2022年シーズン振り返り(平岡前監督時代のサッカー)
前の記事で予告しながらアップするのがすっかり遅くなってすみません。他の数値を拾って整理するのに時間がかかってしまいました。改めて平岡前監督時代のサッカーについて触れたいと思います。
平岡さんの時とゼ リカルドさんの時とで何が違うかというと、1つはハイプレスだと思います。Football LABさんのチームサマリーの中のハイプレスの中で試合毎の指数の推移を表すグラフがあるのですが、これを見ると明らかにシーズン前半の方がハイプレス指数が高くなっています。実際思い出すと2トップと両サイドハーフはもとより時にはボランチも前プレにいっているのを思い出す方も多いのではないでしょうか。それが上手くいけばいいですし、それによって得点に繋げた場面もありましたが、実際はハイプレスを多くかけている割に成功率は高くない状態でした。むしろ前線のプレスと最終ラインの高さが一致してなくて、結果としてプレスをかわされた時に広大なスペースを与えてしまう場面が何度もありました。それで思い出されるのが、前回の記事でゴール期待値では勝ってもおかしくなかったのに取りこぼしてしまった試合の1つであるホームの名古屋戦ですね。試合終盤、中継の収音マイクに前へプレスをかけるよう指示があったのもあってプレスをかけにいった結果、ボールロストした時に広大なスペースを相馬に与えてしまった。こういう守備戦術の不徹底、というより不整合によってムダな失点をしてしまう事が多かったと思います。それが勝ち点取りこぼしの大きな要因の1つでしょう。
2つ目の違いは実際にとれた得点ですね。前回の記事で載せた表にあるように、ゼ リカルドさんの時には29得点とれたのが、平岡さんの時は15得点しかとれていません。その他の数値を比較すると、ボール支配率こそゼ リカルドさんの時に若干上がってはいるものの、シュート数は殆ど変わりませんし、相手ゴール前30メートルへの侵入回数や攻撃回数の1試合あたりの平均はむしろゼ リカルドさんの時の方が減っています。
原因の1つとして、開幕当初は怪我や武漢ウィルス(新型コロナ)禍の影響でサンタナ、カルリーニョスらの主力が不在だった面はあると思います。ただサンタナ、カルリーニョスなどが復帰しても得点はそれほど増えていません。ですのでより大きな原因としてはこれといった明確なビルドアップやアタッキングサードの所での形がなかった事ではないかと思います。やはりゼ リカルドさんの時と比べて白崎や唯人といった個人の頑張りに支えられている部分が非常に大きい印象があり、それが攻撃は結構している割に思うように得点できない事に繋がったのではないかと思います。
結局、平岡前監督の時に積み上げた勝ち点はわずか13点。平岡さんは頑張って下さったとは思いますが、結果を見ると平岡さんの残した負債があまりに大きかったと言わざるを得ません。昨季、ロティーナ元監督解任後の4試合の立て直しは見事でしたが、それを以て「土台は固まった」と判断して続投させたクラブの責任は大きいと思います。特に「土台が固まった」とのたまったクラブ幹部とやらを説教したい気分です。
という事で、平岡前監督の時のサッカーのどこが拙かったのかを書きましたが、じゃあゼ リカルド監督時代は問題がなかったというのは違うし、フェアではないので、17節以降のサッカーでの反省点がなかったについて書いてみたいと思います。(今晩からW杯が開幕するので、「どこで時間をとろうか」という状態ではありますが(汗)。
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