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2023年5月27日 (土)

激戦制す(5/24 ルヴァン杯湘南戦)

 水曜(5/24)はホーム・アイスタ日本平でルヴァン杯の湘南戦が行われました。例によって平日なので行く事は出来ず、更に試合中に用事があったため追っかけ再生での観戦でした。

 試合はエスパが3-2で勝利。中立の立場で見たとしても、試合中のシステム変更などの駆け引きがあったり、局面で激しいバトルがあったりして非常に見応えのある試合だったのではないかと思います。

<JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 3ー2 湘南ベルマーレ

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

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 SUB:梅田、北爪、ホナウド、齊藤、オ セフン、森重、チアゴ サンタナ

 町田戦でスタメンだった高橋と岸本をこの日もスタメンに入れるなどこれまでのルヴァン杯に比べるとスタメンを大幅に入れ替える事はしなかったのですが、システムを4-3-3にしてきました。これは昨日(5/26)の練習後に秋葉監督が仰っていましたが、湘南戦対策のようでした。湘南のシステムが3-5-2である事やリーグ戦の前の試合で最終ラインの繋ぎのミスを突かれて失点していた事から、3トップにして明確に相手の3バックにぶつけ、中盤も3枚で同数にすることでマークを明確にして、その上で前からプレスをかけて相手のミスを誘って前でボールを奪うという狙いだったと思います。前半はそれが見事にハマりました。エスパの前からプレスに対し湘南は思うようなビルドアップが出来ず、エスパが狙い通り中盤でボールを引っかけてカウンターを仕掛ける場面を度々作りました。ボールを奪った後の最初のパスが雑でチャンスを活かせない場面も散見されましたが、28分、高木の左からのクロスにディサロがファーサイドでヘディングシュート。これは防がれましたがこぼれ球を岸本が押し込んでエスパが先制点を奪取。更に42分、CKからの井林のヘディングはGKに止められましたが、こぼれ球をコロリが押し込んで2点目。一方で湘南にはそれほどチャンスを与えず、エスパが2-0で前半を折り返しました。

 しかし後半、湘南がシステムを4-4-2にするとともに前線に町野を入れてきた事で様相は一変しました。最終ラインを4人にされた事で前線の3人では数的不利となりプレスをかけられず、中盤も4人になった事でマークが混乱。更に最終ラインからのフィードを町野が収めるようになって、湘南が容易にエスパのプレスを剥がしてエスパ陣内にボールを運べるようになりました。こうなると湘南の走力が生き、更に人数をかけてくるようになったため、エスパの守備陣は混乱し殆どブロックを保てないような状態になりました。慌てて60分頃にシステムを湘南と同じ4-4-2にしてマークを明確にはしたものの混乱は収まらず、64分に鈴木章仁のシュートが井林に当たって1失点。更に67分、こちらの左サイドへのフィードに対する処理を高木が誤ってしまい、そこからのクロスを岸本がクリアしたもののそれが平岡に当たって2失点。あっという間に同点に追い付かれてしまいました。昨日の練習で秋葉監督は正直に「相手が3バックの時の対応しか準備できてなかった」と仰っていましたが、中2日ですから致し方なかったと思います。ただもう少し早く修正出来れば良かったし、選手のピッチでの対応力もまだまだなのかなとも思いました。

 ただ同点に追い付かれた直後に入った(直前の段階で準備していた)サンタナとセフンが流れを変えましたね。それまでは北川もディサロも殆ど前でボールを収められず湘南に攻められ続ける一因となってしまいましたが、2人が前でボールをおさめてくれたりヘッドで競り勝ってくれたおかげで全体を押し上げられるようになり、湘南に攻められ続ける状態を脱する事が出来ました。これで五分に近い状態に持ち込んだエスパは81分のサンタナが倒されて得たFKで、斎藤のFKを高木がフリックしてファーに流し、これを高橋が落としてセフンがシュート。これをサンタナが押し込んでエスパが勝ち越しに成功しました。その後危ない場面もありましたが何とか凌ぎ、エスパが3-2で勝利しました。

 前半2点をリードしながら相手のシステム変更に対応し切れずいったん同点に追い付かれてしまった事、その間北川、ディサロが1度しかカウンターを仕掛ける場面を作れなかった事など反省点は多々あります。ただ一方で4-3-3や76分からの3-5-2などの新たなシステムを試せた事や試合経験がそれほど多くない成岡、高木、斎藤を使えた事、そうしたテスト的な要素がありながら勝ち点3を奪えた事は、チームにとって非常に大きいと思います。特に試合開始時から4-3-3を使った事については、湘南対策の要素が大きいものの、この日起用しようと考えた選手を活かすのに良いシステムが何かを考えた結果でもあると思います。これは度々課題としてあがっている交代選手が入ってからのクオリティ低下に対する解決策の1つとなるのではないかと思います。乾をインサイドハーフで使う事もあり得るでしょうしね。

 個人に目を向けるとウィングのコロリ、西澤、インサイドハーフの西澤、成岡は持ち味を発揮できたと思います。また久々にチームに合流してくれた高木も良かったですね。2失点目の際のミスは反省すべきですが、終了間際の町野に対する対応等それを補って余りあるプレーを見せてくれました。また川崎戦ではいまいちだった斎藤が途中から入って良く走ってアピールしてくれたのも良かったと思います。こうした若手の突き上げもチームにとって必要なので、どんどんアピールして欲しいです。

 これでルヴァン杯は浦和と同勝ち点の2位となりました。決着は6月中旬の浦和との直接対決までお預けになりましたが、その前にリーグ戦の連敗を止める必要があります。相手の金沢は連敗中とはいえ侮れない相手です。気を引き締めて何としても勝ち点3を奪って欲しいと思います。

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