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2024年4月24日 (水)

今季2度目の3連勝(4/20 仙台戦)

 今回も記事のアップが遅れてしまいました。しかもこれを書いている時の翌日はルヴァン杯初戦の富山戦という事でタイミングはよろしくないのですが、ヒマ潰し程度に読んで頂ければ幸いです(汗。

 先週末の仙台戦は事情があって現地に行けずDAZNで観戦しました。いやぁ、行きたかったですね。西原のゴールの際の歓声はDAZN越しでも伝わってきたし、生で観たらもっと興奮したでしょうからね。一方で終了間際の自陣でのCKも生で観たらもっとドキドキしたでしょうけどw。

<明治安田J2リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 エスパルス 3ー2 ベガルタ仙台

1.エスパルスのスタメン

20240420

 SUB:沖、蓮川、北爪、松崎、西澤、西原、ドウグラス タンキ

 乾が前節のいわき戦の後半早々に足を踏まれて怪我をしまい回復が間に合わなかったため代役を誰にするか注目されましたが、カルリーニョスが代役となり、北川と2トップを組ませる事を決断。これにより空いた左には矢島が入りました。また右SBは北爪から吉田へ変更。これは仙台が4-4-2なのでより守備を意識しての起用だと思います。一方サブは全く変更ありませんでした。

2.仙台の戦い方

 仙台は昨季16位と非常に不本意な順位に終わり、その影響からか蜂須賀、氣田、加藤など多くの主力選手がチームを去りましたが、一方で昨年までU-17日本代表監督を務めた森山佳郎さんを監督として招聘しました。「いい人を連れて来たなぁ」と思いましたね。2000年から2012年までの広島ユース監督時代は柏木、槙野、高萩などといった多くの選手をトップチームに送り出し、2013年にJFAに移り、2017年からU-17W杯に監督として日本代表を率いて3大会連続で日本をベスト16に導きました。確かにトップチームの監督経験はないものの指導者としての手腕は確かだろうと思ってましたので。

 実際今季の仙台は第2節でアウェイにも関わらず長崎を下すなど好調なスタートを切っています。チームが目指す形としてはコンパクトなブロックを高く保った上で前からプレスをかけ、奪ったボールを素早く前へ運んでゴールを奪うという割とウチと似たスタイル。勿論まだ完成形ではないでしょうがその片鱗は守備に表れており、10節終了時点での失点は6でリーグ最少。第10節では山形とのダービーで完勝し調子を上げてきていたので、結構苦戦するだろうと思っていました。

3.ゲームを完璧にコントロールした前半

 そんな仙台の攻略ポイントとエスパが見定めたのが相手最終ラインのウラでした。実際開始から約10分間の間に最終ラインのウラへのフィードを2本入れています。その狙いが16分に早くも実を結びます。高橋が相手トップ下の中島のプレスを受けながら相手最終ラインのウラへロングフィード。これをカルリーニョスが競り勝ってウラへ落とし、これを右から入ってきたブラガが一瞬早く拾って抜け出して左足でシュート。これが決まってエスパが先制点を奪いました。

 このゴールはエスパのゴールキックからの流れなので仙台の中盤から前が結構前に出ており、それにより出来たスペースに北川がボールを貰いに降りて来て仙台CBの菅田も付いて来ていたので、その分仙台の最終ラインの真ん中が手薄になっていました。それを見てカルリーニョスがウラへ抜け出そうとしブラガも来ていたので、もう1人のCBの小出としてはカルリーニョスについて下がらざるを得なかったのだと思います。北川がビルドアップに頻繁に関わるのは情報として持っていたでしょうし、先制点までの15分間でも北川が落ちてボールをさばく場面が何回かありました。それを見ていた菅田としては付かざるを得ないわけですが、エスパとしてはそうやって相手の最終ラインが手薄になるのを狙っていたのでしょう。2トップにしたのもこういう形を作りたかったというのが大きかったでしょうし、エスパとしてはこの先制点は決して偶然ではなく狙い通りの形だったと思います。

