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2025年4月 5日 (土)

惜敗(4/2 浦和戦)

 水曜(4/2)はアウェーでの浦和戦でした。水曜で仕事が結構忙しい状態だったので、DAZNで観戦しました。まあ僕が埼スタでエスパの試合を観た時に一度も勝っていないというのもありますが(汗。

 試合は1-2で敗戦。2点先行されながら終盤に1点返し、その後も浦和を押し込み続けながらあと1点が遠かったという悔しい試合となりました。こういう試合をモノに出来ないあたりはまだまだですかね。

<明治安田J1リーグ 於 埼玉スタジアム2002>

 エスパルス 1ー2  浦和レッズ

1.エスパルスのスタメン

20250402

 SUB:梅田、羽田、カピシャーバ、弓場、松崎、矢島、乾、小竹、北川

 8連戦の3戦目という事で、さすがに前節と同じスタメンでは疲労が蓄積してしまうという考えから、前の3人を入れ替えました。一方で中盤から後ろを全く代えなかったあたりは台所事情の厳しさを感じます。ただサブにカピシャーバが帰ってきたのは明るい材料といえるでしょう。

2.浦和の戦い方

 昨季13位に終わった悔しさを晴らすため、オフにマテウス サヴィオ、松本、ダニーロ ボザを獲得し、更に欧州に移籍していた萩原を呼び戻すという大型補強を敢行し、新シーズンに臨んだ浦和でしたが、第4節まで勝ちがないという想定外の滑り出しとなりました。第5節以降ハイプレスを諦めて中盤でミドルブロックを組むようにした事で守備は安定し、それにより第5節で初勝利をあげました。が、第6~7節はいずれもドローに終わり、第7節まで複数得点が奪えていない状態でした。とはいえ、攻撃陣は豪華なメンバーが揃っていますし、スコルジャ監督がシーズン開始から指揮した時も強固な守備を武器にして4位になっていますから、ここから順位を上げていく可能性は十分あるチームだと思っていました。

3.試合経過

 開始早々に試合が動きます。4分、住吉から吉田へのパスをマテウス サヴィオがカットしてペナ付近へ持ち出した後でバイタルエリアにいた渡邉へパス。渡邊はゴール左隅へ見事なコントロールショットを放ち、これが決まってエスパは試合早々に先制点を許してしまいました。何とか早い時間に同点に追い付きたいエスパでしたが、勢いに乗った浦和にボールを握られて思うように攻撃出来ません。このため秋葉監督は15分頃に3バックの高木と住吉のポジションを入れ替えて、それまでボール保持時は4バックにしていたのを3バックに変えてきました。これにより北爪に加えて吉田もサイドの高い位置にいけるようになり、両サイドから攻められるようになった事でエスパがボールを握る時間が増えていきましたが、自陣ゴール前でブロックを敷く浦和の前に決定機を作る事が出来ず、前半は0-1で折り返しました。

 後半、エスパは開始から1トップ2シャドウに北川、乾、松崎を起用。これにより攻撃時の迫力と守備時の前プレの圧力を得たエスパは勢い良く浦和陣内に攻めかかる事が出来るようになり、50分の乾のミドル、53分の宇野のミドルなど惜しい場面を作っていきます。しかしこの後ミスからロストが続いた事で浦和に流れを明け渡してしまい、59分、左から自陣にボールを運ばれ、真ん中から右の石原へボールを渡すと石原はダイレでクロス。宇野がクリアしますがボールが左へ流れ、そこにフリーでいたマテウス サヴィオにダイレでボレーシュート。これが沖のニアを抜いてゴールに吸い込まれ、エスパが2失点目を食らってしまいました。

 エスパはこの直後に左WBにカピシャーバを投入。更に72分には宇野に代えて矢島を投入し、それにより更に攻勢をかけ、チャンスを作っていきます。77分40秒頃には浦和の最終ラインへのパス回しを矢島がカットして乾へパス。乾がフリーでシュートを放ちますが、ゴールをカバーしていたダニーロ ボザに防がれ、こぼれ球を拾ってのカピシャーバのシュートも防がれるというここまで一番のビッグチャンスを逃してしまいます。しかしその直後のCKを高木がニアで合わせてようやく1点を返します。この後エスパは浦和を自陣に押し込み続け、両サイドからクロスを入れていきますが中央で浦和にクリアされ続けてしまい、90+4分、スローインから乾が逆サイドのウラへ抜け出した松崎にパスを入れてGK西川と1対1になりかかりますが、松崎の中央へのラストパスは萩原に触られてしまい万事休す。結局エスパルスは1-2で敗れ、連勝はなりませんでした。

