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2023年5月24日 (水)

痛恨の敗戦(5/21 町田戦)

 一昨日(5/21)、アウェイの町田戦を観に行って来ました。町田GIONスタジアムへ行くのは初めてです。クラブ自ら「天空の城」と称しているという事で「どんな所か」と身構えてました(汗。で、色々な駅から直通バスが出ているみたいでしたが、行きは町田駅から定時運行のバスを使って最寄りの停留所の野津田車庫へ行き、そこからスタジアムまで歩きました。そこから5~10分くらい急な坂道を登る事となり「何これ」と思いましたが、一番高い所までたどり着けばそこからスタジアムまでは平たんだったので助かりましたし、スタジアム周辺の売店は充実していたし、僕が座ったメインスタンドには屋根がついていたりと、良いスタジアムだなと思いました。帰りは多摩センター駅まで直通バスが出てましたし。ただ行きに使ったルートはナイトゲームでは使えなさそうですが。

 試合はご存じの通り後半ラストプレーで勝ち越し点を奪われて敗れるというショッキングなもので、試合後はとっとと帰ったし、試合を見直す気にもなれませんでした。ただ秋葉監督の試合後のコメントを見て「もう1度見直そうかな」と思い直し、90分見てみました。そのせいでまた記事を書くのが試合前日になってしまいましたが、試合直後の印象から少し変わったので、それをふまえて書こうと思います。

<明治安田生命J2リーグ 於 町田GIONスタジアム>

 清水エスパルス 1ー2 FC町田ゼルビア

20230521_135938_small

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20230521

 SUB:大久保、井林、北爪、宮本、神谷、チアゴ サンタナ、北川

 まず町田の印象ですが、さすが首位を走るチームだけの事はあるな、という感じですかね。派手さはなくて手堅いサッカーなんだけど、守備のブロックは堅くて統率がとれているし、そこからのプレスもきついし、選手全員がやるべき事を理解してやっている印象でした。これは他の方がツイートした事ですが、モウリーニョが監督の時のチェルシーとかインテルにイメージが凄く似ている気がします。まあ言ってしまえば好みか否かと聞かれるとちょっと困ってしまう感じでもありますが(汗。

 その町田に真っ向勝負を挑んだエスパルスが最後の最後に押し切られてしまった格好ですが、改めて観てみると内容としては決して悪くなかったと思います。特に前半は良かったです。この日スタメンのセフンを上手くポストとして使って両サイドへ振り、そこからサイドで起点を作り更にポケットを突く攻めを徹底し、何とか町田のブロックを崩そうという工夫が見られました。町田の守備が集中していてなかなか決定機は作れませんでしたが、それでも5分頃に白崎が、38分頃にセフンが惜しいシュートを撃っています。後半もサイドとその内側のレーンを使いながら町田の守備陣を揺さぶり、50分頃に乾がフリーでヘッドを放つなどの惜しい場面を作っていましたし、80分くらいまでは互角の展開でした。

 それだけに2失点ともミスによるものだったのが残念ですね。1失点目はエリキへのロングフィードをノリさんがコントロールしようとしてエリキと交錯してしまい、それを平河に拾われてのものでしたが、あの時はノリさんとエリキの1対1だったもののノリさんが先にボールに触れる状態だったので、クリアすべきだったなと思います。勝ち越し点にしても、ロングスローをいったん弾き返してエスパがボールをコントロールできていたのに、神谷と吉田が欲を出して繋ごうとしたのがどうだったのか。ロングスローが入った時間がアディショナルタイムの4分30秒くらいでしたので、外に出してしまえば試合終了となる可能性が高かったと思います。残り10分から防戦一方になっていた事を考慮すると試合を切って勝ち点1を手にしておいた方が良かった気がしますし、これも判断ミスだったかなと思います。まあウチの得点シーンも、直前に町田のCBの池田が怪我で下がってしまって数的不利になり、その流れでカウンターからエリキがエスパ陣内へボールを運び、味方が上がるのを待ってクロスを入れようとしたら高橋に当ててしまい、そのボールが中山にこぼれた所から始まったカウンターによるもので、言ってしまえば完全なエリキの判断ミスです。まあこういう拮抗した試合ほどいかにミスを少なくするか、或いは相手のミスを上手く突くかが試合の分かれ目になるんだなぁと思いますね。

