2022年シーズンオフの動き その14
昨シーズン終了後から去就が注目されていて、新チーム始動時点でも契約更新を行っていなかった鈴木唯人ですが、昨日(1/27)の未明に移籍先から、そして今日(1/28)の午前中にエスパルスからも正式リリースがありました。
〇退団
鈴木 唯人(MF RCストラスブール(フランス)へ期限付移籍)
既報通り唯人がフランスのRCストラスブールへ移籍する事となりました。6/30までの半年間の期限付移籍となります。唯人はエスパルスに入って3年経過しましたが、その体幹の強さ、ボールキープ能力の巧みさなどで1年目からトップでプレーするようになり、2年目はロティーナ元監督が完全に主力としてプレーさせるようになり、唯人自身もアウェイでの湘南戦の巧みなループシュートなど存在感を見せつけてくれました。そんな選手ですからウチがJ2に降格した状況で他クラブが放っておくわけがなく、様々な噂が流れました。海外からも興味を示すクラブが複数あったようですが、最終的に一番最初にオファーをくれたストラスブールに行く事を決断しました。若干の寂しさはありますが、いずれは海外へ飛び立つ力のある選手だと思っていたので、本人の夢が叶って良かったと思います。
移籍先のRCストラスブールは1905年創立された非常に歴史のあるクラブです。1部でプレーしていたシーズンが多く、1978-79年シーズンの1度だけ1部リーグで優勝しています。その時のメンバーには日本にも所縁のあるイビチャ オシムやアーセン ヴェンゲルがいました。中でもアーセン ヴェンゲルはこのストラスブールで生まれ、プロデビューもこのストラスブールです。指導者としての最初の仕事もストラスブールで行っていて、1981年から83年までユースチームを指導していたそうです。他にストラスブールに在籍していた選手としては、1994年のJリーグ1st. stageでの広島優勝の立役者となったイワン ハシェックがいますし、後に監督として名を馳せた方としてアルゼンチンのベレスやボカを率いたカルロス ビアンチやフランス代表監督を務めたレイモン ドメネクがいます(尤も後者は悪い意味で名を馳せた感じですけどねw)。
そんなRCストラスブールですが、昨シーズンは久々に6位と躍進したものの、今シーズンは現時点で降格圏ギリギリの16位と低迷し、昨季チームを躍進させた監督は既に退任しています。後任の監督は5-3-2という現実的なシステムをとっているみたいですが、2トップはアカデミー出身でセビージャなどで活躍したガメイロとセネガル代表のディアロ、中盤にはボスニア ヘルツェゴビナ代表のプルチッチなどの実力者がいて、シーズン途中加入の唯人としてはなかなか入り込むのが難しい状況です。なので最初はそれほど多くない途中出場の機会を使って出来るだけアピールしていかなくてはなりません。エスパにいた時とは比べ物にならない程厳しい環境に自ら入った事となりますが、そんな事は本人は百も承知でしょうし、彼がエスパの時にも見せていたウラ抜けの上手さや体幹の強さは必ず通用すると思うので、是非とも半年後に買い取ってもらえるよう頑張って欲しいと思います。
さてこれで契約未更新の選手は3人となりました。今のところ何か具体的なオファーがあったという話はなく、3人とも普通にキャンプに参加している事から間違いなく今シーズンまでの契約は残っているものと思われます(もし1月までしか契約がないのなら練習に参加しているはずがない)。欧州では1月末日の駆け込み移籍が結構あるのですが、それがこの3人に及ぶ可能性はあるのか。ドキドキものですね。
(参考)
RCストラスブール(ウィキペディア)
※ブログランキング参加中です。
最近のコメント