J1昇格プレーオフ決勝に向けて その1 東京Vの印象
昇格プレーオフ決勝まであと3日となりました。チームは今日(11/29)から非公開の練習に入っており、そこで決勝を意識した練習が行われている事と思います。チケットも明日発売という事で盛り上がってきました。(僕の胃の痛みも増してきています(汗。)
そこで、昨日(11/28)の記事で予告した通り、決勝の相手となる東京Vについて、どういうチームかを書こうと思います。といっても、東京Vについてもフルタイム観たのはウチとの2試合とホームでの千葉戦、そして先日行われたプレーオフ準決勝の千葉戦の4試合だけなので、やはり情報不足なところがあるのはあらかじめご承知おき下さい。
まず東京Vのリーグ戦の戦績は以下の通りです。
成績:21勝12分9敗(勝ち点75で3位)
得点:57点(リーグ9位)
失点:31点(リーグ1位)
何と言っても失点がリーグ最少というのが大きな特徴でしょう。一方で得点力はリーグ9位とそれほど高くなく、そのために取りこぼした試合もあったかとは思いますが、それ以上に頑強な守備で得点の少なさをカバーしてきた負けにくいチームという印象です。実際磐田と同じで連敗がないですからね。更に夏の移籍ウィンドウが開いている時にFWの染野と右サイドハーフの中原を獲得し、この2人が馴染んできた事で今までドローに終わっていたところを勝てるようになったんじゃないかと思います。この2人で11得点をあげていて、チーム内得点の1位と2位ですからね。後半戦は8月末に岡山に負けた後の10試合は6勝4分と負け無し。自信満々で国立に乗り込んでくるでしょう。
〇ボール保持(攻撃)時
最終ラインは4バックは変わりませんが、中盤より前のシステムは対戦相手によって使い分けているようです。僕が見た千葉との2試合はいずれも4-4-2でしたが、ウチとの試合はアイスタでの対戦時は4-1-2-3、味スタでの対戦時は4-1-4-1でした。リーグ最終戦は4-2-3-1だったようです。ただ攻め方はどのシステムでもそれほど変わりません。ビルドアップはCB2人とGKの3人でスタートし、両SBかボランチに預けて、そこから丁寧につないでボールを前に進めていきます。アタッキングサードに入ってからはサイドから崩すのが基本形で、ボールサイドに人を集めて、そこで細かくパスを繋ぎながらポケットに入り込んだりして崩し切るという形が多かったと思います。
武器はやはりサイド攻撃だと思います。特に右の中原は脅威ですね。突破力があるし左利きなのでカットインしてシュートを打つのも得意なので、抑えるのに苦労するでしょう。一方左は先日のプレーオフ準決勝では本来ボランチかトップ下が本職の斉藤がプレーしましたが、2点目のアシストをしています。また加藤蓮も味スタでの対戦時は左サイドハーフでプレーしていて結構厄介だった記憶がありますし、更に長谷川もいて層は厚いです。更に東京Vはここという時のボランチの上がりも特長で、プレーオフ準決勝もそれにより2点目をあげています。前述した染野、中原はいるもののどちらかというと特定の誰かに頼るというよりどこからでも点がとれるチームだと思うので、常にアラートし続けないといけないと思います。(逆に言うと頼れるエースがいない分得点がそれ程多くないとも言えると思いますが。)
〇ボール非保持(守備)時
ボール非保持時は4-4-2もしくは4-5-1でブロックを作り、そこから前にけん制をかけ、ボールが中盤に入ったところで一斉にボールを奪いにいくのが基本形だと思います。で、その時の強度が高いので、相手になかなか自陣へ侵入させない守りが出来ている感じですね。それでもボールを相手に自陣まで運ばれる時はありますが、その時も身体を張って簡単にはシュートを打たせない守りをしてきます。プレーオフ準決勝の千葉戦も1失点してからかなり押し込まれましたが、全員がよく集中してはね返してましたよね。
更に東京Vが失点が少ない理由としてもう1つあげられるのが、GKのマテウスの存在ですね。リーグ戦10戦負け無しである事は前述しましたが、データを見たところ意外とシュートは打たれているんですよね。それでも失点に至らずに済ませられるのはマテウスのセーブ能力の高さがあると思います。ウチとの対戦時も結構止められていますからね。彼のゴールを破るのは簡単ではないでしょう。
以上、非常に雑で恐縮ですが、東京Vの印象についてつらつらと書いてみました。攻守とも安定していて、少なくとも「負けにくいチーム」である事は多少なりとも伝わったかなと思いますが、これを受けてエスパルスが東京Vとどう戦うべきかについて次の記事で書きたいと思います。
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