« 2023年夏の移籍ウィンドウの動きその3 | トップページ | ユースが5年ぶりのクラ選ベスト4進出 »

2023年7月26日 (水)

モヤモヤその3w(7/22 栃木戦)

 先週末は栃木戦を観に宇都宮へ行って来ました。大昔に天皇杯の試合を観に栃木グリーンスタジアムに行った事はありますが、カンセキスタジアムは初めてです。スタジアムはまずその外観に感心しました。国内でいうと札幌ドーム、海外だとミュンヘンのアリアンツ アレナ(行った事はないのですが(汗)を思わせるもので、独特の雰囲気を出してました。スタジアム内のコンコースも広いし座席もゆったりしてて、陸上トラック付である事を除けば良いスタジアムでした。

 試合はまたも先制しながら追い付かれての引き分け。しかも後半の方は尻すぼみ感が強く、モヤモヤした気分でその日のうちに帰りました。駅ビルの居酒屋でテイクアウトで買った餃子が美味しかった事だけが救いでした(汗。

<明治安田生命J2リーグ 於 カンセキスタジアムとちぎ>

 清水エスパルス 1ー1 栃木SC

20230722_180029_small

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20230722_20230725231701

 SUB:大久保、原、宮本、神谷、西澤、鈴木唯、北川

 前節出場停止だった白崎と体調不良で欠場したカルリーニョスがスタメンに復帰し、1トップには前節途中出場ながら結果を出したコロリが入りました。また欧州への期限付移籍から復帰した原と唯人が7/21の夏の移籍ウィンドウが開いて早々にリザーブ入りし、期待の大きさが窺えました。

 前半は悪くなかったと思います。久々に1トップに入ったコロリがロングボールをおさめたりサイドに流れたりして上手くボールを引き出し、そこに右から中山、左からカルリーニョスがフォローして更に両SBの北爪、吉田が絡んで分厚い攻めをする事が出来ていました。栃木はシステムを3-4-2-1にした上で人をしっかり掴まえて局面局面で厳しくチェックをかけてくるので、なかなか決定機を作るまでには至らなかったのですが、それでも前半だけで12本のシュートを放ち、そのうち右サイドを崩してのクロスからの吉田のシュート2本は決定的でした(枠には入れて欲しかった・・・)。そんな感じでヤキモキする展開だったのですが、セットプレーから、それもデザインされた形から先制出来たのは良かったと思います。白崎のボールもノリさんのヘッドも見事でしたね。という事で1点リードで前半を折り返し、相手に危ない形をそれほど作られてないので、悪くない流れだと思ってました。

 ただ試合を見直して思ったのが、乾のボールタッチ数がいつもと比べて少なかった事。11分にCKで栃木がショートコーナーを仕掛けてきた時に乾がボールホルダーにチェックにいってスライディングした時に相手に脛を蹴られてしまってたんですよね。その後起き上がってプレーは続けたものの、痛みをこらえながらだったのでしょう。特にボランチの位置まで下がって最終ラインからボールを引き出す動きが少なかったです。結局、乾は前半で交代し、代わって北川が2トップの一角として入りました。

 前節の千葉戦後に秋葉監督は後半開始直後の失点が続いている事に言及し「処方箋を考えなければ」と仰っていましたが、早速それを栃木戦の後半に実践しました。吉田を3バックに入れカルリーニョスを左WBに入れての3-5-2へのシステム変更です。前述の通り栃木が3-4-2-1ですから、ミラーゲームの形にして守備を嵌めやすくしようという狙いだろうと思います。それによって栃木もボール非保持時にこちらを嵌めやすくなりますから賛否両論あると思いますし、僕も少なくとも試合終了直後は「ちょっと思考が短絡的過ぎないか」と感じました。ただ結果として3-5-2にしていた時間帯は相手にシュートを撃たせていませんので、ゲームプラン通りではあったとは言えます。

