女子W杯グループリーグ突破
すみません。ずいぶんとタイミングが遅れての記事になってしまいました。
7/20からオーストラリアとニュージーランドの共催でのFIFA女子ワールドカップが開幕しました。大会前はFIFAが放映権料をふっかけた(ようにしか思えないw)ために日本での放送が危ぶまれていましたが、幸い日本戦についてはNHKが放送する事になり、スポーツニュースなどでも話題になるようになっています。
最大の要因は日本がグループリーグを圧巻の3連勝無失点で突破した事ですね。
まず初戦のザンビアは、直前の試合でドイツに勝ったという事で「苦戦するのでは」と言われていましたが、5-0で大勝。しかも他に3度ほどネットを揺らしたりPKをとったりしたのがVARで取り消されていたので、それ以上の得点差になる可能性もありました。まあザンビアが個々がボールを持った時のスピードには若干脅威を感じたものの、最終ラインの統率が全くとれていないなど組織面でかなり未熟な面があったものの、その弱点を正確に突いていく洗練された攻撃は「面白いな」と思わせるものでした。
2戦目のコスタリカは4-4-2でしっかり前からハメてくる守り方をしてきたので、若干攻めあぐねたところはありました。が、1点目の猶本のシュートとそれに至る崩しは見事だったし、2点目の藤野のニアをぶち抜いたシュートには驚きました。後半は追加点こそとれませんでしたがコスタリカが前がかりに来ても落ち着いて対処できていたし、盤石の戦いぶりだったと思います。
で、既に決勝トーナメント進出を決めた状態でスペインと対戦したわけですが、まさかの4-0での勝利。とにかくボール非保持時の5-4のブロックの安定ぶりが素晴らしかったですね。コンパクトな陣形を保った上でボールホルダーにしっかり圧力をかけて相手に自由にやらせないというやり方が徹底されてました。あれだとショートパス主体で崩してくるスペインとしては攻めにくいですよね。さらにボールを奪ってからのカウンターの切れ味が本当に鋭かったです。どの得点も見事でしたが、特に先制点が好みですかね。左サイドから斜めのパスをウラに出して、逆サイドから走り込んだ宮沢がGKの位置を見て流し込んだのは本当に綺麗な形でした。
率直に言ってここまでやるとは思ってませんでした。若年層の年代のワールドカップで結果を残してきていた事は知っていましたが、少なくとも2年前の東京五輪まではその力を上手く活かせてませんでしたからね。ただ今回は池田監督の下でしっかりと戦い方が落とし込まれている感じで見ていて面白いです。決勝トーナメントは今週土曜(8/5)からスタートし、日本はノルウェーとの対戦が決まっています。攻撃陣がなかなか強力なようなので、日本としてはスペイン戦のような粘り強い守りが出来るかがカギになるかもしれません。ただ非常に良いチーム状態であるように思うので、期待したいです。
他のグループを見ると、また女子サッカーの勢力図が変わってきたように思いますね。アメリカが2位通過となって、カナダやブラジル、そしてドイツまでグループリーグ敗退とは・・・。
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