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2022年12月 7日 (水)

男子W杯ベスト16 クロアチア戦

 日本時間の今日(12/6)の0時からW杯ベスト16の日本vsクロアチアが行われました。チーム立ち上げ時からベスト8進出を目標に掲げていた日本ですが、残念ながらPK戦の末、敗退しました。

 リアルタイムで視聴してましたが、残念ですね。現時点で出来る事はやれていたと思うし、先制点をとった時は「いける!」と思ったのですが、クロアチアはそんな甘い相手ではなかったですね。

 前半はほぼ互角の展開だったと思います。スペイン戦から2人スタメンを代えたもののシステムは3-4-2-1で臨んだ日本は、クロアチアのモドリッチを中心にしたビルドアップと時折繰り出されるウラ狙いの攻撃に苦しめられはしましたが、ボールを保持すれば後ろからしっかり繋いで攻める事が出来ていました。狙い所は両サイドのウラで、伊東のスピードと長友のタイミングの良い攻め上がりから起点を作り、クロスは出来るだけGKとDFの間に早くて低いボールを入れるというのを徹底させ(長友はそれは出来てなかったですが)、何度かクロアチア守備陣を慌てさせる事が出来てました。クロアチアは4-3-3なので真ん中は堅いけれどその分サイドが空くだろうからそこを起点にする狙いだったのだろうと思いますし、理にかなっていたと思います。セットプレーも工夫し、40分過ぎにショートコーナーのこぼれ球を前田が押し込んでのゴールも狙い通りだったのではないでしょうか。今大会初めて先制しての前半折り返しは理想的で、良い流れが来ていると思ってました。

 が、そこは前回大会の決勝トーナメント4試合中3試合で延長戦を戦ったクロアチアのタフさ、したたかさは想像以上でした。後半からサイドから徹底してクロスを上げてきて、平均身長で上回るという長所を活かして攻める戦いを仕掛けてきました。どうにかはね返してきた日本でしたが、55分に右WBの伊東とCBの富安の間に入り込んだペリシッチにピンポイントのクロスが入り、それをペリシッチが決めて同点。その後もクロアチアはセンターFWを選手交代で代えつつそこへのクロスでゴールを狙う形を徹底させ、さらに日本陣内奥からのスローインもロングスローを仕掛けてきました。何とか3人のCBとボランチではね返した日本ですが、このようなフィジカル勝負の対応を繰り返す中で消耗させられてしまいました。途中トップを浅野に代え、左WBに切り札とも言える三笘を入れて何とか押し返そうとしましたし、延長も含めて何度かあわやというシーンを作ったもののそこで決める事が出来ず、延長後半の終わり頃はろくに押し上げる事が出来なくなり、守備に追われるばかりになってしまいました。それでもPK戦に持ち込んだのですが、GKのリバコビッチに3本も止められ、あえなく敗れる事となりました。

 結局クロアチアのタフさ、したたかさの前に屈した感じでしたね。僕の書き方が下手なので、ともするとフィジカル勝負「だけ」でやられたように思われそうですけど、クロアチアは足元の技術も高いしこちらのイヤなところを突くのも上手でした。それに対して何とか日本の武器であるスピードで搔きまわしてクロアチアの消耗を誘いたかったのですが、後半からクロアチアにクロス中心の攻撃をされ、それへの対応に追われるうちにこちらが消耗してしまったというところだろうと思います。PK戦では「権田、頼む!」と祈っていましたが、こちらが3本止められては、ね。ただ三笘と吉田のPKはかなり隅に飛んでおり、日本人のGKだったら入っていたのではないかと思います。ただリバコビッチは上背がある上に手も長くて反応も早かったです。何でもPKは得意らしいので、相手が悪かったなと思うしかないと思います。

 あえて「たられば」を言うと、浅野がもう少し1トップとして機能していれば、というのがあります。もう少しボールをおさめてくれればというのと、無理して前に運ぼうとするのではなくてフォローしてくる2シャドウをもっと使ってくれれば、と思いました。ただ味方を使おうにも2シャドウがちゃんとフォローしてくれないとダメで、その意味では途中から2シャドウが本来サイドアタッカーの伊東と途中交代の南野に代わった事も影響したのではないかと思います。更に三笘を切り札として使うのはいいとして、あまりに三笘に任せきりというかなかなか良い形でボールを渡す事が出来なかったのももったいなかったですね。そうしたあれやこれやの誤算、というかたらればは、試合を重ねながら戦い方を模索していくといっていい森保監督のチーム作りではどうしても発生してしまうのではないかという気がします。

 ただこの期におよんで森保監督やスタッフや選手達を批判するつもりは毛頭ないです。森保監督がある程度選手達に任せ、要所で決断をし、チームをまとめ上げてきたからこそ今回このような結果を得る事が出来たと思いますし、選手達も森保監督の期待に応えてよく頑張ってくれました。率直に言って組み合わせ抽選の段階で「うわぁ、今回は上に行くのは無理だ」と思ってましたから、それを覆して、しかもドイツ、スペインを下す戦いを見せてくれたのは望外の喜びです。改めて森保監督以下日本代表の選手、スタッフに「お疲れ様でした」と言いたいですし、本ブログで散々批判した森保監督にはこの場でお詫びいたします。すみませんでした。

 こうして日本の戦いはいったん区切りとなりましたが、W杯カタール大会はまだ続きますし、2026年大会への準備も既に始まっているといえます。まずはカタール大会の結末を見届けたいと思います。

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