 一方でエスパにとって誤算だったのは、同点ゴールをあげた中山が怪我で前半で退いた事ですね。このところの中山は、中に入ってボールを引き出しても良し、サイドから仕掛けるのも良しという事で、乾と並ぶ攻撃のキーマンだと思ってました。その彼が抜けてしまったのは痛かったと思います。岸本も悪くなかったですが、彼はサイドに張ってより力を発揮するタイプですし、その岸本に代わって入った白崎は中でボールを出して受けてというのは得意ですが、サイドに張って仕掛ける感じではない、という事で右で両方できるのって中山だけなんですよね。怪我が軽傷である事を祈るばかりです。もう1つの誤算は途中から入ったサンタナで、ポストプレーは相変わらず見事でしたが、フェイスマスクの影響からかパスがズレる事がいつもより多かった気がします。千葉戦では前半途中から外していたと思うのですが、それで痛みが強くなったのでこの日はずっとつけていたのですかね。いずれにしろサンタナも早く痛みが消えるのを祈るばかりです。

 で、秋葉監督が試合後のコメントが「100%自分の責任。システムを4-4-2の中盤ダイヤモンド型にしたのがまずかった」と仰っていて、それが気になって試合を見直したのですが、少なくともシステムの変更が守備のバランスを崩したようには見えませんでした。そもそも町田は空いたボランチの両脇を突くというよりひたすらウラを狙う事を徹底してましたからね。ただいつもと違うシステム、立ち位置にした事で、守備面はともかく攻めにでる時にどうするかという所で若干迷いを生じさせたというのはあったかもしれません。一方の町田は、こちらのSBを釣り出してそのウラを突く、或いはこちらのCBとSBの間を突くという攻めを徹底させていて、それは途中から投入された荒木にも藤尾にも高橋大悟にも徹底されていました。そうした交代で入った選手も含めて全員がやるべき事をしっかり理解し遂行した町田に対し、エスパの方は80分頃の交代を機に戦い方が微妙にボヤけてしまった。それが80分過ぎからの町田の猛攻とその結果としての勝ち越し点に繋がったのかもしれないですね。

 エスパルスとしては直接対決で町田を叩いて勝ち点を縮めたかったので、この結果は非常に痛いです。ただ試合全体としては悲観する内容ではないと思いますし、まだリーグ戦は半分終わってませんから、まだまだ逆襲のチャンスはあります。半分経過するまでの4試合の相手がいずれも曲者揃いなので大変ではありますが、気持ちを切り替えてまずは連敗を止める事に集中して欲しいです。で、明日(5/24)ルヴァン杯の湘南戦があります。スケジュールがきつくて大変ですが、違うコンペティションの試合という事で気分をリフレッシュするにはちょうど良いかもしれません。メンバーは大幅に変わるでしょうが、出場する選手にはどんどんアピールしてもらいたいです。

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コメント

モウリーニョは確かにとなりました。
町田はソリッドなチームでよく走り、よく闘うチームだと思ったしこれは首位にいるチームだと思いました。
勝ち越し点取られる前から無理に繋ごうとして、また相手にボールをとられの時間が続いてたので失点に繋がったプレーの前から予兆はありましたね。

清水の課題として交代選手が入った後のクオリティなんですよね。
選手自体のクオリティというよりかは、選手のタイプの問題で。中山、カルと両翼の代わりとなる槍タイプの選手がいないのが結構痛いかなと。

投稿: はすき | 2023年5月24日 (水) 07時51分

はすきさん、コメントありがとうございます。

仰る通り交代選手が入ってからのクオリティは課題ですね。
中山、カルリーニョス以外はダメというわけではないですが
今やっているサッカーに合っているか否かで差が出てる
感じがします。
ただ秋葉監督もそれを自覚しているから湘南戦でシステム
を変えてみたりしていると思うので、他の選手達を
活かせる形が早く見つかるといいなと思います。

投稿: YANA | 2023年5月26日 (金) 20時41分

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