またも完敗(7/2)
町田戦に関する記事のアップが大変遅くなってしまってすみません。出張などで忙しく、なかなか時間が作れませんでした。以下、本文です。
先週末はアウェイでの町田戦という事で、一昨年以来2年ぶりに「天空の城」町田GIONスタジアムに行ってきました。友人が前回行った時にレンタサイクルを使ったと聞いていて「それなら帰りは特に楽そう」と思って、多摩センター駅からレンタサイクルを使って行きました。行きは天気が良かったので気持ち良くスタジアムへ向かいました。
しかし試合は0-3で完敗。しかもメインスタンドの屋根の下で観戦していたためいつ頃からかはわかりませんが結構雨量の多いにわか雨(しかも雷付き)が降ってきたため、帰り道が大変でした。念のためと思ってレインパンツやポンチョを持ってきていたので、それを着て帰ったのですが、あまり土地勘のないところで雨に降られながら帰るのは結構きつかったです。尤も多摩センター駅に着くまでは試合で完敗した事を忘れる事が出来たので、そこは精神衛生上良かったかもです(汗。
<明治安田J1リーグ 於 町田GIONスタジアム>
清水エスパルス 0ー3 FC町田ゼルビア
1.エスパルスのスタメン
SUB:梅田、羽田、中原、大畑、日高、嶋本、西原、千葉、ドウグラス タンキ
今節ブエノが出場停止という事で、代役として矢島が入りました。また前節怪我で欠場した山原が右WBに復帰し、サブにもタンキが復帰したのは明るい材料ですが、一方でサブに特別指定の大畑、日高が入っているあたりに台所事情の苦しさを感じますね。
2.町田の戦い方
昨季クラブ史上初めてのJ1ながら快進撃を続け、シーズン終盤まで優勝争いに加わった町田でしたが、今季の前半戦は怪我人が相次いだ事もあって苦戦を強いられていました。第9節から4試合勝ち無し、第14節から3試合勝ち無しという時期があり、第17節では柏相手に3-0で快勝したと思ったら第19節では横浜FMに0-3で完敗するなど安定しない戦いが続いていました。しかし相馬、中山らが怪我から復帰して戦力が整ってきた後半戦開始の第20節からは3連勝。8位にまで順位をあげてきました。
基本システムは3-4-2-1。今季は昨季よりも後ろから繋いで攻める形も取り入れてきましたが、ここ数試合はロングボールを多めに活用してリスクを冒さない昨季までのサッカーに戻しているようで、それで結果を出してきているようでした。とはいえ、ただ単純にトップに当てるだけではなく効果的に使ってきますし、前線の藤尾、西村、相馬が好調ですので、相当厳しい戦いになると予想していました。
3.試合経過
立ち上がりはお互いにリスクを抑えるためにロングボールを出して様子を見る展開となりました。その中でも5分59秒頃に宇野がミドルシュート、町田も9分40秒にロングスローから菊池がヘディングシュート、と、どちらも見せ場を作ります。しかし14分、山原へのパスがズレてスローインとなり、そこからのパスを藤尾がサイドへ流れて受けようとしたところで住吉が倒してしまい、直接FK。そこから菊池がへディングシュートを放ち、一度はポストに防がれましたがそのボールを押し込んで、町田が先制します。狙い通りに先制点を奪った町田は、18分に藤尾が際どいシュートを放ったものの次第に守備に重心をおくようになり、逆にエスパがボールを持って町田陣内に攻め込む時間帯が増えていきます。町田のブロックが堅くてなかなかチャンスを作るまでには至らなかったのですが、33分50秒に松崎のパスから北川がシュートを放ったり、40分には松崎がボールを持ちだしてのシュートを放つなど30分以降はチャンスを作れるようになり、0-1で前半を折り返したもののエスパとしてはそれなりに手応えを感じていたのではないかと思います。
後半、町田は菊池に代えてドレシェヴィッチを投入。最終ラインに昌子とドレシェヴィッチという正確なロングボールを出せる選手を入れて、エスパを揺さぶっていきます。また中盤でのプレスの圧力も強めていった事で町田がエスパを押し込む時間が増えていき、47分の西村のヘッドなどのシーンを作っていきます。エスパも56分40秒頃にブルネッティのクロスに北川が合わせようとする場面を作りましたが、次第にカウンターでしかチャンスを作れなくなっていきました。そして72分、望月からのクロスを途中投入のオ セフンがヘッドで合わせる場面があり、これはゴールとはなりませんでしたが、この時のオ セフンのシュートがブルネッティの手に当たったとの指摘がVARからあり、OFRの結果PKの判定。これを相馬が落ち着いて決めて、エスパは2点のリードを許す事となります。この後エスパは一生懸命反撃しますが、シュートは1本。逆にATに沼田にシュートを決められ、エスパルスは0-3で完敗しました。