 先制点で優位に立ったエスパはその後も優勢に試合を進めました。仙台としては何とか前の方でボールを奪って素早く攻める本来の形を作りたかったでしょうが、前プレをかけようとしても北川や左サイドハーフの矢島がボランチのあたりまで落ちてボールを引き取っていくしウラへのボールも出されるし、という感じだったのでボールの奪いどころが定まらなかったし、何とかボールを奪ってもエスパは真ん中をしっかり締めているし、ウラを狙っても高橋、住吉の長身CB陣にあっさりはね返されるし、だったので次第にどう戦ったらいいかわからない状態に陥ってしまったんじゃないかと思います。森山監督が仰った通り「リスペクトし過ぎた」というのもあるかもしれませんが。

 一方のエスパとしては、リトリートしてからの仙台のブロックが堅かったので決定機までは作れませんでしたが(30分の矢島くらい)、ボールを握りながら両サイドからバランス良く攻撃出来ていたし、ボール非保持時でも中村、宮本を中心に中盤で厳しいチェックをかけてボールを奪う事が出来ていました。結局流れの中から自陣ペナ内には仙台の選手を一度も入れなかったし、完璧にゲームをコントロール出来ていたと思います。

4.理想的な追加点

 ハーフタイムで森山監督から檄をとばされたであろう仙台はより人に厳しくチェックにいくようになりました。また後ろを3枚にしてビルドアップをスタートさせるようになり、それもあって仙台がボールを握る時間が増えました。が、先に得点をあげたのはエスパでした。54分、仙台左サイドハーフの相良が中へカットインしてボランチの工藤に預けたのですが、相良に付いていった吉田が工藤の足元のボールを突いてボール奪取し、ウラへ抜け出そうとした北川へスルーパス。これを受けた北川が絶妙な切り返しで相手CB2人をかわしてシュートを決め、2点目を奪取しました。吉田のボール奪取能力の高さとパスの上手さ、北川のウラ抜けの早さとゴール前の冷静さが光った見事なゴールでした。カルリーニョスが全速力で走って北川からパスを受けられるところまで来ていたのも地味に効いたと思いますし、何より「ボールを奪ったら最速で相手ゴールを目指す」というチームの基本方針を見事に体現したゴールだったと思います。

5.仙台の反撃

 ここまで完璧と言っていい試合をしたエスパでしたが、仙台も黙っておらず、65分、右SBに真瀬、ボランチに松井を投入しました。それまで左の相良しか前への推進力がある選手がいなかったのが右にも推進力を持つ真瀬が入って攻め手が増えたし、松井もポジショニングの良さと寄せの早さで仙台の中盤に活力を与えました。そして60分、山原から中村へのパスを松井がカット。こぼれ球を中島が持ち出してシュートを放つも権田に止められましたが、こぼれ球を拾った相良がシュートチャンスを伺いながらボールを右へ持ち出した後フリーとなっていた中島へパス。中島がこれを押し込み仙台が1点を返しました。

 仙台としてはチームとして狙っていた形からの得点でしたが、一方のエスパの対応は拙かったですねぇ。まず山原の横パスが軽率でした。秋葉監督が嫌う形の1つですし、直前に自陣ゴール前でボールを奪ってカウンターを仕掛けようとしてそれがいったん山原の元へ戻ってきてたんですよね。だから前の選手はみんな相手陣に行っていたので、更にボールを戻すか前に長いボールを入れるかした方が良かったと思います。また中島のシュートの後相良にボールが渡ったのですが、それに対する住吉、宮本の対応が拙かったし、更に何とか付いていった高橋も含めて相良にばかり目がいって中島をどフリーにしてしまったのは痛恨でした。更にその前に山原からのボールを松井に奪われた中村を筆頭にしてみんな自陣へ戻るのが遅かったです。このあたりは2点差にした分気が緩んだように見えましたね。

 これで元気を取り戻した仙台は右の真瀬、左の相良を軸として攻勢を強めてきて、エスパとしては苦しい時間が続きました。

6.秋葉監督の対応と記念すべきゴール

 これを受けて秋葉監督は矢継ぎ早に交代のカードを切っていきました。まず69分に両サイドハーフに松崎、西原を入れ、更に72分に蓮川と北爪を投入しました。最初見た時は「5バックにした」と思い込んでいたのですが、見返してみるとシステムは4-4-2のままで、蓮川を左CBに入れて住吉を右SBに回し、北爪は右サイドハーフに入れてますね。よく考えると確かに合理的な策です。別にシステムのミスマッチでやられてたわけではないし、むしろ5バックにしてしまうとたたでさえ劣勢を強いられていた両サイドで数的不利にさせてしまう恐れがありますからね。秋葉監督としてはそれよりも一番怖い存在だった相良を住吉と北爪で挟み込む事で抑えようとしたのだと思います。

