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2025年2月28日 (金)

J1で18年ぶりの開幕連勝(2/22 新潟戦)

 先週土曜(2/22)は今季のホーム開幕戦である新潟戦を観に行って来ました。非常に良い天気で富士山も綺麗に見る事が出来て、気温が低い事を除けば絶好の観戦日和でした。そんな中で3か月ぶりのアイスタ日本平を満喫しましたが、スタンドに入った時にバックスタンド側にJリーグ公式スポンサーの看板が掲げられているのを見た時に「ああ、戻ってきたな」と感じました。何かあの看板を掲示できるのはJ1だけみたいで、ウチはJ2の時は他の広告を掲示しないようにしているので。

 試合は2-0でエスパルスが勝利し、これで開幕連勝となりました。昨季もアウェイでの開幕戦、2節のホーム開幕戦と連勝しているので開幕連勝自体は2年連続なのですが、J1での開幕連勝は2007年シーズン以来18年ぶりとなります。随分と長い間くすぶってきたんだなと思ってしまいますが、それを乗り越えて2年連続で良いスタートを切れたのは良い事だなと感じます。

<明治安田J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー0 アルビレックス新潟

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1.エスパルスのスタメン

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 SUB:猪越、高橋、北爪、吉田、宮本、小塚、松崎、アフメド アフメドフ、ドウグラス タンキ

 開幕戦の東京V戦で手応えを感じたのか、スタメンは前節と全く同じメンバーとなりました。リザーブも殆ど同じでしたが、嶋本に代えて小塚が入りました。彼は三保や鹿児島での練習を見た方から技術が高いと評判だったので、交代で出て来ないかなと期待してました。

2.新潟の戦い方

 新潟との対戦は2017年以来8年ぶりとなります。新潟が2017年に降格してしまい、2022年にJ2で優勝してJ1復帰を決めたのですが、その年に入れ替わるかのようにエスパがJ2に降格してしまったので、その後の2年間も対戦する事はありませんでした。

 で、2023年からJ1で戦っている新潟の特徴は、アルベル元監督が落とし込み松橋前監督が個々の選手の特徴を活かしながら整備していったポゼッションサッカー。GKからしっかりと繋いでゴールを狙ってくるサッカーで、2023年は10位、2024年は16位という成績をおさめました。今季から指揮をとる樹森監督は、新潟の特徴であるポゼッションサッカーは維持しつつもタテへの早い攻撃も取り入れて、サッカーの幅を広げようとしている印象です。実際、開幕節のアウェイでの横浜FM戦の先制点は左SBの橋本から相手のウラへ飛び出した太田へのロングフィードから生まれており、その一方で後ろからしっかり繋いで崩すスタイルも維持。更に前線からの激しいプレスで横浜FM相手にシュート数で大幅に上回るなど上々の仕上がりを見せていました(試合はドロー)。

 そんな新潟が相手という事で、激しいプレスに苦しむのかなと警戒していたのですが、そこまでは来なかった印象です。ただ谷口や太田の飛び出しにタイミングをあわせての橋本や稲村のロングフィードは正確だし、ボランチの秋山、宮本を軸としたパス回しも上手いので、エスパとしてはなかなかボールの取りどころが定められず苦しめられました。

3.互角の展開だった前半開始~25分

 キックオフから攻め込もうとしたエスパですが、新潟にボールを奪われて、そこから新潟のストロングである右サイドの太田のウラへの動き出しを活かした攻めでエスパを押し込み、2本連続でCKを得るなど良い試合への入りを見せました。しかしエスパも負けておらず、中盤で奪ったボールを右へ展開し、中原からのクロスから北川が惜しいヘディングシュートを放ち、試合は互角の展開となりました。エスパはマテウス ブエノと宇野の両ボランチ(と時々下がってきた乾)が中盤の後ろで攻撃をコントロールし、そこから前にタテパスが入ったらそこに北川、乾、カピシャーバらが近い距離で絡んでチャンスを広げようとしますが、新潟のリトリートしての守備も堅いのでなかなかシュートまで持っていく事が出来ません。一方の新潟はボールを奪ったらCBの2人とボランチでボールを持ち、谷口、長谷川、太田らが前へ抜け出す動きを見せてこちらの最終ラインを引っ張って真ん中にスペースを作り、そこをもう1人のボランチの宮本らが使ってボールを前進させる形でエスパのゴール前に迫り、15分の長谷川のシュートなどの形を作ります。しかしエスパも沖、蓮川、住吉が落ち着いて対応する事で新潟にそれ以外のチャンスを作らせませんが、エスパも時折ボールをペナ近くまで前進させながらシュートまでは至らず、試合は膠着状態となりました。

 が、その膠着状態を崩す事態が起こります。23分50秒頃、宇野の前へのボールを新潟がはね返し、それを住吉が逆に撥ね返したボールを乾が拾ったのですが、そこに秋山がタックルを見舞ってファウルをとられます。直後はカードは出なかったのですが、VARチェックの結果秋山のタックルが危険であると判断されてレッドカードが秋山に出されて退場となり、エスパが数的優位に立ちました。この判定は妥当だと思います。スパイクの裏が乾の脛に入っていましたからね。大きな怪我にならなくて良かったです。ただ数的同数のままでエスパがこの膠着状態をどう打開するかも見てみたかったです。

