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2023年4月11日 (火)

やっとリーグ戦初勝利(4/8 東京V戦)

 先週土曜(4/8)はホーム・アイスタ日本平での東京V戦でした。非常に良い天気でかつ気温もちょうど良い感じの観戦日和でした。ただ風が強かったのは選手達にとってはやりにくかったかもしれませんね。

 前節の敗戦を受けて監督が秋葉さんに代わり、試合前は期待半分不安半分でしたが、試合終了間際に勝ち越し点を決めての逆転勝利。試合後はリーグ戦では2019年シーズン最終戦以来の勝ちロコを見る事が出来、大満足の週末となりました。

<明治安田生命J2リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー1 東京ヴェルディ

20230408_160843_small

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

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 SUB:大久保、井林、神谷、宮本、西澤、オ セフン、北川

 水曜のルヴァン杯湘南戦はシステムを3-5-2にしました。ですので最初にスタメンを見た時に「北爪を入れて3バック?」という可能性も考えました。が、始まってみるとシステムは4-2-3-1で、戦い方も、特にボール保持時はゼ リカルド前監督の時の形も残してました。その上で「ボールホルダーにどんどん寄せろ」「切り替えを早く」「ボールは早めにタテに」という意識付けがしっかりなされていて、その分前節前々節よりもアグレッシブに戦っている印象を受けました。

 まずボール保持時。基本的な立ち位置は以下のような感じでした。

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 ビルドアップのスタートは2CBからスタートする形で、ホナウドが2人をサポートするために下りてきますが、上図のように常にCBの横につく感じではなかったです。前はサイドハーフが絞って3トップのような感じになるのはゼ リカルド前監督の時とほぼ同じ。違うのは明確なトップ下として乾を置いて、彼と白崎とで最終ラインと前線との繋ぎ役をしていたのと、両サイドのレーンはSBに任せてた事ですね。この立ち位置を基本としてボールを運んでいくわけですが、パスを出す際にタテのパスコースが空いていればタテに付け、ダメなら横もしくは後ろに預けて自分は前に上がっていくという感じで、早めにゴール前へボールを運ぶという姿勢を明確に出してましたね。で、相手最終ラインまでボールが入れば更にSBやボランチが追い越してサイドもしくはニアゾーンを攻略していきました。こうした攻撃の形が実を結んだのが前半終了間際の同点弾で、カルリーニョス、乾と2本続けてタテパスが入り、受けた中山が前を窺う姿勢を見せながらタメを作って追い越してきた北爪にパス。北爪が角度のない所から決めるという見事な形でした。エスパのこうした攻撃に対し前半途中までは持ち前のインテンシティの高さで弾き返していた東京Vも、途中からはボールを前に運べなくなり、風上にも関わらず押し込まれる形となりました。

 一方、ボール非保持時ですが、乾を前に上げての4-4-2でセットするのはこれまでと同じ。ただ前プレは前監督以上にかけてましたね。サンタナと乾でボランチへのパスコースを消しながら前プレをかけ、ボランチは白崎が見る形。向こうのSBにはこちらのサイドハーフが付いて、ボールが入ろうものなら厳しくチェックをかける。そしてボールが下げられたら一斉にそれぞれのトイメンに対して強度の高いプレスをかけていました。で、特徴的なのは最終ラインもハーフウェイラインまで上がっていた事。ゼ リカルド前監督の時はここまで高くはなかったと思います。そうやってコンパクトな陣形を保ってなるべく相手陣でボールを奪い切るという姿勢が明確に表れてました。またネガティブトランジション時の切り替えも早く、即時にチェックをかけてボールを奪い返すというのも徹底されてましたね。これに関しては岡山戦や大分戦などでも実践されていたのですが、なかなか得点がとれないという事で少しずつ意識が薄れているとこがありました。それをもう1度徹底させた形だと思います。

 というのがこの日見せてくれたサッカーのおおよその感じです。ルヴァン杯湘南戦の時は「おいおい勢いだけか?」と心配になってましたが、この日に関してはアグレッシブさを大いにアピールしつつも「こうやってボールを前に運ぶ」「こうやって守る」という形もある程度見せてくれたので、その部分でもホッとしました。

 とはいえ当然課題はあります。まずボール保持時ですが、勢いを持って攻めたとして相手がガチッとセットして守った時にどう崩すかという所では同じように詰まってしまう可能性が結構あると思います。そこをどうこじ開けるかですね。まあ解決策の1つはセットプレーの精度向上で、その意味で神谷とオ セフンの個人に拠る所が大きかったとはいえ、セットプレーで勝ち越し点がとれたというのはきっかけになるかもしれません。次にボール非保持時ですが、やはりプレスを剥がされた時の対応ですね。この日も何度かプレスを剥がされて危ない場面を作られてました。これを失くすのは困難でしょうが出来るだけ少なくしたいところではあるので、プレスの形をより組織的に行えるようにする必要があると思います。

 あと攻守両面の課題としては、乾にかかる負担が大きい事ですね。この日は66分くらいに神谷が交代で入りましたが、神谷は後ろを消しながらプレスするのが乾ほど上手くないのでかわされる場面が目につきましたし、最初のうちは後ろに落ちてボールを引き取る事が少なくて、その2つにより東京Vに一時的に渡す事になったように見えました。尤も80分過ぎからは後ろに落ちてボールを引き取って前に運ぶ作業もしてくれるようになったし、能力は間違いなくある選手なので、後は後ろの消し方を乾から会得して欲しいのと、鹿児島キャンプの際にトップ下を任されていたという成岡の台頭にも期待したいです。まあずっとこの形でやり続けるかはわかりませんが。

 何にせよ周囲を焚きつける言葉を発信できる秋葉監督によってチームが息を吹き返し、4連勝中の東京V相手にようやく今季リーグ戦初勝利をあげる事が出来ました。チームとしてもホッと一息というところでしょうが、秋葉監督も仰っていたようにクラブの今季の目標はJ1昇格です。それに向けて更に勢いを付けるためにも次勝たなければなりません。相手の仙台はアウェイで甲府を粉砕している厳しい相手ですが、是非とも次も勝ち点3をもぎ取って欲しいと思います。

P.S ただ、秋葉監督にはお願いされてしまいましたが、平日はいけないのですよね(泣。

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