完敗で天皇杯敗退(8/6 天皇杯広島戦)
J1リーグは第24節終了後中断期間がありましたが、水曜に2週間半ぶりの公式戦となる天皇杯4回戦が行われました。エスパルスはアウェイの地で広島と対戦。ちょうどこの日は原爆が広島市街に投下され約14万人が犠牲となった日であり、試合前には選手、スタッフ、観客全員が黙とうを捧げました。
何とか2019年以来のベスト8進出を果たしたかったところですが、結果は0-3で完敗。途中までは一進一退の展開だったと思うのですが、終わってみれば広島の強さばかりが目立った一戦となってしまいました。
<天皇杯第105回全日本サッカー選手権4回戦 於 エディオンピースウィング広島>
清水エスパルス 0ー3 サンフレッチェ広島
1.エスパルスのスタメン
SUB:梅田、マテウス ブルネッティ、北爪、吉田、宮本、斎藤、松崎、嶋本、高橋利樹
怪我の癒えた高木が久々にスタメン入りしたのは喜ばしい限りなのですが、システムや選手の配置がどうなるのか予想しにくかったです。実際に試合が始まると山原が左、高木が右にそれぞれ入ったので「おお、3バックのチーム相手に4バックとは思い切ったな」と思ったのですが、よくよく見てみるとリトリートした時は中原がWBの位置に下がって高木が3バックの一角に入るといういつもの可変システムでした。リトリート時の配置はおおよそ以下の通りです。
2.広島の戦い方
開幕して第3節で当たって、その時は1-1で引き分けた広島ですが、開幕前から優勝候補の一角と目され、実際第6節まで負け無しと順調なスタートを切りました。怪我人が出たなどの影響があって、第10節から4連敗する事もありましたが、それ以外は大崩れする事なく、第23~24節と連勝して5位につけ、虎視眈々とリーグ戦優勝を狙っている状況です。
システムは3-4-2-1。前から連動したプレスを仕掛けて相手を自由にさせず、出来るだけ前でボールを奪ってショートカウンターで仕留めるのを信条としています。一方で後ろから繋いで相手を押し込んだ形からゴールを奪う術も備えており、更にセットプレーからの得点数はリーグ1位。最終ラインの荒木、佐々木、塩谷の3バックは堅固と、なかなかスキの見当たらないチームですが、得点力が際立って高いわけではないので、エスパとしてはいかにロースコアの戦いに持ち込んで相手のスキを作るかがポイントでした。
3.試合の感想
もう明日(8/10)は試合なので、なるべく短く書こうと思います。
90分間通して見ると、広島の強さが目立ちました。ウチとしては良いところを殆ど出せなかったように感じました。ただ前半の入りは悪くはなく、9分頃にカピシャーバのクロスに北川がニアで合わせる決定機を作ったりしていました。その後は次第に広島にゲームをコントロールされ危ない場面を作られましたが、17分以降は膠着状態に持ち込み、もう少しでスコアレスで前半を折り返せるところでした。なので前半のうちに失点してしまったのは痛かったですね。ブエノが右サイドへサイドチェンジを行い、そこから少ないタッチ数でのパス交換で侵入したのは良かったのですが、矢島から高木(もしくは乾?)へのパスを中野にカットされ、逆に空いた右サイドを繋がれて川辺から中村へ見事なパスが出て1対3のような状況を作られて、最後は前田に決められてしまいました。矢島からのパスが高木を狙ったのか乾を狙ったのかがわからない中途半端なパスだったためにカットされてしまったのと、そこから切り替えてボールホルダーにチェックにいくのが遅くて後手後手となった上に、住吉のポジショニングが非常に中途半端だったのが拙かったですね。それにより蓮川一人で3人を見なければならなくなった時点でアウトでした。
後半も入りは悪くなかったと思います。47分頃に北川にボールが入ってそこからシュートに持ち込もうとしたり直後にブエノがシュートを撃ったりというチャンスがあったし、56分に高橋利樹が移籍後初めて交代で入って、直後のシュートで際どいシュートを放ったあたりは良いムードになっていました。しかし2点目も広島に入ってしまいます。59分、高木から北川へのクサビのパスをカットされてショートカウンターを許し、いったんは撥ね返すのですが、こぼれ球を拾った田中にスルーパスを中村に決められて2点目となってしまいました。相手に前プレをかけられて余裕がなくなった中でパスミスをしてしまい、それを拾われてやられてしまうという広島にとっては狙い通り、エスパとしては痛すぎる失点でした。この後エスパは広島に完全にゲームをコントロールされ、それでも3枚替えを行ったりして何とか追いつこうとしますがなかなかチャンスを作れず、逆に75分に綺麗に崩されて3失点目。結局完敗となってしまいました。
こうやって改めて試合を振り返ると、試合内容としてはそれほど悪かったわけではなく、2失点目を食らうまでは一進一退の展開に持ち込めていたと思います。それだけにボールの失い方が悪くて2失点してしまったのが痛かったですね。広島はああいうミスは逃さないチームですし、ましてやアウェーですから、より慎重なパス交換が必要になってくると思います。ただ、じゃあ何で悪いボールの失い方をしてしまったのかを掘り下げると、やはりここのところずっと課題にしている事がそのまま表れただけのように思うんですよね。まず1失点目ですが、右SBの高木が上がったウラのスペースを使われたわけですが、これは相手を押し込んだ状態からどう崩すかという課題が元々あって、その解決策として「できるだけ人数をかける事で崩し切ろう」というのがあり、高木はそれに従って上がっただけだと思います。まあ前半のATに入ろうかという時間帯だったのでそこまで上がる必要があったのかというのはありますし、矢島のパスは中途半端だったよな、というのがありますが。2失点目に関してはまた高木がやり玉にあがっちゃうんですけど、そもそもあの場面はゴールキックから繋いで前に前進しようとする場面とシチュエーション的に似ています。だからゴールキックからのビルドアップについてきちんとした形が出来てないという課題が表に出てしまったのではないかと思ってます。このシーンは相手のゴールキックが長くなって、それを拾って前進しようとしたところを前プレをかけられたわけですが、逆に前半自陣からのゴールキックからショートパスで繋ごうとしたところを前プレをかけられてボールを奪われた場面が結構ありましたからね。35分の高木から北川へのパスをカットされて逆に決定機を作られた場面はその典型です。
だから「ボールの失い方が悪かった。次はそこを注意しよう。」というだけではダメで、やはり持ち越し課題となっている「押し込んでからどう崩すか」という点と「自陣からどうビルドアップして相手陣へボールを運ぶか」という点まで遡って修正していかないと根本的な解決にはならないと思います。まあわずか3日でそれを修正するのは無理なので、次の試合に向けてはどう騙し騙しやっていくかという事になっちゃうのでしょうね。一方でサッカーはミスが起こり得るスポーツです。だからそのミスを他の選手がどうカバーするかが大事なのですが、その点で大事になる切り替え(トランジション)の部分がエスパは広島に対してかなり遅かったと思います。それに関する意識付けをもう一度徹底すれば多少は違ってくると思うので、まずはそれをしっかりやって欲しいです。
4.まとめ
これで天皇杯は敗退となってしまいましたが、この後リーグ戦が始まります。エスパはまた同じ会場、エディオンピースウィング広島での試合となります。難しい試合になるのは間違いないですが、とにかく粘り強く戦って、何とか勝ち点を持ち帰って欲しいです。
P.S
やはりあまり短くはならなかったですね。すみません(汗。
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