4.攻め合いとなった前半残り20分

 10人となった新潟は2トップの一角だった長谷川をボランチの位置に下げた4-4-1にしてきました。一方で数的優位に立ったエスパはボールを握る時間が増えましたが、その分早めに先制したいという意識が先に立ってしまったみたいで、タテにパスを付けようとして中盤でブロックを組んで構える新潟に引っかけられてカウンターを食らう場面が増えてしまい、28分にカウンターから谷口のシュート、40分にはCKから藤原のヘッド(ゴールをカバーした高木がナイスクリア)といった危ない場面を作られてしまいます。勿論エスパもやられっ放しではなく、36分に右からのクロスをカピシャーバが中に返してのマテウス ブエノのボレー、41分にはCKから高木のヘッドといった惜しい場面を作り、両チームともゴール前の場面を増やして試合は攻め合いの様相となりました。

 ただどちらも得点は奪えず、このままスコアレスで折り返しかと思われた45+2分、CKから高木が枠内へヘディングシュート。これをGKの藤田が見事な反応でかき出しますが、こぼれ球をカピシャーバがニア上にシュートを突き刺し、エスパルスが先制に成功しました。新潟のゾーンのほんの少し外側に絶妙なボールを入れた中原、このボールを完璧に合わせた高木、こぼれ球に反応してGKにとって反応しにくいニア上へのシュートを決めたカピシャーバと、3人の良さが存分に出た見事なゴールでした。試合はこのまま1-0でエスパルスがリードして前半を折り返しました。

5.ゴラッソで勝負を決めた後半

 後半、エスパは右サイドハーフを中原から松崎に代え、ボランチのポジションの左右も入れ替えました。これは攻撃が左サイドに偏っていたのを修正したいという狙いからではないかと思います。一方、新潟は左サイドハーフの奥村に代えて藤枝から加入した新井をボランチに入れ、長谷川を左サイドハーフに移しました。数的不利な中でも太田、長谷川の両サイドを押し出して1トップの谷口との3人で起点を作ってそこから同点に追いつこうという狙いだったと思います。実際に、特に右の太田が積極的な上がりを見せ、そこにSBの藤原が絡む事で、立ち上がりは新潟がエスパを押し込む展開となりました。しかしこれを山原、蓮川、カピシャーバの粘り強い守りによって封じると次第にエスパがボールを持つ時間が増え、両サイドから新潟を揺さぶっていきます。そして61分、乾からカピシャーバへのパスはいったんカットされますが、カピシャーバはすぐにボールホルダーの藤原に寄せていってボールを奪い、後ろの宇野へ。この時長谷川がスライドを怠った分真ん中にスペースが出来ていたのを見逃さなかった松崎がそのスペースへ走り込みます。それを見た宇野が松崎へボールを付けると、松崎はドリブルで持ち込んで左足を一閃。ボールはクロスバーに当たってゴールへ吸い込まれ、エスパルスが待望の追加点をあげました。見事なゴラッソでしたが空いたスペースを見逃さなかったのも見事。また松崎へボールを付けた宇野の判断やいったんボールを奪われながらすぐ奪い返したカピシャーバの切り替えも光りました。

 この追加点は新潟にダメージを与えたみたいで、その後はエスパがペースを握り、66分には山原の左からのクロスを逆サイドの高木がヘッドで折り返して乾がボレーシュートという決定機も生まれました(舞行龍がゴールをカバーしていてクリアされた)。ただ70分にカピシャーバに代えて4-4-2にしたあたりからエスパの攻撃に勢いがなくなり、更に77分に新潟が選手交代によりシステムを3-4-2にし、これにより息を吹き返した新潟に押し込まれる時間帯が増えました。しかし決定機までは作らせなかったエスパルスが2-0で勝利をおさめました。

6.攻撃面で何が問題だったのか?

 昨季に続いて開幕連勝を果たしたエスパでしたが、試合後の秋葉監督はそれほど喜んでない感じで、特に数的優位に立ちながらそれを感じさせらなかった攻撃面に不満を漏らしていました。個人的には数的優位に立ったからといって必ず相手をその分凌駕できるわけではないと思ってます。数的不利になった方の選手はそれをカバーすべく運動量を増してきますし、逆に割り切ってブロックを固めてくる場合もありますから、結構苦戦しがちなんですよね。だからきっちり2点とって勝てた事は評価してよいと思っています。

 ただ秋葉監督が不満を持つのも理解できます。記者会見で仰ってましたが、特に前半は攻め急ぎが目立ちましたよね。今季のエスパのビルドアップは昨夏あたりから取り組んできたダブルボランチと落ちてきた乾の3人がCBからボールを引き取って前にボールを運ぶやり方がかなり整理され、更にマテウス ブエノの加入と宇野の成長によりアタッキングサードへスムーズにボールを運べるようになりました。ただこの日はボールを前に入れた時の勢いそのままに真ん中やポケットを数人のコンビネーションで一気に崩してゴールを奪おうという意識が強すぎて、それで強引にいってはね返される場面が非常に多かったです。それで確実にゴールをとれればいいですけどただでさえ中央突破は難易度が高いですし、ましてやJ1レベルとなると真ん中はしっかりと固めてきますからね。だから真ん中やハーフスペースのレーンだけでなくサイドのレーンからの攻撃も見せる事などにより相手にボールを奪う場所を絞らせないための工夫が必要だと思います。その意味では後半になってサイドに張った山原を使う場面が増えたのは良かったと思います。あとは右の高木も大外でのプレーを見せて欲しいですね。それを見せるとその分真ん中への飛び出しが効くと思いますし、この日少し孤立しがちだった中原のフォローにもつながると思うので。

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