ヘナトとの再会(甲府戦番外編)
さて、先週末の甲府戦には昨季までエスパルスに在籍していたヘナト アウグストがボランチでスタメン出場しました。前節の藤枝戦では恐らくは外国人枠の関係でベンチにも入ってなかったのでアイスタ日本平へ来るかもわからなかったのですが、スタメンに入りました。
敵として初めて対戦して、改めて良い選手だなと感じました。ボール奪取能力は全く衰えておらず、3分には宮本から、6分には宇野からボールを奪ってますし、28分にアダイウトンのシュートがポストを叩いた場面がありましたが、その起点もヘナトがパスカットしたところなんですよね。2019年のアウェイのF東戦でリーグ戦デビューの時もそのボール奪取能力と運動量で一気に僕達のハートを掴んた感じでしたが、その力はいささかも変わってないというのを再認識しました。
そのヘナトは66分に交代でベンチに下がったのですが、その時のシーンが凄くエモーショナルでしたね。
63分に山原からのタテパスを受けた乾が真ん中で仕掛けた時にヘナトがスライディングで乾からボールを奪ったんですけど、その拍子に足を攣ってしまって立てなくなったんですよね。すぐ蓮川がボールを奪い返して山原にボールが渡ったんですけど乾がプレーを止めるよう手で合図して、主審の窪田氏もプレーを止めさせました。で、北川が駆け寄って足を伸ばしてあげたり乾も近寄って本人から状況を聞いてそれを甲府のドクターの方に伝えてあげたりして、何とか自分で立ち上がったのですがプレー続行は不可能という事でピッチから下がっていったのですが、その時のスタンドの反応が印象的でした。まずヘナトが立ち上がったところで拍手がおこり、その後ベンチへ下がっていくところでは一段と大きな拍手が起きて、ヘナトもそれに応えて手を振ってくれたりお辞儀をしてくれたりしました。この数分は本当に心温まる光景でしたね。
以前エスパに在籍した選手と敵として相まみえるというのはよくある事ですが、こういうシーンは初めてです。これはヘナトが5年という長い期間在籍した事やそのプレーぶりでサポに愛されていた事も勿論あると思いますが、そんな彼が3年近くも怪我で殆どプレー出来なかったという事を知っていたからというのが大きいと思います。プロサッカー選手が3年近くプレー出来ないというのは本当に辛いでしょうから。結局昨季限りで契約満了になったヘナトが再びアイスタで元気にプレーする姿を見れたのは嬉しかったですから、彼が交代でベンチに下がった時にその感情が自然に拍手となって表れたのだと思います。
試合が終わって王者の旗を歌い終わった後に、ヘナトはウタカと二人で手を振りながらピッチを一周してくれました。こうやって挨拶してくれるのは嬉しいですし、ヘナトには苦労した3年間を取り戻すくらいのつもりで長くプレーしていって欲しいなと思います。
あとついでみたいな感じになっちゃいますが(汗、ウタカも在籍した期間は半年と短いもののシュートの上手さは印象に残ってますし、愛嬌のある感じがいいなと思ってます。昨季のアウェイでの甲府戦の選手入場前にウタカと白崎が会話しているシーンが中継に映ってましたが、ウタカが伸ばしていた白崎のヒゲを指さして「何これ、何?」とからかっていたのをつい思い出してしまいます。そのウタカも40歳との事ですが、この試合でも肝を冷やすシュートを撃たれましたしまだやれると思うので、頑張って欲しいです。
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