男子W杯スペイン戦
先週金曜(12/2)の未明に行われたW杯グループリーグ第3戦、日本はスペインを破り1位で決勝トーナメント進出を果たしました。僕は朝7時ちょっと前くらいから録画していたものを見たのですが、「スゴイものを見た」という驚きが強かったですね。勿論嬉しいのですが。
この日の日本は試合開始から3-4-2-1、リトリートした時は5-4-1のシステムで戦う事を選択しました。東京五輪の準決勝で4-2-3-1で戦って厳しい戦いを強いられた経験からの選択だと思いますし、中盤のアンカーのブスケツを抑えるためだと思いますが、前田1人では相手の2枚のCBを抑えるのは不可能で、更にスペインの中盤にはブスケツの他にペドリ、ガビというキープレイヤーがいて、彼らが中間ポジションをとってCBからボールを引き出すので日本は下がらざるを得ず、スペインにやりたい放題やられてしまいました。10分にモラタに先制ゴールを決められた時は大量失点を覚悟しました。が、日本が前半途中からペドリ、ガビに対してCBの谷口、板倉が前に出てチェックをかけるようになってからスペインの攻撃をある程度抑えられるようになりました。更に35分頃から前田、鎌田、久保あたりが少しずつスペインの最終ラインにプレスをかけるようになり、特に前田がGKのウナイ シモンにもプレスをかけて慌てさせる場面を作ったのも後半への布石となりました。
後半、開始から最終ラインに猛然とプレスをかけるようになった日本は48分、前田に寄せられてウナイ シモンからニコ ウイリアムスにパスを出した時に伊東が猛然とプレスをかけてボールをひっかけ、これを拾った堂安が強烈なシュートをゴールに突き刺して同点。更に51分、伊東、田中とのパス交換からペナに侵入した堂安がクロス。ラインギリギリで三笘が折り返したボールを田中を押し込んで逆転。わずか数分で試合をひっくり返します。この後はスペインにボールを握られ押し込まれる展開となりましたが、日本の5-4-1のブロックは最後まで崩される事はなく、日本がドイツ戦に続いてアップセットを成し遂げました。
この試合に向けての準備期間は多くはなかったのですが、その中で選手達が話し合って戦い方の意思統一を図って、ほぼそのゲームプラン通りに試合を進めたのは見事です。また途中で板倉と谷口を中盤のペドリ、ガビを見させるようにしたのも選手間の意思疎通によるものと聞きます。このような戦い方が出来るようになったのは勿論選手個々の成長によるものですが、そうした自主性を促し選手個々の良さを促すチーム作りを行って、今回このような結果をもたらした森保監督の手腕は認めざるを得ません。本当に素晴らしかったと思います。とはいえ、代表チームにもクラブで行う戦術が使われるようになっており、そのような流れに遅れないようにするためには、今の森保監督のやり方「だけ」ではダメだという考えは変わってないですけどね。
まあ日本の今大会の戦いはまだ続きます。総括は終わってからでいいでしょう。次は目標のベスト8進出をかけてクロアチアと対戦します。ドイツ、スペインほどボール保持にこだわるチームではないので、戦い方が難しいなと思ってますが、日本がどのような戦い方を選択するかは楽しみではあります。ここまで来たからには是非とも目標を達成して欲しいですね。
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