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2025年4月19日 (土)

今季初の逆転勝ち(4/16 横浜FM戦)

 水曜(4/16)はアウェーでの横浜FM戦でした。これは横浜FMが来週からACLEの決勝トーナメントに参加するためで、そのために4/25に行われるはずの試合が前倒しされました。で、平日とはいえ新横浜の日産スタジアムでの開催なので行けなくはなかったのですが、仕事が忙しいのと実家の用事の2つの理由によりDAZNでの観戦となりました。

 今季のエスパはこれまでは先制された場合は全敗でした。ですので前半先制された時はヤバいと思ったし、後半早々に追加点を奪われた時は「もうダメか」と思いましたが、その後あれよあれよという間に3点とっての逆転勝ち。先制された時は全敗だったのに2点先行されながら逆転勝ちした事にビックリしましたし、喜びもひとしおでした。

<明治安田J1リーグ 於 日産スタジアム>

 エスパルス 3ー2 横浜F・マリノス

1.エスパルスのスタメン

20250416-fm

 SUB:猪越、大畑、弓場、松崎、乾、嶋本、西原、北川、ドウグラス タンキ

 前節退場処分となった北爪がこの試合は出場停止になるという事で、どういうメンバー・システムにするのかが注目されていました。で、スタメンが発表されると、ここまでリーグ戦全試合に出場していた住吉までがメンバーから外れました。代わって羽田がリーグ戦で初めてスタメン入りし、蓮川、高橋、羽田の3バック。左WBにカピシャーバが入る3-4-2-1となりました。前の方も浦和戦と同じで、北川、乾、松崎がリザーブに回り、代わってアフメドフ、中原、矢島の3人がスタメンに入りました。

2.横浜FMの戦い方

 昨季は9位に終わった横浜FMは、今オフに新監督にイングランド代表でサウスゲイト監督の下でヘッドコーチを務めたスティーブ ホーランド氏を招聘。選手では西村など主力の離脱はあったものの、朴一圭、トーマス デン、キニョーネス、遠野を獲得。JリーグはもちろんACLEも見据えた充実した戦力を整えました。が、シーズン開幕後は、ACLEこそ準々決勝に進出する事が出来たもののリーグ戦ではなかなか勝ち星をあげられず、初勝利は第6節のG大阪戦。が、そこからも勢いに乗れず、前節まで勝ち星のない状態が続いています。

 システムは、開幕戦は3-4-2-1で挑みましたが、その後は4-4-1-1を採用。昨季は失点の多さに苦しめられた分今季は守備の立て直しから着手して一定の成果をあげたものの、今度は自慢の攻撃力に翳りが見られるようになり、そこを治そうとしたらここ数試合は失点が増えてしまっているようです。更にキャプテンの喜田を始めとして負傷者が続出しているのも苦戦の要因となっていると聞きますが、外から見てるとそれにしても何故ここまで苦しんでいるのがわからないというのが、この試合を迎えるまでの正直な感想でした。

3.試合経過

 立ち上がりはお互いに慎重な戦いとなり、エスパの初シュートは12分頃に矢島、横浜FMの初シュートは16分頃の遠野と、少し遅めでした。しかしこのシュートを機に横浜FMがボールを握って押し込むようになります。15~30分の横浜FMのボール支配率は何と76%を記録。エスパはそれでもシュートは撃たせませんでしたが、29分、スローインから左SBの山根が真ん中へボールを持ち出して、中央の植中へクサビのパス。植中が高橋を背負いながらボールを落とすと、走りこんだ遠野がそのボールをゴールへ流し込み、横浜FMが先制します。これで勢い付いた横浜FMは更に攻勢をかけ、30分頃の井上、36分頃の遠野など決定機を何度も作ります。エスパも30分頃からシステムを蓮川を左SBにしての4-2-3-1に変更して何とか押し戻そうとしますが、ボールを前に持ち出そうとしては横浜FMに中盤で潰されてカウンターを食らう事の繰り返し。結局前半のエスパのシュートは2本だけ。前半は0-1で折り返しました。

 後半、エスパは開始から北川、乾、弓場を投入。更に宇野を右SBに変更した下記の配置にして反撃を開始します。

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 この選手交代はチームを活性化させ、後半開始後は互角の展開になります。しかし横浜FMは51分、エスパから見て右サイドへ流れてきたヤン マテウスがクロス。これは高橋がクリアしますが、こぼれ球をヤン マテウスとサイドを入れ替えてきた井上が拾い、ブエノがクリアしようとするもそれが井上に当たり、こぼれ球が植中へ。植中がこれをゴールに押し込んで、横浜FMが1点を追加しました。これでエスパは苦しい状況となりましたが、直後にブエノがペナの前で倒されてFK。これを中原が直接ゴールへ叩き込んで、54分にエスパがすぐに1点を返しました。