4.失点の要因

  終盤はかなり攻勢をかけていただけに残念な敗戦となってしまいました。あれだけ押し気味に進めながら点を取り切れなかった事で攻撃の方に問題点を探しがちになると思うのですが、この試合は結局前半早く失点し過ぎた事と後半追加点を奪われた事が敗因だと思います。ですので失点にフォーカスしていきたいと思います。

①1失点目

 まず1失点目、このシーンは住吉から吉田へのパスをカットされたところから始まってますが、その前では浦和が最終ラインでボールを握っていたのに対しエスパの前3枚にプレスをかけて前に蹴らせて、それが浦和の前の選手に渡らずに終わっています。つまりこの時点で全体が間延びしていたのがポイントです。で、沖は住吉にボールを渡し、住吉は同サイドのWBの吉田にパスを出します。湘南戦あたりからは外回しでボールを回すのを優先していたようなので、住吉の選択自体は普通なものでした。が、パススピードが緩くてマテウス サヴィオにカットされてしまいます。聞くところによるとアイスタの芝の長さが10mmなのに対し埼スタは20mmだそうです。だからアイスタの時よりも強く蹴らないといけないのですが試合開始後間もなくだったのでアジャストし切れてなかったのでしょう。あとパスを受ける吉田のポジションですが、かなり高いポジションをとっていて、そこまで高い位置をとる必要があったのかという気がしています。住吉のパスをカットされたのは確かに非常に痛かったのですが、その2つの点は考慮してあげるべきと考えます。

 で、マテウス サヴィオにサイド深くまでボールを持ち出された後、バイタル付近に出ていた渡邊にパスを出され、渡邊に見事なコントロールショットを撃たれてしまうのですが、あまりにフリーだったので「誰かもっと寄せられなかったのか」と思ってチェックしてみました。が、ブエノはその前にマテウス サヴィオからサンタナへのパスコースを消すポジションをとった分渡邊への対応が遅れたし、正面にいた住吉は前にサンタナがいたので彼を見ないといけなかったし、宇野も松本を見ていた分対応が遅れました。だから強いて言えば宇野がもっと早く松本を捨ててスライドして渡邊のシュートコースを消す事が出来ればというところなのですが、それ以上に渡邊がパスを受けた位置が上手かったという印象です。だから結局住吉のパスガーって話に戻ってしまうのですが、そもそもそんなに急いで前にパスを付ける必要があったの?って気もしてます。前述したようにエスパの前3人が前プレに出ていた分全体が間延びしてしまっていたし、まだ開始して3分程度なのでもう少しゆっくり浦和の守備陣形を見定めてからでも良かった気がします。あとは吉田につけるのはいいとして、吉田があの段階であんな前にいる必要あったの?ってところですかね。

②2失点目

 2失点目の場面はエスパが自陣深くでボールを奪って前に持ち出そうとしたところを相手陣に入る前にカットされたところから始まっています。で、センターライン近くでボールを回した後に左SBの萩原にボールが渡り、萩原がフリーでボールをエスパ陣深くまでボールを持ち出すのですが、これが拙かったですね。もっと早く松崎が付くか北爪がマテウス サヴィオを捨てて前に出てドリブルのコースを塞ぐべきだったと思います。このへんは浦和にエスパとのシステムのミスマッチを上手く使われてしまいました。

 で、萩原からマテウス サヴィオ、安居とボールが渡ったあとバイタルエリアに上がった渡邊にボールが入ります。こうなるとエスパとしては中央にサンタナ、松尾がいますから全体を絞らざるを得ません。で、渡邊から松尾にパスが入り、松尾は上がってきた右SBの石原にボールをはたくのですが、エスパはいったん守備ブロックの横幅を絞っているから石原には誰も行くことが出来ません。で、石原がダイレで中央にクロスを入れ、宇野がクリアするのですがそのボールがフリーのマテウス サヴィオに渡り、マテウス サヴィオにダイレクトボレーを決められてしまったわけです。

