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2023年7月 7日 (金)

久々の連勝(7/5 仙台戦)

 昨日(7/5)はリーグ戦5連戦の4試合目となるアウェイでの仙台戦でした。ユアテックスタジアムは非常に見やすいスタジアムで好きなので、土日であれば間違いなく行ったと思うのですが、あいにく平日開催だったのでDAZNでの観戦となりました。

 水曜に行われたリーグ戦は勝っておらず更にアウェイでの試合は苦戦を強いられているので今回も苦しむだろうと思っていたのですが、終わってみれば久々に2点差以上の点差をつけての快勝。連勝も5月以来となりました。ただ仙台サポが90分間ウチでいう「ゴールコール」をずっと続けていたため、何か圧迫感を感じて、点差が離れていても落ち着きませんでした。ネットを通しての観戦でこれではダメですね(汗)。

<明治安田生命J2リーグ 於 ユアテックスタジアム仙台>

 清水エスパルス 3ー0 ベガルタ仙台

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20230705

 SUB:大久保、井林、岸本、宮本、神谷、チアゴ サンタナ、オ セフン

 水曜の試合はリーグ戦、カップ戦問わず選手を少なくとも半分くらいは変えてくる印象なのですが、この日は前節からCB、ボランチ、トップの3人を入れ替えただけとなりました。試合後の秋葉監督のコメントによると「前節は勢いの出る勝ち方をしてくれたからこそ、あまりいじらない方が得策だと思った」との事。それだけ前節の勝利がチームの雰囲気を変えてくれたのかもしれませんね。

 立ち上がりはお互いになるべく早くゴール前にいきたいという意図からか長めのボールを蹴り合う感じになって、なかなかボールが落ち着きませんでした。が、乾が左サイドのポケットに侵入した事で得た2度目のCKからカルリーニョスがゴールを決めてくれて、これで優位に立つ事が出来ました。あのゴールは仙台がセットプレー時にゾーンで守ってくるという事でそれに対する対策として準備してきたと思いますが、西澤のボール、北川の後ろへのフリック、カルリーニョスのポジショニングの3つがかみ合った見事なゴールでした。

 これで心理的に優位に立ったエスパルスがいつも通りの戦いをしてくれました。仙台はボール保持時は両CBとどちらかのSBでビルドアップをスタートしますが、それに対して1トップと乾で最終ラインからボランチへのパスコースを消してサイドにボールを出させ、サイドに出たところでサイドハーフがチェックをかけてボールを奪うか下げさせるようにする。ボールを後ろに通されても相手のボランチに対して白崎とホナウドがきっちり寄せて自由にやらせない。そういった組織的な守り方が特に前半は出来てました。またボール保持時も白崎、ホナウド、乾の3人に加えて左SBの西澤も加わってボールを散らし、右の中山、北爪、左のカルリーニョスから迫力ある攻撃が出来ていました。ボールロストした後の所謂ネガトラも早かったし、仙台に付け入るスキを与えませんでした。

 2点目はそんな流れの中で相手のミスを突いた形で生まれたのですが、ボールを奪う場面で小出は何とかボランチに繋ぎたかったと思うのですが、同サイドにいたエヴェルトンの後ろには白崎がいたので、「出しても戻される事になりそう」と思って遠い方にいた鎌田に出そうとしたのだと思います。が、鎌田へのパスコースも北川が見ていたのできっちりカットして2点目に繋げる事が出来たわけです。全体が良いポジションを取っていたからこそ相手のミスを誘う事が出来たのだと思います。その後の北川から乾のラストパスは本当に丁寧でしたし、それをダイレでかつアウトサイドキックで流し込んだ乾にはお見事と言う他ないです。前半はそんな感じで文句のつけようのない出来でした。

 後半の仙台は遠藤がトップ下の位置に入ってよくボールを引き出すようになり、それによって仙台がボールを握る時間帯が増えました。が、エスパも落ち着いてはね返し、ボールを奪ったら前半のようにボールを動かして両サイドからチャンスを作っていきます。そして54分にダメ押しの3点目を奪うわけですが、まず高橋の逆サイドへのロングパスが見事でしたね。またそれを受けてのカルリーニョスが蜂須賀を振り切るところも素晴らしかったです。乾への落としが若干ズレた感じでしたが、その後足を止めずに中に入ったのが本人にとってのご褒美になりました。前節は3点目が取れず逆に1点返されてバタバタしてしまいましたが、その同じ過ちを繰り返さなかったのは良かったです。

 3点差にしてから仙台が選手交代によって何とか1点返そうとしてきましたが、それに対しても基本的には落ち着いて対処できていたと思いますし、4点5点ととれるチャンスもありました。それを取れなかったのが1つ目の反省点ですかね。いわば貰い物によるGKとの1対1をセフンが止められたのがその筆頭ですし、他にも岸本のクロスバー直撃のシュートなどがありました。このへんの精度は高めていかなくてはなりません。もう1つの反省点は終盤仙台に2度決定機を与えた事。遠藤のシュートのこぼれ球からの中山のシュートとかホイッスル直前の梁のシュートはいずれも「やられた」と思いました。あの時間帯はサンタナとセフンの2トップになったのですが、それによってプレスが効かなくなり、更に相手のSBもガンガン高い位置をとってきてそれに対して神谷と岸本が見る形になったのはいいのですが殆ど最終ラインに吸収されてしまい、結果としてその前のスペースをホナウドと宮本の2人でカバーしなければならなくなってしまい、バランスが非常に悪くなってました。いくら試合終盤であとははね返せばよく更に疲労があったとしても、あんなバランスの悪い形にさせられていたら上位にいるチームだったら確実にやられます。苦しくてももう少し前で止めるというのを考えて欲しいなと思いました。

 この日の仙台の出来は決して良くはありませんでした。少なくとも5月にアイスタで対戦した時に比べれば明らかに。なので難しい水曜のアウェイで勝ったからといって楽観は出来ないという意見は理解出来ます。が、一方でエスパが11分という早いタイミングで先制点をとれた事が前節大敗した仙台により大きなダメージを与えたというのも確かだと思います。それをデザインした形から奪う事が出来たのと、その後きっちりゲームをコントロールしながら2、3点目をとれた事は自信に思っていいと考えます。先週の秋田戦での敗戦の後、見事に切り替えて長崎戦、仙台戦と勝って再び上昇気流にのり始めた事は評価してあげたいですね。

 次は5連戦の最後であり、3位大分との上位対決です。またアウェーで、当日は天候が不安視されるため屋根を閉じて行うでしょうが、その分中は暑くなると思うので、選手にとっては非常にしんどい環境下での試合となるでしょう。難しい試合になる事は間違いありません。が、ここで勝つと負けるとでは大きな違いがあります。是非とも勝ち点3をとって帰って来て欲しいですね。

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