4.この試合でのエスパルスの問題点
まず単純に町田が強かったですね。基本的にロングボールで相手陣に侵入していくスタイルで、それを好まない人も多いと思いますが、少なくともこの試合では単純に前にいる1トップにボールを当てるだけでなく、藤尾がこちらの両WBのウラに流れてそこにボールを入れたり、右WBの望月に左CBの昌子から対角のロングボールを入れたり、とロングボールの入れ方を複数持っていて、その時の局面によって入れ方を変えてくるので、こちらとしてはなかなか的を絞りにくかったと思います。リトリートした時の守備は堅いし、現時点での力の差が出たというのを強く感じました。
ただ、単純に町田が強くて力負けをしてしまったとは思いません。エスパの戦い方にも問題はありました。それについてボール保持(攻撃)時、ボール非保持(守備)時とで分けて書いていきます。
①ボール非保持(守備)時
前述した通り、エスパの基本フォーメーションは3-4-2-1。実際はミドルブロックの時は5-2-3でリトリートした時は5-4-1でした。で、エスパの守り方の基本としては人を捕まえつつ前からプレスをかけてパスコースを限定していく事で最終的にボールを絡めとるというのを狙っています。が、この日は非常に蒸し暑かった事で前プレは抑えめだったので、町田の最終ラインはロングボール出し放題でした。この暑さなので致し方ないところはありますが、せめて昌子に対してはもう少し圧力をかけたかったですね。
これによってエスパは自陣にリトリートして守る事が増えるのですが、この時にはボランチも最終ラインに吸収されている事が多く、全体的にやや下がり過ぎなんですよね。まあ人はある程度捕まえているのでそれほど大きな決定機は作られなかったと思います。が、これは後述する攻撃にも関連するのですが、いざボールを奪っても位置が低いので、ボールを相手陣へ持ち出す事が出来ないんですよ。特に後半は町田が前から嵌めにきてパスコースを限定してくるので、センターラインを越える事がなかなかできませんでした。このところエスパの得点が減っている要因にはこれも含まれるのではないかと思います。
それでいて失点も減ってないんですよね。1失点目はファーサイドで菊池をマークしていたのが松崎と矢島だったってのは完全に守備の設計ミスでしょ。2失点目にしても、この時点で左WBのカピシャーバが疲れ気味だったというのが要因としてあるのですが、この時オ セフンのマークをしていたのがブルネッティだったのがよくわからないです。少し前に住吉とブルネッティがポジションを一時的に入れ替えたのですが、その後戻す時間はあったと思うんですけどね。3失点目は沖の個人的なミスなので、次回以降このような事がないようにしてもらう他ないです。
いずれにしろ、相手が5トップ気味に来た時に備えて後ろを同数の5人にする事で何とか失点を減らそうとしているわけですが、狙い通りに失点を減らす事が出来てないんですよ。それどころか柏戦の前半は相手の動きに翻弄されてしまうし、町田戦はセットプレーのポジションなど要所でミスを犯してしまっている。更に後述しますが、攻撃面にも影響を与えてしまっているというのは問題だと思います。
②ボール保持(攻撃)時
エスパのボール保持(攻撃)時は、基本的にカピシャーバがサイドハーフの位置に上がってブルネッティが左SBの位置にずれての4-2-3-1の形でした。これは以前からやっているやり方ですね。で、この日はブエノが不在だったのが痛かったですね。ブエノがいれば多少無理な状態でボールを受けても剥がしてくれるし、そこから乾、松崎へ高い精度のパスを出してくれて、それがボールを前進させる事に繋がっていました。が、ブエノの代役の矢島にはそこまでは期待できないし、それ以前に町田はエスパの3バックに強烈な前プレをかけてくる事が想定されました。これを回避するための策が宇野か矢島のどちらかを最終ラインに下げての4枚回しで、これによって相手の1トップ2シャドウのプレスを上手くかいくぐる事が出来ていました。