 それでも仙台の攻勢は治まりませんでしたが、疲れの見えた北川に代えて前での預け所となるドウグラス タンキを入れて、狙い通りにドウグラス タンキが前でボールを収めてくれるようになってボールを握れるようになった83分に記念すべきゴールが生まれました。後ろからのボールを収めた松崎から山原へボールが渡り、山原からアーリークロス。これに合わせたドウグラス タンキのシュートはクロスバーに嫌われましたがこぼれ球を再び松崎が回収してボールは山原へ。この時相手DFの間でフリーだった西原がボールを要求して山原がそこへパス。これを受けた西原がターンして小出をかわしてシュート。GK林が一歩も動けず、西原がクラブ最年少記録を更新する公式戦初ゴールを決めて3点目を奪いました。

 これは西原の技術の高さに尽きますね。ターンの早さと小出の股を抜いてかわす技術、そしてシュートの冷静さ。17歳であのようなゴールを決められるのは凄いです。またチームのみんなが一緒に喜んでいたのも印象的ですね。権田まで来てましたからw。西原はこのままどんどん伸びていってもらいたいです。こうして試合のペースを引き寄せたエスパはATに1点を返され更にあわや同点にされそうな場面も作られますが何とか凌ぎ、3-2でリーグ戦2度目の3連勝を飾りました。

7.60分間見せた強さと残り30分で見せた脆さ

 以上、いわき戦に続いて試合を4つに分けてまとめてみました。こうして見ると、今のエスパルスは強さと脆さが同居しているチームだなぁというのを感じます。60分までは選手が近すぎず遠すぎずって感じのポジションバランスを保ちながら優位に試合を進めてました。この時間だけ見ると強くなったと感じるのですが、やっぱり緩む時があってそれを突かれると脆さを見せてしまう。1失点目は前述した通りですが、2失点目もあっさりウラをとられてしまってますからね。その意味では安定感がもう少し欲しいなと思います。

 安定感という意味で心配なのは試合終盤に怪我で下がってしまった蓮川の状態ですね。2失点目を喫したすぐ後くらいに再びウラへロングボールを入れられて、それを追っかけている途中に足の突き方が悪かったみたいで走れなくなっています。現時点でまだ怪我に関する情報はありませんが、長くかかりそうな怪我じゃないかなという気がします。ただ怪我してしまったのはもう仕方ないので、変に騙し騙しやらずにじっくり治して欲しいです。

 という事で心配事はあるしまだまだ脆いところがあるなぁと思うのですが、その脆いところの原因が何かにフォーカスしてそれを少しずつ潰していけばその分安定感も増すと思います。今後も良かったところは伸ばし悪かったところは治していって少しずつチームを良くしていって欲しいです。

8.まとめ

 リーグ戦の次節はアウェイの岡山戦。まだ前半戦ではあるものの大一番といっていいでしょう。気合が入るところですが、その前に明日(4/24)ルヴァン杯初戦の富山戦がアウェイで行われます。前の試合で山形を土壇場で逆転して勝ちあがってきて、次も食ってやろうと気合十分で来るでしょう。前社長の左伴さんも相当ハッパをかけてるでしょうしね。一方のエスパとしては恐らく出場機会の少ないメンバーを多く入れて富山へ向かっているものと思われます。気持ちの持っていき方としては難しいと思いますが、ここで「カテゴリーは上だから」とか変な上から目線で戦ったら絶対やられますし秋葉監督にも二度と使ってもらえないでしょう。このチャンスを逃さず全力で戦って欲しいです。

(追記)
 余談ですが、この日主審を務めた長峯滉希さんは凄く良いジャッジをしていたと思います。ウチがボールを持っている時にボールが当たった時以外は殆どストレスを感じませんでした。前節がアレだった分余計に印象に残っちゃいましたw。

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