監督交代
既に昨日(4/2)の段階で複数の報道機関から記事が出されていましたが、今日(4/3)クラブ公式から発表がありました。
ゼ リカルド監督契約解除のお知らせ
秋葉 忠宏監督就任のお知らせ
野口 幸司コーチ就任のお知らせ
まずゼ リカルド監督、クレーベルサントスヘッドコーチ、ファビオ エイラスフィジカルコーチとの契約解除について。昨季のシーズン前半の低迷による平岡前監督の事実上の解任を受けて後任として就任。就任後初戦の福岡戦には勝利したもののその後は苦労したものの、Jリーグではなかなか見られない4-1-5に見えるような布陣でのビルドアップが機能し始め、7/31の鳥栖戦で1-3からドローに持ち込んだ試合から5試合で負け無しを記録しました。が、そのビルドアップを対策されたのとブロックを低く構えるからか終盤の失点が相次ぎ、9月から1勝も出来ずまさかのJ2降格となりました。今季に向けては、恐らくは一時的にチームを立て直した事を評価されて続投となり、より前からボールを奪いにいくサッカーを志向し、機能しているところもありましたが、まさかの7試合勝ち無しという結果となり、あえなく事実上の解任となりました。
個人的な感情で言うと「もう少し見たかった」という思いはあります。最終ラインからのビルドアップの形は理にかなったものだったし、例えば昨季8月頃に見せた攻撃の形とか今季の大分戦、ダービーで見せたボールロストした時に即時に奪回して更に分厚い攻撃を仕掛けるところとか、ハマった時のサッカーは観ていて面白かったです。が、「結果が全て」なのがこの世界ですからね。Football LABの数値を見ると、今季のエスパはチャンス構築率、シュート数ではリーグ1位なのですが、シュート成功率がダントツの最下位です。これはアタッキングサードでの最後の崩しのところで明確な形が与えられてない事を表していると思います。いくら最後のシュートやラストパスの精度は選手次第の部分が大きいとしても、現代サッカーではそうは言っていられないですからね。またボール非保持時の、特にセットした時の約束事が曖昧な部分も垣間見られ、そうした細かいディテールの詰めが足りないところが見えてしまっていた以上、解任は致し方ないかなと思います。時期的に見ても、まだクラブが1年での昇格を諦めてないならばこのタイミングで劇薬を投下しないと間に合わないという判断もあるでしょうから。残念ですが致し方ないですね。
でもゼ リカルド監督の誠実な姿勢は好きでしたし、ハマったら面白いサッカーを見せてくれるだろうというのを見せてくれていたので、こういうお別れの仕方になったのは残念です。当たり前の話ですが、監督「だけ」の責任ではないですしね。ゼ リカルド監督、クレーベル サントスヘッドコーチ、ファビオ エイラスフィジカルコーチの3人には母国ブラジルでの捲土重来を心からお祈りしています。
さて後任には外国人監督を探しているという報道しかありませんでしたが、実際には秋葉コーチが次期監督に就任する事となりました。率直に言えばその力は未知数です。2009年の相模原での監督を皮切りにしての監督、コーチのキャリアは長いし、途中年代別の代表のコーチを務めた経験もありますが、ウチのような外野からのプレッシャーのキツイ現場は初めてでしょう。また新たにコーチとして呼んだ方が野口さんというのも「?」というのがあります。WOWOWのサッカー中継で数多く解説されていてその語り口は割と好きでしたが、戦術面に長けているという印象は失礼ながらないですし、何よりコーチ経験はないに等しいですからね。実際には市川コーチにかかる負担が大きいかもしれません。
ですので、秋葉新体制に対しては誠に失礼ながら「お手並み拝見」という見方になってしまうのですが、一方で公式Youtubeにアップされた力強いメッセージには非常に惹き付けられるものがあるのも確かです。今の閉塞感を打ち破る力になってくれる事を強く願っています。
なおシーズン途中での監督交代は5年連続となります。これに関する雑感みたいなものについては稿を改めたいと思います。
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