が、そうなるとボランチが1人減るのでその分ボランチの先へボールを渡すのが難しくなるので、結局松崎と乾が相手ボランチの脇あたりに降りてきてボールを引き取って相手陣へ運ぶようになります。特にこの日の松崎はキレッキレで、町田のチェックにあいながらも紙一重でかわしてボールを相手陣へ運んでくれました。ただそうやって2シャドウの選手が後ろへ落ちちゃうと、その分相手陣でペナ内へ入る選手がいなくなるんです。まあ秋葉監督としては松崎、乾とあとカピシャーバに入ってきて欲しいのでしょうし、実際松崎は33分の決定機でペナ内へボールを運んで北川へラストパスを送っています。ただドリブルでボールを前進させる役割を担って更にペナ内へ入れ、と言われてもちょっと負担が大きいですよね。カピシャーバは守備時は相手右WBの望月とやり合い、攻撃時は左サイドへボールを運ぶ役も担っているので、更にペナ内へ入れと言われても大変です。かくしてペナ内で真ん中に入る選手は北川しかいなくなり、56分48秒の場面ではブルネッティのクロスに合わせられなかった事で北川がやたら批判を受けているわけですが、そもそもあのような場面でクロスに合わせる選手が北川しかいなかったのが問題なんですよ。ただ他の選手達は他にもたくさんのタスクを抱えていて、ペナ内へ入り込む余裕がないんですよ。カピシャーバに至っては再三上下動を繰り返した結果72分のPKに至った場面では疲弊していたために望月に振り切られた可能性もありますし。
昨季のエスパのサイドハーフにはカルリーニョスとブラガがいました。彼らはサイドでのチャンスメイクと機を見てのペナ内への侵入も出来る選手で、特にブラガがそこで得点を奪ってくれていた事で北川の負担を減らしてくれていました。しかし今季主にサイドハーフを務めるカピシャーバと松崎はどちらかというとチャンスメイクが得意な選手だし、前述した通り自陣からボールを引き出して相手陣へ前進させる役割を担っています。この2人以外の選手も多くのタスクを担っているので、それによりサイドからクロスが入る時にペナ内へ入る選手の数が減ってしまっているのではないかと思います。
これに対する対策としては、1人であってもボールをおさめられゴール前で確実に得点出来るスーパーな選手を北川に代わって入れるか、或いは選手個々の役割を整理してペナ内へ入っていける選手を増やすような仕組み作りをするかどちらかと考えます。ただ前者を出来る選手は少なくとも今のウチにはいません。だから必然的に後者になるのですが、秋葉監督は特にゴール前では選手のアイディアを重視しているので、こうした仕組み作りはあまりしてきませんでした。なので今後もこうした仕組み作りはしないような気がします。しかしそうやって最後の崩しを選手のアイディアに任せていた結果が今の得点力不足に繋がっていると思うので、ここはこれまでのじぶんの哲学を一時封印してでもきちんと対応して欲しいです。
③今後に向けて
以上、町田戦から見えた現在のエスパルスの問題点を守備面と攻撃面に分けて書いてみました。ただサッカーは攻撃と守備が表裏一体なので、この2つをあわせて考えてみると、守備時に最終ラインを5人にしている分、いざボールを奪った時に相手陣へボールを運ぶのによりパワーが必要になっていて、それにより相手を押し込んだ時にペナ内に入る選手が少なくなっているのではないかと思います。だから局面毎の選手の役割や負荷を整理してあげる必要があると思うのですが、どうも秋葉監督はそうした部分を個人の頑張りで解決しようとしているように見えるんですよね。でも高い技術と体力をもったサッカー選手でもリミットはありますから、それに頼るばかりではダメだと思います。僕が秋葉監督のやり方に不満を感じているのはそこにあります。昨季J1復帰をもたらしてくれた功労者ですし、チームとサポーターが一体となっていこうという雰囲気作りにも尽力して下さった方でもあるので、少なくとも今季は監督の職務をまっとうして欲しいです。ただ来季以降更に上を目指したいとした時に、このまま秋葉さんに任せていいのかなという気には、少なくとも僕はなっています。そうした僕の不満を払拭する戦いを見せてくれれば話は別ですけどね。
5.まとめ
以上、長々と問題点を書いてしまいました。今は今季一番の正念場を迎えています。更に次節はホームに横浜FCを迎えての「決戦」が待っています。ここで負けるような事があれば残留争いに巻き込まれるでしょう。その前に天皇杯の湘南戦がありますが、重要性が高いのは横浜FC戦だと思います。チームは既にそれに向けた準備に入っていると思いますが、出来る事は全てやって試合に備えて欲しいですし、僕達も当日アイスタで最高の雰囲気作りをして選手達を支えてあげたいですね。
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