹が飛び込んでボールをゴールへ押し込み、エスパが先制点を奪います。これで一時的に勢いを得たエスパがカウンターからチャンスを作りますが、31分から15分間は鹿島がエスパを押し込み、43分のエウベルなど何度か危険なシュートを放ちますがゴールには至らず、前半は1-0でエスパリードで折り返しました。

 後半、鹿島は開始から右サイドハーフに松村を投入。チャヴリッチよりもスピードと突破力のある松村が右サイドでどんどん仕掛けてくるようになったため、エスパは前半以上に押し込まれるようになります。それでも53分に高橋利樹、65分に乾が決定機でシュートを放ちますが枠を捉えられず、更に72分に鹿島が田川、船橋、溝口を投入し、その中の田川が前で動き回ってエスパ守備陣を混乱させ、エスパは耐える事しかできなくなります。そして75分、CKから植田にドンピシャのヘッドを決められて同点。この後鹿島は逆転を狙って更に圧力をかけますが、88分、植田のヘッドを途中投入の北川がクリア、その約15秒後の鈴木優磨のヘッドを梅田がファインセーブするなどエスパが紙一重でゴールを許さず。逆に85分の北川のシュートなど単発ながら決定機を作りますが、こちらも得点はならず。結局試合は1-1で終了。痛み分けとなりました。

4.何故前半リード出来たのか?

 この試合に関しては、スタメンからカピシャーバと嶋本の名前が外れて、サブにもいませんでした。試合後秋葉監督がアクシデントがあったと仰っていますが、恐らくこの2人の事を指しての事でしょう。またTHE REALの中でシステム変更も直前に決断したと思われる事を仰っています。つまり先週頭からの練習を通して準備してきた事を直前に変更せざるを得なかったわけで。そんな状況で戦うのは簡単じゃなかったと思います。その事は頭に入れつつも、試合で起こった事について思った事を書いていきたいと思います。まずは押されながらも前半リードして終わる事が出来た理由を書きます。

①急造5バックが機能した

 エスパルスのシステムは基本は5-2-3もしくは5-3-2、リトリートした時は5-4-1でした。鹿島はCBの2人とSBのどちらかでビルドアップをスタートさせますが、それに対しては高橋利樹がCB2人を見て両SBは松崎、乾が見るという形にして、ボールを戻したらプレスをかけていきました。特に高橋利樹が2度追い、3度追いをやってくれて、これにより鹿島のビルドアップにプレッシャーを与える事が出来ました。まあそれでもボールをアタッキングサードへ運ばれる場面が多かったですが、リトリートしてからのやり方も割とはっきりしていて、まず真ん中をしっかり締めて、サイドにボールが入った時にサイドハーフにボールが渡ったらWBが見て、後ろのSBにボールが渡ったらボールサイドのCBがスライドして見るようにしていました。これによりサイド攻撃を容易に許さず、真ん中もしっかり締めてクサビのパスを許さないようにしていたので、鹿島も攻めあぐねるようになり、シュートも5分のレオ セアラのヘッド以降はロングシュートしか撃てないようになりました。

 このやり方にしたのは前述した通り試合の前日とかくらいじゃないかと思いますので、その割には機能していたんじゃないかと思います。尤も40分頃からクサビのパスを通され始めて、43分にエウベルに危険なシュートを撃たれているんですけどね。

②少ないチャンスから先制出来た

 このようにボール非保持(守備)時はそこそこ機能していましたが、ボールを奪っても鹿島の厳しいカウンタープレスにあってボールをなかなか前進させられず、山原の個の突破からしかボールをアタッキングサードに運べませんでした。が、20分に松崎の絶妙なクロスから高橋利樹が押し込んで先制点を奪う事が出来ました。松崎のクロスやその前のダイアゴナルランによるラインブレイク、高橋利樹のクロスに合わせた動き出し、その前の宮本のスルーパスといずれも素晴らしかったです。が、地味にその前に最終ラインの蓮川、住吉、高木、そしてGK梅田のパス回しも効いたように思ってます。この時、3人でのパス回しに対して2トップのレオ セアラ、鈴木優磨、サイドハーフのエウベル、チャヴリッチが前にポジションをかけてボールサイドではプレスをかけ、その上ブエノや宮本がボールを引き出すために下がってきたためそれに合わせて知念も上がってきていました。これに対してなかなかボールを前に出せなかったエスパですが、松崎も下がってきたのに対して知念がつられて松崎の方に寄っていったのでブエノがボールを前に運ぶスペースが出来たんですよね。その後ブエノから山原へサイドチェンジのパスを出し、その後山原からのパスを乾が山西に返した事でチャヴリッチが山原に寄っていった事で出来たスペースに宮本が入り込んでチャンスを広げる事が出来ました。

