5年連続の監督交代について
昨日(4/4)ゼ リカルド監督の事実上の解任が発表されました。エスパルスは2019年から5年連続でシーズン途中で監督を交代させる事となりました。それまでは1994年のレオン、2004年のアントニーニョの2回しかシーズン途中の監督交代がなかった事を思うと、ここ数年は異常に見えます。という事で、何が問題だったのかについて思うところを書こうと思います。
なお、僕は事情通でも何でもありませんし、裏の情報など持っていません。あくまで事実として起きた事とそこから感じた事、あるいは感じている事を書きなぐる雑感レベルの話になる事はご承知おき下さい。
まずはこの5年間の監督交代の内容(誰から誰に代わったか)と前任の監督の成績を表にまとめてみました。
こうしてまとめてみると解任の時期はバラバラで成績も異なるので、共通点は見出しにくいですね。ただ2019年の体制は左伴社長、大榎GMで、2020年から現在の山室社長、大熊GMの体制なので、この2人がやり玉に上がる事が多いと思います。
ただ山室社長に「責任とれ」とか言うのは違うと思ってます。元々千葉ロッテの財政状態を立て直した経営手腕を買われてエスパの社長に招聘された方です。サッカーに関してはシロウトですから、チーム強化の部分を担当者に任せてその分経営面で腕を振るうという役割分担が間違っているとは思えません。実際2020年からの武漢ウィルス(新型コロナ)禍の3年間を黒字で乗り切っており、結果は出していると言えます。まあ前任の左伴さんと比べると物足りなさはありますが、あの方は横浜FM、湘南とJリーグのクラブ経営に長年携わって様々な経験をされてきた方ですから、比べるのは可哀想かと。まあ最終決定を行う方としての責任はあるでしょうが、「辞めろ」とまでは言えないのではと思います。
一方で大熊GMの責任は問われても仕方ないですね。2020年に監督と務めたクラモフスキーさんは恐らく大榎前GMが連れてこられたのではないかと推測してますが、それ以降の強化責任者としての決定は結果として間違え続けてしまってますからね。あと2021年のロティーナさんが途中で解任されてしまった事の一因として、夏の補強をやり過ぎた事があると思ってます。ノリさん、慶太の負傷による長期離脱という事情はあったにせよ、井林、松岡、ホナウド、コロリ、藤本と5人もの主力級を加入させた事で、ロティーナさん流のゾーンディフェンスをまた仕込み直さないといけなくなったのは拙かったのではないかと。などと考えていくと、批判が集まるのは仕方ないかなと思います。ただシーズンの最中にGMを交代するのはそれはそれで前代未聞です。それに大熊さんがGM就任してから多くの選手がエスパに来てくれています。責任の取り方は他にもあると思いますし、後任を連れて来てその方に引き継ぎするまでは頑張って頂かないと、と考えます。
以上はクラブ内の話で、どうしてもそこに批判が集中すると思いますが、5年連続で監督交代が続いた理由の1つとして「外野の声が大きくてかつこらえ性がない」のもあると思うんですよね。なまじ清水というサッカー王国のクラブであるだけに、サッカーに一家言を持つ人達が多いのではないかと。例えば静岡新聞を始めとする出資企業やスポンサー、あとサッカー関係者ですかね。そうした方々からの様々な意見、批判、突き上げがあるように思うんですよね。
外野のもう1つが僕達ファン、サポーターです。負けた試合の後のブーイングはまあいいとして、その後もクラブ公式アカウントに噛みついたり選手にDMを送ったりしている輩がいますよね。そうしたサポーターのこらえ性の無さとそれに基付く批判、というより文句も、前述のスポンサー等からのものではないにせよ、効いていると思うんですよね。それが建設的なものならまあいいのですが、そうでない感情的なものも多いので。昨日(4/3)公式から出された山室社長のメッセージへの絡み方には率直に言って呆れました。
かく言う僕も他人事にするつもりはないです。例えば昨季の平岡監督に対しては「とっとと辞めさせるべき!」と散々本ブログで書きたてましたからね。もうこれだけ続くと単純にクラブに責任を押し付けるだけでなく、エスパルスに関わるファン、サポーターや関係者全てが自分に矢印を向けて、何が問題だったかを冷静に考える必要があるのではないかと思います。
偉そうな事を書いてゴメンなさい。もう明日(4/5)はルヴァン杯がありますし、週末からはリーグ戦の連戦となります。ただそれらを迎える前に考えて頂けると幸いです。
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