 サイドから侵入してそこから中に入れて引き付けた上で、またサイドにはたいてクロスを入れて仕留めるというお手本のような攻撃を浦和にさせてしまったわけですが、止められるところはありました。まず前述したように萩原の持ち出しをもっと前で止めるとか、バイタルに入った渡邊へのパスコースを消すとか、渡邊にボールが入ったところで自由にさせないとか。後はクロスに対する宇野のクリアをもう少しはっきり出来なかったかというところと、マテウス サヴィオに対する北爪の対応ですね。北爪はマテウス サヴィオについていたはずなのにクロスが入ってきた時は完全にボールウォッチャーになってしまってマテウス サヴィオが見えてませんでした。そこで秋葉監督が日頃から仰っている「ボールへの執念、執着」を以て最後にやらせないようにすべくマテウス サヴィオについていれば違っていたと思います。1失点目もそうなんですけど何となく「ここなら大丈夫だろう」という安易な気持ちが出て寄せが甘くなったところはあるように感じました。それに対して浦和の方は77分40秒頃の乾のシュートをダニーロ ボザがゴール前でクリアしたり、90+4分に乾のパスをフリーで受けた松崎に萩原が寄せてクロスを阻止したりと、最後はやらせないというプレーを見せており、エスパ側にそれが全くなかったとは言いませんが、要所でそういう差が出たのは事実なので、そこは選手個々が反省すべきところだと思います。

 一方で選手個々が「ボールへの執念、執着」を存分に発揮するには迷いをなくす事が必要です。1失点目だったら渡邊が入ってきたスペースを誰が埋めるべきだったのか、そもそも吉田のパスを受ける位置はあれで正しいのか、2失点目に関しては荻原の前進に対して誰が付くべきだったのか、そうした局面毎にどのように対応するかが選手間で共有されている必要がありますし、それがないと迷いに繋がります。そうした迷いを無くして局面毎にどう対応すべきかを整理するのは監督・コーチの仕事です。当然ながらそこは疎かにすべきではないと思います。

5.前3人総入れ替えは正しかったのか

 あとこの試合の後に前3人を入れ替えた事について「秋葉さんの失策だ」と非難する声がXの一部にあがっています。これに関しては、結果から見るとその通りで、失敗だったと言えるでしょう。ただこの試合が8連戦の3試合目である事は考慮すべきだと思います。8試合全て同じメンバーで戦ったらどんどん疲労が溜まって怪我に繋がりやすくなりますし、特に乾は完全にベテランの域に達した選手ですから疲労が溜まり過ぎないようコントロールする必要があります。あと選手は試合に出場する事でコンディションを上げたり周りとのコンビネーションを上げていきます。だから秋葉監督としてもこれから8連戦の残り5試合やその後も続くリーグ戦で上を目指していくためには、練習では良いプレーを見せているけど試合経験に乏しい選手を試合で使う事で、計算できる選手を増やしたいと考えて、この試合のスタメンに繋がったのだろうと思います。ですので繰り返すと結果だけ見ると失敗なのですが、それを以て秋葉監督を非難する事は出来ないと考えます。ただ試合経験の少ない選手を出すのであればその選手にどういうタスクをさせるのかを具体的に授ける必要があり、この試合に関しては特に浦和の最終ラインのプレスのかけ方に関する指示が不十分だったように感じたので、非難するならばそこですね。

6.良い点もあった

 などといろいろ批判めいた事を書き連ねましたが、負けた試合の中では良い点が多い方だったと思ってます。後半、特に2点とられてからの攻勢は迫力がありましたし、前半もあったのですが、斜めのサイドチェンジのパスを逆サイドでフリーの選手に通す場面が多く見られたのも好印象です。また怪我で第3節以降戦列を離れていたカピシャーバが、まだ本調子でないながらも左サイドで攻撃の起点となってくれた事や、開幕前の怪我で出遅れた矢島が先週のルヴァン杯相模原戦、湘南戦に続き途中交代で出場して攻撃に良いアクセントを付ける働きをしてくれたのも今後に向けての好材料でしょう。更に前半のみの出場に留まったアフメドフも相模原戦がまたコンディションが上がってきた印象で、ホイプラーテンやダニーロ ボザを背にしながらボールをおさめて味方に預けたり振り返ってシュートに持ち込んだりしていました。まだ完全な本領発揮とは言い難いですが、今後も期待して観ていきたいです。

7.まとめ

 という事で、浦和に惜敗して勝敗が五分に戻ってしまいました。休む間もなく週末にはアウェーでの横浜FC戦があります。得点力不足に悩んでいるものの堅い守備は相変わらずというどちらかというと苦手なタイプのチームですが、アウェーでの連戦とはいえ連敗は許されません。何とか勝ち点をもぎ取って欲しいです。

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