 すぐに1点差とされた横浜FMは、その直後の56分頃にヤン マテウスが惜しいシュートを放ちましたが、次第にエスパが攻勢を強めていき、61分にカピシャーバがポケットに侵入してのクロスを北川が合わせようとするなどのチャンスを作ります。67分には中原に代えて松崎を入れて更に攻勢を強めると、70分、左からのCKをジャン クルードがクリア仕切れずにオウンゴール。エスパが同点に追いつきます。更に逆転を狙うエスパは75分頃に松崎、78分頃にカピシャーバがシュートを放って横浜FMに圧力をかけると、82分、ブエノから乾へのパスは山根にカットされかけましたが、カット仕切れずに乾の足元へ。これを拾った乾がペナ前までボールを運び、ゴール右へコントロールショット。これがゴールに吸い込まれ、エスパが3-2で逆転に成功します。この後、横浜FMは同点に追い付くべく攻勢をかけますがゴールには至らず、エスパルスが3-2で逆転勝ちをおさめました。

4.前半劣勢だった理由

 まあよくある事なのですが、前半と後半で全く別のチームになった試合でした。じゃあ何で前半が悪かったのか、それが何故後半持ち直したかに分けて話をします。

 まず何故前半が悪かったか、ですが、端的に言うと「システムを3-4-2-1にしたから」に尽きると思います。

 何度も書いてますが、エスパの守り方はゾーンとマンツーマンの併用ですが、どちらかというと人を捕まえようとする傾向の方が強いです。だから相手が4バックだったらこちらも4バックにした方がやりやすい。ただこの日は3バックにした事でかみ合わせを自ら悪くしてしまいました。更に横浜FMはボール保持時は両サイドハーフがポジションを上げて3トップ気味にしてくるから吉田もカピシャーバもそこに付かざるを得ず、一方で真ん中は植中が1人でトップに残り、一方で遠野があちこちに下がってボールを受けにくるから、3バックの3人で植中を見る一方で宇野とブエノの2人で相手のダブルボランチに加えて遠野も見なきゃいけないという感じで凄くアンバランスになってました。前も問題で、アフメドフは後ろのパスコースを消しながらけん制をかけたりする事が出来ていないから、すぐ後ろの矢島も中原もどうプレスをかけるのかを迷ってしまう。それは後ろにも伝播するから必然的にボールの奪いどころが定められず、ズルズル下がらざるを得ませんでした。

 攻撃にしても同様で、この日は左WBのカピシャーバにボール保持時はサイドハーフの位置に上がる昨季の「西澤ロール」をさせて矢島にトップ下の役割をさせようとしたみたいなのですが、カピシャーバはそこまで器用なタイプではないので思うようにポジションを定められないし、そうなると矢島も気になるからフォローせざるを得ず、そうなるとビルドアップの出口役がいなくなるので、必然的にボールが外回しになってしまいます。更に1トップのアフメドフにボールを当てても、周囲との距離が遠いしアフメドフ自身が1人でDFを背負いながらキープできる選手ではないので、あっさりボールを奪われてしまう。そうなったらブロックを上げる事など出来ませんよね。そうした理由により自陣で5-4-1で守るしかなくなり、それでも無失点で終わっていれば良かったのですがそれを許すほど横浜FMは甘くなかったという事だと思います。

 要はルヴァン杯の磐田戦と同様に4バックの相手に3バックで戦うという同じ過ちをしてしまったんですよ。まあ北爪の出場停止等によりSB要員がいないため4バックにしたくても出来なかったという事情は承知してます。それならそれで如何に前から嵌めていくかをちゃんと整理して指示してあげてよ、と思ってしまいます。繰り返しになりますが、1週間前にも同様の事象があったわけですから。更に言えば4バックと3バックを使い分けるとか連戦の場合は選手を入れ替える事はシーズン開始時点で想定していたはずなので、それならそれに応じた準備をすべきだったと思うのですが、現時点ではそれが出来ていないように思います(スタメンクラスは出来ているのかもですが)。秋葉監督ってそういうところが雑だよねぇとどうしても思っちゃうんですよ。

