久々の敗戦(5/17 千葉戦)
今週水曜(5/17)はアウェイでの千葉戦でした。千葉のホームスタジアムであるフクダ電子アリーナには行きたいとずっと思っていたのですが、平日に蘇我まで行くのはしんどいので断念しました。ビジター席を埋めたゴール裏サポの方々には心から敬意を表します。
で、そこから時間がたって、もう次の町田戦が明日(これを書いている時点では(汗))というこのタイミングまでこの試合に関する記事が遅れてしまって申し訳ないです。この記事を町田のホームスタジアムに行く途中に見る方も結構いらっしゃると思うので、なるべく短くまとめようと思います(そう書いて短くなった事がないですが(汗))。
<明治安田生命J2リーグ 於 フクダ電子アリーナ>
清水エスパルス 0ー1 ジェフユナイテッド千葉
エスパルスのスタメンは以下の通りです。
SUB:大久保、高橋、岸本、カルリーニョス ジュニオ、中山、白崎、北川
前節のスタメンをベースにしつつ、連戦を考慮してサイドハーフを両サイドとも入れ替えました。リザーブには栃木戦で途中交代した白崎が久々に復帰したという明るいニュースもありました。
試合後の秋葉監督のコメントに「まだヌルい。勝つための執念が足りない。」というのがありました。これを以て「選手達が全然戦えてなかった」と見る向きがありますが、そこまで酷かったとは思いません。選手達は戦っていたと思います。秋葉監督の真意は要所、つまり「ここで点を取る!」とか「ここは集中しないと!」という意味での勝負を分ける部分での執念が足りないという事だろうと思います。象徴は失点シーンですよね。ロングスローをバウンドさせたらダメでしょ。バウンドさせたらその周辺がカオスになりますから。それを出来なかった事を以て責められるのは当然だと思います。また、確かにここ2試合と比べてチャンスの数は少なかったですが、決定機の数は明らかにエスパの方が多かったわけです。ゴール期待値でエスパが上回っていたのがその証左です。にも関わらず無得点に終わってしまったのはやはり良くないですよね。それに35分くらいの決定機になりかけた場面が象徴だと思うのですが、サンタナのプレスバックによって千葉のDFが1人だったのに対しこちらは神谷と乾の2人が攻めかかった場面がありました。が、神谷のパスが若干弱かったたけに千葉のDFのタックルが追い付いてしまった。このような「取れる!」という場面でほんの少しミスしてしまった事をもっと突き詰めて考えないといけないのは確かです。
一方でこの敗戦はエスパに2つの課題がある事を提示してくれました。1つは引いた相手、あるいはエスパ対策をしてきた相手を崩し切るだけの攻撃の精度はまだないという事。秋葉監督になってからもサッカーのスタイルは変わっていないと考える向きもありますが、やはりとにかく相手がスキを見せるまではボール保持を優先してどちらかというと慎重な戦い方をしていたゼ リカルド監督と比較すると、秋葉監督になってからのサッカーはよりタテに早い形を志向していて、相手を押し込んでからも攻め切っちゃう事を優先していると思います。だから栃木とかいわきとか藤枝みたいに真っ向勝負で攻めてくれるチームは言ってしまえば大好物なんですけどw、徳島とか千葉みたいにブロックを作られた時の戦い方には難があるし、それを崩し切るだけの精度には至っていないのが現実だと思います。これに関しては簡単に解決する話ではなく、だからこそ少ないチャンスを確実に活かすという執念とかメンタリティが必要なんだと思います。
もう1つの課題は選手層ですね。つまり今の秋葉監督のサッカーに適応できている選手がまだ少ないという事です。この日はサイドハーフに西澤と神谷が入りました。能力的には十分スタメンを張れる選手だと思ってますが、タテへの速さという部分では2人とも物足りないんですよね。途中から入った中山、カルリーニョスに比べると。またこの日は後半開始から白崎がボランチに入り、途中から乾に代えて北川が入りました。が、白崎は試合勘とそこから来る守備の強度で物足りなさがあったし、北川に至っては、すごく厳しい言い方をしてしまうと「何しに来たの?」というレベルの出来でした。この試合の敗因のもう1つとして途中交代で入った選手のゲームへの適応度合いというのは間違いなくありました。千葉の方が交代選手が機能していたのは確かだと思います。
ただ2つ目の課題を以て「もう秋葉監督にはローテーションするなと言いたい」とか「〇〇はスタメンレベルじゃないから使うな」とか言う方をタイムラインで見かけますが、はっきり言ってそんな事は不可能です。現状、いわき戦や藤枝戦でスタメンを張ったメンバーとそれ以外との選手達に今のサッカーへの適応度の部分で差があるのは事実でしょう。ですが、これから暑くなっていって6月から7月にかけて5連戦も控えている中で、毎試合スタメン11人を固定して戦うなんて不可能です。そんな事したら絶対誰かが壊れます。また2016年にJ2を戦った時の経験を踏まえれば、町田戦で大前が大怪我を負った時に北川、金子といった若手が穴を埋めてくれたから戦えたし、終盤に差し掛かった時に竹内と組んでボランチをしていた河井が怪我をした時にベテランの本田が穴を埋めてくれたという経験もあるわけです。また秋葉監督体制になってからまだ1か月半程度ですから、提示されているサッカーへの適応度に選手間で差があるのは当然だと思います。その差をいかに埋めていって誰が出ても目指しているサッカーが出来るようにチーム全体を底上げしていく作業は、1年でのJ1昇格を目指すのであれば必須です。だから目の前の結果「だけ」見てあれこれ言うのではなくもう少し先を見て考える必要があるんじゃないかと思っています。
とはいえ負けてしまったのは残念ですし、明日(5/21)の町田戦は少なくとも負ける事は絶対に許されない試合となりました。聞くところによるとこの日の千葉と同じく相手にしっかり対策してカウンターやセットプレーで仕留めるという難しい相手のようですが、是非とも結果を残して欲しいと思います。
P.S ここ数試合の記事より短くしたつもりですが、ビミョーですねw。
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