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2023年9月27日 (水)

久々のデーゲーム(9/24 甲府戦)

 一昨日(9/24)はホーム・アイスタ日本平での甲府戦でした。ただこの日は予定が入ってしまったため、DAZNでの観戦となりました。映像からは非常に綺麗な青空の下で行われたのが伝わってきたので、現地で観たかったです。

 ホームでの試合だし、甲府にはアウェイで煮え湯を飲まされたので借りを返したかったのですが、結果はスコアレスドロー。同時刻に行われた試合で磐田が岡山に敗れたため2位はキープできたものの、モヤッとした感じは残りました。

<明治安田生命J2リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 0ー0 ヴァンフォーレ甲府

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20230924

 SUB:大久保、北爪、吉田、竹内、中山、西澤、オ セフン

 ホナウドが腰を痛めたという事で代役が誰になるかが注目されたのですが、既報通り宮本が入りました。それ以外は前節と全く同じスタメンで、リザーブも前節スタメンだった竹内が入った以外は全く同じでした。

 まず甲府は非常に手強いチームでした。さすがに昨季天皇杯を制しただけの事はあるなと。そのご褒美にACLの出場権を得たという事で、先週水曜にはメルボルンに遠征しての試合があり、こちらとしてはそれによる疲れで途中で足が止まったりする事を期待したのですが、逆にクラブ史上初めての海外での公式試合で勝ち点1を得た事による自信や高揚感が疲労感を凌駕したみたいで、最後まで足を止めずに立ち向かってきたのは誤算でしたね。

 そんな甲府相手に、エスパルスは特に前半苦しめられました。甲府はボール非保持時は4-4のブロックを敷き、その前の2トップも含めて非常にコンパクトな形を維持し、その上でこちらの最終ラインに厳しくプレスをかけてきて、奪ったボールを素早く前へ運んで、三平にポケットに入られるなど危ない場面を作られました。ただ前プレはエスパも狙っているやり方なので、甲府が最終ラインでボールを保持した場合はお返しとばかりにプレスをかけ、中盤でボールを引っかける場面を作り、最初はプレスの掛け合いとなりました。それは甲府としては望まない展開なのか、甲府は試合開始時ほどこちらの最終ラインにはプレスをかけないようになり、その代わり前述の通り4-4-2のブロックを中盤の高い位置でしっかり敷いてきました。それに対してエスパは20分くらいまでは中間ポジションやサンタナにタテパスを差し込む事が出来ていて、20分頃の岸本のグラウンダーのパスをサンタナが落としてのカルリーニョスのシュートなどといったチャンスを作っていました。が、それに対して甲府が修正してきて、その結果21分頃の乾からカルリーニョスへのタテパスをカットされ、その後もサンタナへのタテパスを連続でカットされて、そこから甲府にチャンスを作られるようになったため、エスパはタテパスが出せなくてボールの出し所に困るようになり、アタッキングサードにボールを運ぶ事すら出来なくなってしまいました。甲府もエスパが前に人数を割けない分人は揃っていたので決定的に崩される場面はなかったものの、松本やクリスティアーノが遠目から鋭いミドルを撃ってきて脅威を与えてきたので、エスパとしては流れの悪い時間帯が続き、そのまま前半を終える事となってしまいました。

 そんな感じで甲府のコンパクトな守備ブロックの前に苦戦を強いられたエスパですが、改めて見ると自滅の要素も大きかったなと感じました。それは繋ぎが殆ど足下のパスばかりで、相手ブロックのウラへ抜け出す動きとそれを活かすパスが全くなかった事です。前々節の山形戦から特にアタッキングサードに入ってからの崩しでグラウンダーのパスを上手く使おうという事になって、それで結果を出してきたので、この試合もそれでいこうとしたのでしょうが、やはり守備者からすると前でパスを回されるだけなら対処しやすいし、後ろ向きにされるのはイヤですからね。原テルも試合後のコメントで言ってましたが、甲府にとってはやりやすかったと思います。ただ、エスパが足下のパスを優先させたのには理由がありました。試合中は風が強く吹いていて、特に前半はエスパにとって向かい風だった事です。それを受けて長いボールを出したはいいけど戻されて甲府に拾われるのを嫌ったんじゃないかなと思います。思えばアイスタは昼間の試合では時々強い風に悩まされるので、「ホームスタジアムなんだから予め考慮しろよ」とか考えなくもないですが、この日は久々のデーゲームでしたし、致し方ないでしょう。

 後半、何とか流れを変えたいエスパは最初からシステムを3-4-2-1に変更し、ボール保持時に最終ラインから相手ブロックへのウラを狙うパスも織り交ぜるようにしてきました。それに対して甲府は特に後者に対する対応のために最終ラインを下げざるを得なくなり、それにより次第にブロックの間が空いてきて、乾やカルリーニョスが使えるスペースが出来てきました。こうしてエスパは甲府を自陣に押し込むようになり、両サイドから分厚い攻撃を仕掛けるようになりました。57分には北爪を入れて、その北爪がより積極的にウラに飛び出す動きを見せて甲府を更に自陣に留める効果を与え、乾が相手に抑えられているとみるや71分に中山を入れて、北爪と中山とで交互に右サイドのウラを突くようにしてきました。

 ただゴールが遠かったですね。甲府が人数をかけて身体を張って守ったというのもあるのですが、思えば決定機自体が少なかったように思います。決定機に近いのは、白崎がハーフスペースに侵入して折り返してサンタナに渡った時(足下に入り過ぎたためヒールパスで後ろへ繋ごうとしたがズレてしまった)と終了間際に原が同じくハーフスペースに侵入して内へ返した時(DFに当たってしまった)くらいで、どちらもシュートまでは持ち込めませんでしたし。ただ改めて見返すと決定的に「あれが足りない!」という感じはなく、ただ場面毎に「ニアに人がいれば」とか「簡単にクロス入れたのはどうなのか」とか「コネ過ぎ」とか原因が異なっているように見えました。別の場面では出来ている事が殆どだったので、今後に向けては改めて最後の崩し方について整理して共通認識を持つしかないかな、という感じで、あまり悲観するほどの事ではないように感じました。繰り返しになりますが、甲府も身体を張って守ってましたしね。

 という事で、後半は前半の悪かったところを修正して相手を押し込む事が出来ましたが、危ない場面がなかったわけではなく、70分から80分にかけて、ウタカのシュートを皮切りに4本ほど立て続けに決定機を作られてます。特にウタカのキープからのパスを松田が折り返してそれがゴール前の中村に当たった場面とスローインから折り返されて松田にどフリーでシュートを撃たれた場面は、甲府がミスしてくれたから失点しなかっただけで相手によっては確実にやられてました。今後の事を考えると、無得点に終わった事よりもこの2つの場面が何故起こったかについてチーム全体できっちり見直して欲しいです。

 磐田が敗れ東京Vもドローに終わった事で、2位はキープ出来ました。が、一方で首位町田に更に勝ち点差を2広げられてしまったのは残念です。これ以上勝ち点を落とすわけにはいきません。ここから2試合は静岡三国決戦で、次節はアウェーでの藤枝戦となります。間違いなく難しい試合になるでしょうが、勝ち点3奪取に向けて最善の準備をして欲しいです。

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