モヤモヤしての折り返し(6/25 群馬戦)
一昨日(6/25)は地獄の5連戦初戦となるアウェイでの群馬戦でした。関東での試合なので行きたいところだったのですが、昼間に中学生の陸上競技大会が行われる影響でキックオフは19時半。試合終了は21時半となり、ギリギリ帰れるものの帰宅は0時を過ぎる事になりそうなので、諦めてDAZNで観戦しました。
試合は先制されながら追いついての引き分け。ただこの試合がちょうど21試合目とリーグ戦半分を消化したのですが、勝ち点は32で7位での折り返し。最初にJ2を戦った2016年は21試合消化時点で勝ち点34で6位と似たような感じではあるものの、物足りないというかモヤモヤした状態での折り返しとなってしまいました。
<明治安田生命J2リーグ 於 正田醤油スタジアム群馬>
清水エスパルス 1ー1 ザスパクサツ群馬
エスパルスのスタメンは以下の通りです。
SUB:大久保、高橋、ホナウド、神谷、ディサロ、チアゴ サンタナ、オ セフン
概ね予想通りだったのですが、問題は左SB。ルヴァン杯浦和戦の前半で岸本が退いたのはやはり怪我が原因だったようで、更に吉田や山原も怪我で出場できないとの事で、急遽西澤が抜擢されました。もう1つ意外だったのは北川の1トップ起用ですが、これはルヴァン杯で結果を出したからというのもあるでしょうし、ゲームプランとして群馬はホームだからポゼッション能力の高さを活かしてより前に出てくるだろうから、逆に北川を使ってウラを狙わせようと考えたのかな、と後になってから考えました。
が、前半の入りが最悪だったために、そのゲームプランがぶち壊しになりました。
なんか試合前に大量に水がまかれたそうで、そのせいかは不明ですが、特にGKと最終ラインの動きがおかしかったように見えました。試合開始早々の左サイドからのグラウンダーのクロスを珍しく権田が後ろにそらしてしまって「あれ?」と。ノリさんも前に入った事で一瞬ボールが見えなかったのかもしれませんが、らしくないミスでしたね。その後もCKからのシュートをキャッチしてすぐ前に長めのボールを出したのはいいけど、すぐ奪われて逆に自陣ペナ前にボールを出されて、あわやGKがいないゴールに蹴り込まれるピンチまでありました。そのすぐ後に中山のウラ抜けを活かした宮本のパスから最初の決定機を作って「これで落ち着くかな」と思ったのですが、10分、右サイドのスローインから佐藤にあっさりクロスを入れられ、井林とノリさんの間にいた北川柊人に先に足を出され、あっさり先制を許しました。佐藤にクロスを入れさせた中山の守備対応の拙さ、北爪の中山へのフォローの遅れ、そして緩慢な対応で前に入られたノリさんと、複数人のミスによる非常に痛い失点でした。
これでウラ抜けをさせるために北川をスタメンで起用した意味がなくなってしまいました。ボールこそエスパが握る事が出来るようになり、群馬を押し込む事が出来ていましたが、4-4のブロックをコンパクトにした群馬相手には上背がそれほどなく相手を背負ったプレーが得意でない北川では差し込んでもカットされる可能性が高いので、仕方なく外回りの攻撃となるのですが、右は北爪と中山の連携から何度となくクロスを入れる事が出来ましたが、よほどの精度がないと厳しいですし、左サイドがSBが不慣れかつ右利きの西澤な分機能不全を起こしていて、結局カルリーニョスが単独でカットインから打開するしかない状態。そのカットインしたカルリーニョスによるシュートはあったもののなかなか決定機を作れませんでした。
が、ゲームプランが崩れて「どう活かそうか」と思っていた北川が26分に同点ゴールを決めるのですから、サッカーは面白いですね。この日のエスパはルヴァン杯浦和戦と同様前プレが結構効いていて、何回かミスを誘う事が出来ていました。この同点劇もこの前プレからの相手のミスが始まりで、このあたりは秋葉監督になってから磨いているアグレッシブな守備の成果と言えるでしょう。そして利き足でない左足から櫛引が殆ど反応出来ないシュートを放った北川も見事の一語。このペナ外からのミドルシュートを武器に出来ればこれから楽しみです。これで勢いのついたエスパが前半終了までに決定機を3度作りましたが得点には至らず、1-1で折り返しました。
後半、群馬は2トップがこちらの最終ラインにプレスをかける時にボランチがこちらのボランチを必ず見るようにした上で、よりきつめにこちらの最終ラインにプレスをかけてくるようになったため、エスパは前半のような攻撃の勢いが出なくなってしまいました。実際、後半開始から60分までのエスパのシュートはZEROでした。このためエスパは64分、ターゲットとなり得るサンタナを1トップに入れ、71分には高橋とディサロを入れて3-5-2へ移行。更に80分にはセフンも入れてゴール前への圧力を強めますが勝ち越しには至らず。試合は1-1で痛み分けとなりました。
後半の入りは群馬の大槻監督に先手を打たれたために上手くいきませんでしたが、途中から恐らくは予定していた通りに3-5-2にしてより攻撃的にシフトし、さらに2トップをいずれも長身の選手にしてとにかく両サイドからガンガンクロスを入れてゴールを決め切ろうと迫ったところまでは良かったと思います。まあ誰かがニアゾーンに走り込むなどといったもうひと工夫が欲しかったなとは思うし、終盤サンタナがニアに走り込んで合わせたヤツとか終了間際の高橋のヘッドやセフンのシュートなどチャンスは何度もありましたからね。実際SPOTERIAによると75~90分のエスパのゴール期待値は2.34まで跳ね上がってます(特にアディショナルタイムに入ってから!)。だから前半も含めて決めるべきところで決められなかったのが勝ち点2を逸した要因の1つではあるのですが、一方で前述の終了間際のウチの決定機で悉く立ちはだかったのが群馬のGKの櫛引なんですよね。だからウチの決定力を高める事は勿論必要なのですが、この日に関しては櫛引に勝ち点2を持ってかれたとも言えるなぁと思います。だからむしろ決定力云々よりもあんなつまらない形で失点してしまった事を猛省すべきだと思います。あんな安い失点してたら昇格云々以前にまず勝てませんよ。ルヴァン杯の時の入りは凄く良かったのにアイスタから離れると途端にああなってしまうのは情けないし、全員で話し合って欲しいですね。
休む間もなく明日(6/28)はホーム・アイスタ日本平での秋田戦です。ウチの戦術の中核である乾がサスペンションで出られない中で、曲者と言われる秋田を迎える非常に厳しいシチュエーションとなってしまいましたが、今のウチはホームで勝つのは絶対条件です。何としても勝ち点3を奪って欲しいですね。
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