« 2022年シーズンオフの動きその1 | トップページ | 2022年シーズンオフの動き スタッフ編その1 »

2022年11月24日 (木)

男子W杯ドイツ戦

 今週日曜(11/20)の深夜からカタールワールドカップが始まりました。そもそも開催国がカタールになった事やその経緯に関する噂、ドーハ周辺に8つの巨大なスタジアムを建築する際に大勢の労働者が過酷な条件で働かされた事、更には初めてW杯を冬に開催する事になったために欧州の各国リーグに所属する選手達に大きな負担を強いている事(何しろ開幕の1週間前まで各国で試合がありましたからね)などからなかなかワールドカップに向けた気分が自分の中で高まらなかったのですが、始まってしまえばやはり各国の代表選手達の戦いは面白く、大体1日2~3試合のペースで試合を観ています。別途印象に残った試合などの感想は書こうと思います。(まだエスパの振り返り記事を書けてませんが(汗。)

 で、日本時間で昨日(11/23)の23時に日本の初戦となるドイツ戦が行われました。結果はご存じかと思いますが、日本がドイツを逆転で下しました。

 前半は完全にドイツの試合でしたね。8分に伊東の突破から前田がシュートを決めるもののオフサイドをとられるという見せ場はあったものの、その後は時間が経過する毎にドイツがペースを握っていきました。ドイツは両CBと右SBの3人でビルドアップをスタートさせますが、それに対して日本は前田と鎌田の2枚しかいないのでけん制くらいしかできず、更にドイツのボランチのキミッヒとギュンドアンが上手く中間ポジションをとってパスを引き出し、前線のハヴァーツ、ミュラー、ニャブリ、ムシアラの4人も流動的にポジションを動かしてくるので、日本の守備陣は全くドイツの選手を捕まえられませんでした。そんな中権田が左SBのバウムを倒してPKをとられ、先制を許しましたが、確かに権田にはもっと我慢して欲しかったですが、右サイドにあんな広大なスペースを与えた時点でアウトです。酒井が中にポジションをとったムシアラに釣られて真ん中にいたのがまず問題で、加えてオーバーラップするバウムについていった伊東がキミッヒのパスモーションに釣られて同じくムシアラを抑えにいこうとしてバウムを離しちゃったんですよね。あれで権田を責めるのは可哀想で、責められるべきは酒井と伊東だと思います。その後もドイツにやられ放題だったし、この時点では勝てる見込みはなかったですね。

 ところが後半開始から珍しく森保監督が動きます。久保に代えて富安を入れて3-4-2-1にシステムを変え、ビルドアップを開始する3人に前の3人をぶつける形にしました。この3人がGKのノイヤーも含めた4人に激しくプレスをかける事でドイツの攻撃の時間を削る事に成功しました。それでもプレスをかわされた時はムシアラ、ニャブリらの高い技術にきりきり舞いさせられました(特にムシアラ)が、5バックとボランチの遠藤、田中碧が粘り強く対応し、シュートを撃たれても権田がファインセーブを連発(特に70分頃のは凄かった)。そうこうしているうちに75分、左WBに入っていた三笘が交代出場後初めて敵陣でフリーの状態でボールを持つとドリブルで中へカットインして相手を引き付けたところでウラに出た南野へパス。南野からのクロスは止められましたが、こぼれ球を堂安が押し込んで同点。更に83分、板倉からのロングフィードを受けた浅野がボールを受けて角度のないところから天井へ突き刺すシュートを決めて逆転。その後はドイツの猛攻を浴びましたが、長いアディショナルタイムも含めて全員で凌ぎ切り、日本がドイツ相手に歴史的といっていい勝利をあげました。

 まあドイツの油断もあったように思います。また浅野の逆転ゴールに関しては、浅野と競り合ったシュロッターベックのミスもありました。オフサイドだと思ったのか、浅野を追うのが一瞬遅れましたよね。ただそれでもドイツは強かったし、特に攻撃にはレベルの高さを感じました。そんなドイツを相手に勝てたのは、後半開始からより前でプレスをかけるようにシステムを変え、その後の選手交代でも攻撃的な選手をどんどん入れて勝ちに行く姿勢を貫いた森保監督とその気持ちに全力で応えた選手達の頑張りがあってこそです。心から「おめでとう!」と言いたいです。

 とはいえ、まだ初戦が終わっただけです。同じ組のもう1試合ではスペインがコスタリカを7-0と粉砕しました。少なくともドイツ戦の前半のような戦い方をしたらスペインには同じように蹂躙されるし、コスタリカもこのまま終わるチームとは思えません。せっかくドイツに勝ったのにグループリーグを突破できなかったらもったいない事この上ないので、気持ちを切り替えて次のコスタリカ戦に臨んで欲しいと思います。

※ブログランキング参加中です。

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村

|

« 2022年シーズンオフの動きその1 | トップページ | 2022年シーズンオフの動き スタッフ編その1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2022年シーズンオフの動きその1 | トップページ | 2022年シーズンオフの動き スタッフ編その1 »