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2023年4月14日 (金)

もったいない(4/12 仙台戦)

 今週も水曜に試合が行われました。今回はリーグ戦で、仙台をアイスタ日本平に迎えての試合でした。秋葉監督は前節の試合後のインタビューで「次も選手達にパワーを与えて欲しい」と仰ってましたが、さすがに平日は難しくて、DAZNで観戦しました。

 今季リーグ戦で初めて先制して「これはいける!」と思いましたが、後半に追い付かれてのドロー。ホームで2試合戦える事の利を使わなければと思っていたのですが、もったいない試合となってしまいました。

<明治安田生命J2リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー1 ベガルタ仙台

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20230412

 SUB:大久保、井林、宮本、神谷、中山、西澤、オ セフン

 前節のスタメンから左SBに吉田、右サイドハーフにディサロを入れて臨みましたが、2人とも良い働きをしてくれました。特にディサロは右サイドで北爪と連携して、後ろに落ちてボールを引き出したかと思えば押し込んだところで更にポケットに入り込んだりして、仙台の左サイドを混乱に陥れてくれていました。DAZNで前半のエスパのアタッキングサイドの6割近くが右サイドだった事が、ディサロと北爪の働きぶりを表していると思います。で、中央では乾が中心となって攻撃を仕切ってボールを左右に散らしたり真ん中に差し込んだりし、サンタナ、カルリーニョスがそこに絡んでぶ厚い攻撃を仕掛けていました。ただ仙台もCBタイプの選手を最終ラインに並べた上でコンパクトなブロックを敷いて対抗し、予想とは違って奪ったボールを早めに前に展開して鋭いカウンターを仕掛けてきて、ボールこそ握っていたものの内容的には互角の展開だったと思います。が、45分、右サイドでの密集から抜け出したディサロからサンタナを経由して左サイドの吉田にボールが渡り、そこから左のニアゾーンに侵入した白崎へ絶妙のパス。これを白崎が落ち着いて流し込み、エスパがリーグ戦で初めて先制点を奪って前半を折り返しました。

 後半、エスパはリードしたからか前半ほどには前プレをかけず、4-4-2のブロックを作って構えて、ボールを引っかけたところからカウンターを仕掛けて2点目を取りに行くという戦い方を選択しました。これは中3日での試合である上に更に3日後にも試合が控えている事を考慮しての事だと思います。これにより仙台がボールを持つ時間が長くはなりましたし、60分頃にはエヴェルトンに合えばという危ないクロスを入れられたり、時折自陣でボールロストしたりと危ない場面もありました。が、チャンスの数では明らかにエスパの方が多く、開始早々にディサロが持ち込んでシュートしたり、55分頃に同じくディサロがポケットに侵入したりと、惜しいチャンスを何度も作りました。が、それを決められないでいるうちに78分、白崎のディサロ(?)へのパスをカットした内田がエスパの右サイド深くへ侵入してマイナスのクロスを入れ、それを郷家に合わされて同点にされます。その後は仙台の勢いが増してなかなかチャンスを作れず、アディショナルタイムにオ セフンがロングフィードをフリーで受ける場面がありましたがボレーシュートは枠を外し、試合は1-1のドローに終わりました。

 どちらかというと押していたので「もう1点決めていれば」との思いはあるし、秋葉監督が試合後にそこにフォーカスしたコメントをしていたので、まずボール保持時の話をすると、特に前半乾がタクトを振るっての攻めは観ていて面白かったですし、先制点も非常に綺麗な形でした。ただ、特に後半、ラストパスやシュートがほんのちょっと雑になって、それで決め切れない場面が多かったと思います。例えばディサロは後半早々にシュートチャンスを迎えましたが、あの時カルリーニョスがフリーだったんですよね。同じくディサロがポケットに侵入してそこからシュートを持ち込もうとするのですがそこまでいけずホナウドに落とす場面があったんですが、ボールがちょっと足元に行き過ぎたと思うんですよね。ほんのちょっと前に落としたらシュートを撃ちやすかったと思うのですが。まあ後者に関しては好みの問題かもですし、ディサロのこの2つのせいで勝てなかったと言う気は全然ないのですが、そうしたちょっとした部分の精度を上げていく事が引き続き必要だなと感じました。

 ただ1点とはいえリードしていたわけだし、後半そこまで押し込まれているわけではなかったので、僕はどうしても失点の方に頭がいきますね。あの場面、仙台の中盤から前線へのフィードを権田がキャッチして、そのボールを白崎に預けたところから始まっています。で、白崎からサイドに張ったディサロへのパスをカットされてしまうのですが、まず「ディサロにパスを出す必要あった?」という疑問があります。内田が狙っている感じでしたからね。で、内側のレーンにいて前に上がろうとしていた北爪に預けるつもりがズレてしまった可能性もありますが、「何で北爪は内側のレーンにいた?」という疑問もあります。で、内田が白崎からのパスをカットした時には北爪は完全に置き去りにされて、何とか止めようとした白崎もかわされて、フリーでサイドの奥まで侵入されたわけです。リードしていて残り10数分ですから、無理に攻める必要はないはず。なのに北爪の中途半端なポジショニングと白崎の不用意なパスにより、右サイドに大きなギャップを作ってしまい失点に繋がってしまった。これは猛反省すべき事象だと思います。

 類似の場面は前節の東京V戦でもあったんですよ。失点したCKを与えた阪野のシュートは、同じように右サイドにギャップを作ってしまった事で生まれています。ただあの時はいったんボールを奪われたのを奪い返し更にそれを奪われてのものなので、ちょっと不運な場面でもありました。一方で今回の場面はボールを保持した状態からのものなので、容認できないと思います。ただここで北爪と白崎を糾弾するつもりは全くないです。チーム全体としてゲームをどう終わらせるかというのをあの時どれだけ考えていたのかなと思ったんです。例えば乾の代わりにトップ下に入った西澤が何をやっていたかというと、白崎からボールを受けられるように相手の最終ラインと中盤の間にポジショニングをとってました。が、非常に狭いスペースだったから白崎としては出すのは難しかったと思いますし、そんなところにいるよりも後ろに落ちて白崎がパスを出しやすいところにいてあげた方が良かったんじゃないかなと思います。他の選手にしてもあの時間帯に何を優先すべきかというのがもしかしたら統一出来てなかったんじゃないかと感じましたし、そうであれば早期に考えを擦り合わせる必要があると思います。

 などと失点シーンについてエラそうな注文を付けてしまいました。他にも気になるところはあります。ただところどころ詰めの甘いところがあるのは仕方ないんですよね。秋葉監督が就任してから今日(4/14)で12日目で、そのうち練習出来たのは7日しかないですから。そんな短期間に完璧なチームなんて作れるわけないし、最低限必要なマインドセットをやったくらいでしょう。僕も仙台戦の直後はかなり落ち込みましたけど、よくよく考えれば大きなハンデがあるわけだから、そこは無理を言っても仕方ないなと気持ちを切り替えました。この後も連戦が続くので、5月までは騙し騙しやるしかないと思います。その中でどれだけ勝ち点を積み上げていくかですね。

 この後リーグ戦はアウェイが2試合続きます。まずは山口戦。こちらも難しい試合になるでしょうが、何とか勝ち点を持ち帰って欲しいです。

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