残り５試合いかに戦うべき

　藤枝戦の記事で「次の磐田とのダービーは自動昇格に向けて本当に大切な一戦となります。それに向けて我らがエスパルスがどう戦うべきかを考えていく必要があると思います」と書きましたが、その予告通り自分なりに考えてみました。なので、それを記事として書こうと思います。ただもう残り５試合だし、それに向けては直近の磐田戦に留まらず５試合を１セットとして考えるべきかなと思ったので、記事タイトルを「残り５試合いかに戦うべき」にしました。それに磐田の試合は全然観てませんし、大雑把な話しか入っていません。そんな状態で慣れないプレビュー記事を書いてもいい事ないかなと思うのでw。そこはご容赦下さい。

　といっても、強調すべきは１点です。

　秋葉監督就任直後のキャッチフレーズである「超攻撃的、超アグレッシブ」なサッカーを取り戻す事です。

　思えばここのところ序盤は積極的にいくけど、そこで点を取れなければ確実にボールを握って相手に点も与えないサッカーをしようとしてましたよね。先日の藤枝戦の試合前に秋葉監督はインタビューで「手堅く戦う」という言葉を使っていました。そこには藤枝戦の前まではクリーンシートを続けていたので、そうした実績から「点はいつかとってくれる。点をとられなければ負けない」という自信を監督自身も持っていたのでしょう。でもね、監督自身が「ビルドアップには全く興味ない」と発言し（多少の誇張はあるでしょうが）、実際チームとして練習でビルドアップを落とし込まず乾、白崎、ホナウドらの中盤３人の個や連携に頼った形の攻撃をしていたら、甲府や藤枝のようにしっかり対策されたらボロが出ますよ。それが祟っての２試合連続無得点なんだと思います。

　だからといって「今からビルドアップを仕込め」とか「監督代えろ」とか言うつもりはないですよ。「手堅く戦う」なんて慣れない事を言わずに、秋葉監督が志向する「超攻撃的、超アグレッシブ」なサッカーに立ち戻ればいいんです。具体的にどんなサッカーをするかというと、特にボールロストしたらボールホルダーにチェックをかけて即時奪回して、奪ったボールを使って攻め切るサッカーです。よく「THE REAL」で秋葉監督が試合前に「ボールを奪われたらゲーゲンな」と仰ってますよね。これは現リバプール監督のユルゲン クロップがドルトムントに落とし込んだサッカーで、特にボールロストしたらそれこそポジションを無視して即時奪回する姿を称して「ゲーゲン プレス」と呼ばれました。ああいうサッカーを秋葉監督は志向していると思います。実際、ホームで大量得点で勝ったいわき戦、藤枝戦の得点の多くがボールを奪ってからのカウンターですし、最近のベストゲームである山形戦もビルドアップから得点したのは先制点だけです。むしろ２得点目の乾がボランチからボールをかっさらって岸本のゴールへ繋げた形こそがやりたい形でありかつ得意な形のはずなので、今一度その形を磨いていく方が今のエスパルスにとってはいいのではないかと思うのです。

　何故今更このような事を書いたかと言いますと、この２試合、特にトランジション（切り替え）が遅くなっていると思うのです。実際、Football LABの「奪取ポイント」を見ると甲府戦、藤枝戦ともシーズンの平均より低いですし、DAZNで表示されるボールを奪う平均の位置も低いです。まあこの2試合はいずれも気温が高かったので、それも影響したかもしれません。一方で一時的に２位になった事で意識が知らないうちに守りに入っていたらイヤですよね。「ボールを握る時間を長くしていればいい。そうしたら自然とゴールは決まる」みたいな意識になってアグレッシブさを失ったら、今のエスパルスには何も残らないんじゃないかと思うんですよね。極端な話。

　幸い今週に入ってからだいぶ涼しくなったし、試合日となる10/7の静岡の予想最高気温は25-26℃との事。先週の藤枝戦よりはプレーしやすい環境になりそうです。おまけに今度はホーム・アイスタ日本平での試合ですから、そうした環境を味方につけつつ「超攻撃的・超アグレッシブ」なサッカーをエンジン全開でやって欲しいです。特にアタッキングサードに入ったらボールロストを恐れず人もボールも動き続け、ボールロストしたらむしろ「チャンス」とばかりにボールホルダーに襲い掛かってボールを奪い、また攻撃を仕掛ける。それを続ける事で相手に息をさせないというサッカーを見せて欲しいですね。特に次の相手の磐田はどちらかというとオーソドックスなサッカーをしてくるイメージなので、こういうサッカーをぶつけやすいと思いますし。

　そうはいってもビハインドになる事もあり得るでしょう。秋葉監督にはそうなった時にペースを奪い返すにはどうしたらいいかをしっかりと考えてリザーブメンバーを選んで欲しいです。間違っても藤枝戦の時のように失点してからバタバタするなんて事がないようにして欲しいですね。

　以上、やっぱり長くなっちゃいましたが(汗、磐田戦を含めた残り５試合をいかに戦うべきかをズラズラと書いてみました。エラそうに書いてしまいましたが、もし同意して頂けるならば、当日の試合中に攻め込んでのボールロストが起きたら溜息したりヤジったりするのではなく「今だ！」とか「切り替え！」とか「ゲーゲン！」といった声を選手達にかけて頂ければと思います。

にほんブログ村