 その後エスパは後半開始後8~10分くらいでシステムを4バックに戻し、それにより65分くらいまではボールを保持して相手をいなしながら時計の針を進める事が出来ていました。が、67分、こちらの綻びを突かれて左サイドを完全に崩され同点に追い付かれました。

 この場面、確かに栃木の左サイドでの繋ぎは見事だし、黒崎のクロスも山田のヘッドも良かったと思います。が、それにしてもと思える点がいくつかあります。この場面、栃木のFKからの繋ぎがこぼれてそれを北爪がクリアしたところから始まってます。そのボールが相手最終ラインとGKのところまでいくのですが、そこへカルリーニョスが猛然とプレスをかけます。が、呼応したのはコロリだけで北川はほぼステイ。中盤から後ろは一応上げてはいますが、まずこの場面がカルリーニョスがプレスをかけるべき場面だったのかという疑問が1つ。栃木はそれをかわして左にボールを運びますが、本来いるはずのカルリーニョスがいませんから広大なスペースが空いていて、これをチャンスと見た栃木はボランチの西谷、シャドウの小堀に加えてDFの福島まで上がって来てました。このスペースは中盤のホナウド、白崎らがスライドして埋めるべきじゃなかったの?というのが2つ目の疑問。そして左サイドでの崩しに参加すべく流れてきた小堀にノリさんが釣り出され、更にホナウドや吉田まで反応して小堀を囲むのですが、その分黒崎が完全にフリーになって見事なクロスを入れられてしまうわけです。3人で囲んだのに何も出来ないってどういう事?もっと言えば3人で囲む必要あった?ってのが3つ目の疑問です。

 結局同点になったのは前プレによって守備組織に出来てしまった綻びを見事に突かれたからなんですよ。そもそも左サイドハーフのカルリーニョスがあそこまで行く必要あった?ってのがありますし。行くなら北川かコロリですよね。ただそれによって綻びが出来たとしてもスライドするなりして何とかスペースを埋める事は出来たはずだし、何より1人に対して3人もいって結果として一番スペースを空けてはならない真ん中を空けてしまったらどうにもならんでしょ。要はエスパの基本システムである4-4-2でのボール非保持時にまだ詰め切ってない約束事があるんですよ。それを抜きにして気の緩みを云々したりシステム変更という小手先の手段で誤魔化してもダメだというのを、この試合で突き付けられたと感じました。幸い試合後のコメントを見る限りノリさんはまだまだ選手間で詰めるべき事があるのに気付いているようですし、今日(7/25)の練習から早速コミュニケーションをとっていると思います。が、守備時の約束事って選手によって考えの違いがあるから選手だけでは決め切れない場合もあります。これを交通整理するのは監督・コーチの仕事です。試合後の秋葉監督は記者会見のコメント等を見る限り放心状態という感じに見えましたが、2日のオフを挟んだ今日のミーティングでしっかり交通整理が行われている事を期待します。

 この他乾がいない時問題の事も書こうかと思いましたが、長くなったので復帰した2人の事だけ書きます。原は要所でボールに絡んだりシュートブロックに入ったりするなど出来ていて、これからに期待が持てると感じました。一方の唯人はまだまだですね。ボールに絡む場面が少な過ぎで、もう少しコンディションを上げてもらわないと、と感じました。その意味で唯人より先に神谷を出すべきだったんじゃないかなと思います。

 幸い上位陣が揃って足踏みしたので勝ち点を離される事はありませんでしたが、前述した通りまだまだ克服すべき課題はあります。とはいえ試合をやりながらチーム力を上げていくしかないですね。次の相手の岡山も非常に厳しい相手ですが、ホーム・アイスタ日本平でやれるのですから、是非とも勝ち点3を奪って欲しいです。

※ブログランキング参加中です。

にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

|

« 2023年夏の移籍ウィンドウの動きその3 | トップページ | ユースが5年ぶりのクラ選ベスト4進出 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2023年夏の移籍ウィンドウの動きその3 | トップページ | ユースが5年ぶりのクラ選ベスト4進出 »