5.後半持ち直した理由

 以上のような感じで前半30分まで推移しますが、先制された直後に再び決定機を作られたのを見て秋葉監督はシステムを4-2-3-1に代え、それでも思うような効果をあげられないでいると、後半開始から北川、乾、弓場の3人を同時投入します。更に宇野を右SBに据えたわけですが、彼が積極的に上下動する右の「槍」役を担ってくれたのが非常に大きかったですね。で、左ではカピシャーバが本職の左サイドハーフに専念できるようになった事で左の「槍」役を担い、左右から攻撃を仕掛けられるようになりました。で、その間で乾があちこちに顔を出して攻撃のタクトをふるい、そのサポートを中原、弓場、ブエノがするという感じで、乾を中心に攻撃が連動するようになりました。

 ボール非保持(守備)時においても、まずシステムをほぼ同じにした事で前から嵌めやすくなりました。また前の北川、乾は後ろへのパスコースを消しながらけん制をかけてくれるのでその分後ろはどこにパスが来そうかを絞りやすくなって、実際にパスが来たらすぐチェックに行ってボールを奪ったりプレーに制限をかける事が出来るようになりました。それでも前の植中、遠野に危険な形でボールを持たれる事もありましたが、高橋、蓮川の2人が厳しく対応する事でピンチを未然に防ぐ事が出来ていました。この試合を語るにあたってこの2人とGKの沖の存在を忘れてはならないと思います。

 という事で、早い段階で3バックを諦めて4バックに切り替え、後半開始から3枚替えを敢行した事がエスパが後半持ち直した大きな要因だと思います。前半上手くいかなかったのは秋葉監督が3バックを選択したからと書きましたが、ダメだと分かった時にスパッと決断して変えられるのが秋葉監督の良いところだと思います。まあより慣れ親しんだ形に戻しただけですしリザーブに北川、乾、松崎が控えていた分決断しやすかったのはあると思いますが、それでも間違いを認めてサクッと変える決断をするのは簡単ではないです。そこは評価すべきでしょう。まあ前述した悪いところもあるから秋葉監督に対する評価が割れるんだろうなぁって思います。

 その秋葉監督と好対照になってしまったのが横浜FMのスティーブ ホーランド監督ですね。ホーランド監督が80分過ぎまで選手交代をしなかった事もこの試合の勝敗を分けた要因の1つにあげざるを得ません。横浜FMも連戦が続いているし、更にACLEがあったからウチよりも公式戦が2試合多いですから、そうなると60分を過ぎるとどうしても疲労が出てきます。それに何よりリザーブにはエウベルがいました。彼の本職は左サイドハーフもしくはウィング。一方でウチの右SBの宇野は急造ですから、ここにエウベルをぶつけられたらイヤだなぁと思っていたのですが、彼が投入されたのは乾が決勝ゴールを決める直前の81分。遅過ぎましたね。この結果を以てホーランド監督は解任されましたが、致し方ないよなぁと思います。

6.印象に残った選手

 個々の選手に目を移すと、後半から投入されて攻撃を一気に活性化させた乾は別格として、宇野の右SB起用にはビックリしました。ただ前述した通り右の「槍」役として攻撃の活性化に大きく貢献してくれました。今後も攻撃のギアを上げたい時には右SBに入る事もあるかもしれませんね(逆に言うと特定のケースに限ったオプションに留めた方が宇野のためにも良いような気がします)。それと宇野に代わってボランチに入った弓場も良かったですね。あちこちに顔を出してボールに絡んでいたし、守備時のボールホルダーに対するチェックも効いてました。吉田に2度サイドチェンジのパスを出してるのですが、左足と右足それぞれを使っていたのが印象に残りました。思っている以上に器用だな、と。67分に投入された松崎もキレキレで、67分頃に北川に出したスルーパスには痺れました。そのパスを貰いながら決められなかった北川も攻守に効いてましたね。82分の乾の決勝ゴールの際、北川がウラへ走って横浜FMの最終ラインを下げさせて乾にドリブルさせるスペースを作っていたのは隠れたファインプレーだと思います。他にも前半から右サイドで奮闘し54分に直接FKを決めてチームに勇気を与えた中原、左右両方でSBとしての役割をまっとうした吉田と、印象に残った選手はたくさんいましたね。

7.まとめ

 これで4試合ぶりの勝利をあげ、勝敗を五分に戻しました。次節が8連戦の最後です。相手は首位の福岡。相手に応じて4バックと3バックを巧みに変えながら戦ってくるようで、やりにくい相手という印象です。ただ僕達の要塞アイスタで負けるわけにはいきません。疲労はピークに達しているでしょうけど来週は1週休めるので、何とか力を振り絞って勝ち点3をもぎ取って欲しいです。

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