 このような鹿島のプレスを剥がす作業をどこまでチームとして意図してやったかは、正直わかりません(汗。ちょうど20分近くたって鹿島も若干プレスを緩めたところもあったかなと思います。ただ、鹿島の前プレが厳しく来るのは認識していたと思うので、それを剥がせばチャンスになるというのは選手達はわかっていたと思います。それを認識していたから上手くいったというのはあったと思いますし、このようなプレーが出来るんだから秋葉監督が仰るように「もっとプレスを剥がせるように」する事は出来ると今回のこの崩しを観て感じたので、それはこれからも狙って欲しいなと思います。(もっと言えばそれを即興ではなくチームとして仕掛けを作ってやってくれたらなぁと思うんですけどね。例えば柏みたいに。)

5.何故後半追いつかれたのか

 ここまで書いたように、前半は急なスタメン等の変更にも関わらず上手く戦う事が出来たと思いますが、それが後半まで続かなかったのは何故か、という事について書こうと思います。

 端的に書けば選手層とその使い方の差だと思います。

 前述したように、鹿島は後半開始から松村を右サイドハーフに投入しましたが、その松村がガンガンサイド突破を仕掛けてきて、それによりチャンスを作りました。これにより鹿島は右サイドをエスパのプレスに対する出口が出来たので積極的にそこを使うようになり、それによってエスパは押し込まれる時間帯が増えていきました。で、エスパとしたらサイドを起点にされてるからどうしてもそこを意識せざるを得ず、次第に真ん中が開いてくるようになって、それによって今度は鹿島に真ん中も使われるようになっていってしまいました。それを見て鬼木監督は3枚替えを敢行するわけですが、それによって入った田川の動きが本当にイヤらしくて、リトリートしたブロックの間に入ってボールを引き出してくるので、これがある種トドメになりましたね。同点に追い付かれたCKも田川のシュートが蓮川に当たってゴールラインを出た事で生まれてますし、正直レオ セアラよりもイヤでしたね。得点王を争っているレオ セアラに代わって入っても十二分に働いている田川がいたり、後半流れを変える働きをした松村がいたり、と、やはり鹿島は選手層が厚いなと感じましたし、それを使う鬼木監督のタイミングも上手いなと思いました。

 それに対してウチの方の選手交代は上手くいかなかったですね。特に先制点に貢献して守備でも機能していた宮本を早いタイミングで矢島に代えたのはわからないな、と思ってました。その後の北川、北爪の投入はまあいいとして、その後千葉と小塚を入れたのはいいけど、千葉と北川のポジションは逆じゃないの?とか、?マークがつくなぁと試合終了直後は感じてました。ただ前述した試合直前のアクシデントが影響したかなと今は思ってます。特に宮本から矢島への交代に関しては、宮本が怪我が明けてまだ間がないのが影響したように思います。「矢島ではなく弓場を入れるべきだったのでは?」という疑問もありましたが、弓場も怪我明けですから勝っている状態で出すのはためらわれたのかもしれません。少なくとも試合直前にアクシデントがあってゲームプランの変更を余儀なくされたのは事実なので、それを考えると冒頭に「選手層とその使い方の差」と書いたのはいささか厳しいかもしれません。まあ鹿島の選手層が厚いのは間違いないところだと思いますが。

 という事で、後半何故追いつかれてしまったかについて書きましたが、その後よく踏ん張って逆転を許さなかったと思います。特に、繰り返しになりますが、88分の植田のヘッドを途中投入の北川がクリア、その約15秒後の鈴木優磨のヘッドを梅田がファインセーブは本当に見事でした。梅田は68分にも知念のヘッドを止めてますし、ゴール前に壁となって立ちはだかってくれました。蓮川、住吉、高木の3人も90通して集中を切らさずに対応してくれたと思います。特に蓮川と鈴木優磨とのやり合いは見応えがありましたね。先制しながら追いつかれてのドローというのは残念ですが、難しい状況の中でよく頑張って勝ち点1をもぎ取ってくれたと思います。心から選手達を称えたいですね。

6.まとめ

 今週は国際Aマッチウィークなので、J1はお休みです。その後翌週にはアウェーでの新潟戦があります。残留争いに巻き込まれないためにも勝たなくてはならない試合です。週末には磐田とのトレーニングマッチがありますので、それも使って良い準備をして欲しいと思います。

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