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2023年6月14日 (水)

辛勝(6/11 熊本戦)

 すみません。月火と忙しくて記事を書く暇がありませんでした。こういう時平日に試合がないのは助かります。

 日曜(6/11)はアウェイでの熊本戦でした。熊本での試合は2016年に行っていて、その時の街とか人の印象が良かったので、行けたらいいなと思ってました。が、日曜のナイトゲームでは無理です(泣。他では秋田市も行った事がなかったので(県全体で考えた時に角館に立ち寄っただけ)行きたかったのですがねぇ。

<明治安田生命J2リーグ 於 えがお健康スタジアム>

 清水エスパルス 1ー0 ロアッソ熊本

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20230611

 SUB:大久保、岸本、成岡、竹内、西澤、中山、北川

 前節からそれほど変わらないと予想していたのですが、ふたを開けてみたら4人代えてきました。特に戦術の核と言うべき乾がベンチにもいなかったのは驚きでした。理由は不明なのですが。一方で前線にセフンを入れて徳島戦以来の4-4-2の布陣にしてきたのは非常に興味深いもので、これがここのところモヤモヤしていた「戦術乾」脱却のきっかけになればいいなと思ってました。

 が、前半は全然ダメでしたね。

 立ち上がりから2トップの高さを意識して早めにフィードする事が多かったですが、それが上手く収まったシーンは殆どなし。熊本守備陣の厳しいチェックと上手い囲い込みによってあっさりボールを回収される事が殆どでした。またボール非保持時でも、相手の3バックに対して2トップとサイドハーフのどちらかでハメに行こうという意思は見えましたが、それにより高い位置でボールを奪うシーンはなし。あっさり前プレの後ろにボールを通されてボールをエスパ陣内へ運ばれるばかりでした。そうなるとエスパとしてはボールの取り所がわからないから自陣でリトリートするしかなくなるし、そうなるとやっと自陣でボールを奪っても熊本の前からの厳しいプレスに対してパスの出し所がなく、結局苦し紛れのロングフィードに頼るしかないし、かといって中盤は下がっちゃっているから前線との間が空いてしまって2トップへのフォローが遅れ、またボールを回収される事の繰り返し。何よりも秋葉監督が重視している切り替えの早さや球際の強さでも完全に熊本に負けてしまっていて、少なくとも得点できる予感は全くなかったですね。

 ただそうやって押し込まれた中でも無失点で終えられたというのがこの試合の勝敗を分けたポイントじゃないかなと思います。そうなった理由として、失礼ながらアタッキングサードでの熊本のプレーの質が1つあると思うのですが、もう1つの理由として最終ラインと中盤のブロックを常にコンパクトに保つ事が出来た事があげられると思います。久々にリーグ戦でスタメン復帰したノリさんと初スタメンに抜擢された高木の2人が常に中盤との距離を意識しながらラインをなるべく保ち、その上でクサビのボールにはきつくチャレンジにいくので、熊本としてはボールを持っているわりにはなかなかペナ内に入れませんでした。またウラへ抜け出されても2人で連携しながらカバーできていたし、シュートを撃たれそうになっても必ず身体を投げ出してブロックしてくれていました。2人は後半も同様のプレーをしてくれていて、MOMを選ぶなら間違いなくこの2人のどちらかだと思います。

 後半、守備時に誰が誰を主に見るかをもう1度整理したようではありますが、それによる効果はそれほどはなくて、55分くらいまでは前半に似た流れだったと思います。ただ54分に神谷に代えて怪我から復帰した中山を入れ、61分にセフン、吉田に代わって北川、岸本を入れた事で、少しずつボールを運べるようになりました。サイドハーフの中山、カルリーニョスが上手いタイミングで落ちて最終ラインやボランチからボールを受けて前へ運ぶ役を担ってくれて、それによりボールを前に持ち出せるようになりましたし、2トップも北川とサンタナになって、2人とも真ん中にい過ぎる事なく互いを意識しながらサイドへ開いたり後ろへ落ちたりする事で相方のスペースを作れるようになったかなと思います。このあたりはスタメンのセフン、サンタナのコンビの際にも求められた事だと思うのですが、2人とも高さがあるという事でまず前に当てるという意識が強くなり過ぎる布陣だったのかもしれませんね。むしろ北川、サンタナの方が相性がいいのかなと思いました。得点にはなりませんでしたが、真ん中で2人がパス交換して突破しようとする場面が2度ほどありましたし、何より北川には2ndトップの方が合っているのかなと感じました。

 そんな感じで選手交代で少しずつ流れを引き戻していったわけですが、70分にようやく訪れた初めての決定機でGK田代に防がれてしまうなどなかなか得点には至りませんでしたが、82分にようやく相手ゴールをこじ開ける事が出来ました。カルリーニョスがよく押し込んでくれましたし、直前の北爪のクロスに4人入るなど「ここ!」というところで人数をかけて攻めて結果として先制できた事、そしてこのゴールを守り切って勝てた事は非常に良かったと思います。試合全体を見た場合に満足できる内容ではないのは明らかですし、前述したように切り替えとか球際の部分では熊本の方が上でした。が、そんな中でも権田、ノリさん、高木を中心に粘り強く守って点を与えず、少しずつ流れを引き寄せて勝てたというのは自信になると思います。秋葉監督が仰るようにこれを成功体験として蓄積していきつつ、悪かったところ、改善しなければならないところを少しずつ修正する事が出来ればまた強くなれると思うので、この試合の感触を忘れないようにして欲しいです。

 今週末は代表Aマッチウィークという事で、J1はリーグ戦がなくルヴァン杯グループリーグ最終戦が行われます。これに参加しているエスパも例外ではなく、ホーム・アイスタ日本平に浦和を迎えての試合です。グループリーグ突破がかかった試合ですし、J1で上位にいる浦和相手に自分達の力がどの程度通用するかを試すチャンスでもあります。精一杯戦って欲しいですね。(ただ本来今週末行う予定のJ2の試合を再来週の水曜にしなければならないのはしんどいですけどね・・・)

P.S
 先程少しディスってしまった熊本ですが、鍛えられた良いチームだと感じました。昨季の主力が多く移籍で選手を引き抜かれたにも関わらずこのクオリティを保っているのは凄いと思いますし、大木さんって凄い方だなと感じました。ウチで1年だけ監督をやってもらったものの成績不振という事で解任してしまったのですが、個人的にはいつかまたエスパに戻ってきてくれないかなと思ってます。

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