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2022年11月30日 (水)

2023年度新加入内定選手発表その5

 来季エスパルスへの加入が内定している選手は既に5人いるので、もうないだろうと思っていたのですが、今日(11/29)6人目の選手の加入が発表されました。

 〇加入内定

  阿部 諒弥(GK 中央学院大学)

 中央学院大学に在学中の阿部選手の加入内定が発表されました。北海道の帯広の隣の芽室町出身で、帯広北高校を卒業後今季は千葉県大学リーグ1部の中央学院大学に進学し、1年の時から正GKとして活躍していたとの事です。ただ出身地が北海道という事で、どうやってエスパとの縁が出来たのかなと思っていたのですが、帯広北高時代に静岡で行われたJFA主催のナショナルGKキャンプのメンバーに選出されていて、そこで学年が同じである梅田も同じく選出されていたみたいで、その縁で目に留まって、ずっとマークしていたみたいですね。

 本人曰く193cmの長身を活かしたハイボールの処理とセービングが売りとの事。GKは競争が激しいですが、同学年の梅田と切磋琢磨しながら力をつけて、やがてはエスパのゴールマウスを守れる選手になって欲しいです。

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2022年11月29日 (火)

男子W杯コスタリカ戦

 昨日(11/27)の日本時間の19時から日本にとっての2戦目となるコスタリカ戦が行われました。結果はご存じの通り日本が0-1で敗れ、勝ち点を積み上げる事は出来ませんでした。

 想定した中で最悪の結果となってしまいました。試合を通してコスタリカののらりくらりとした戦いにお付き合いしてしまった感じでしたね。今大会も結構な数の試合を観させてもらってますが、特に前半の内容はこれまでに観た今大会の試合の中で最低レベルだったように感じました。

 日本はドイツ戦からスタメンを5人入れ替えましたが、その判断自体は間違ってはいないと思います。今大会はこれまでの大会よりも試合と試合の間の日数が短いですからある程度ローテーションするのは誰もが考える事だし、両サイドハーフの相馬、堂安はどちらもクオリティの高い選手です。トップを上田にしたのも、前田、浅野に比べてよりオールラウンドなプレーが出来るからじゃないかな、と考えたのだろうと推察してます。当の上田が全く使えなかったのは計算外でしょうが。

 一方のコスタリカがどのようなゲームプランで来るのかも注目されたのですが、ふたを開けてみたら5バックにして守備を固める事を選択しました。前のスペイン戦で0-7と惨敗した分、まず守備の立て直しを図ったわけです。そんなコスタリカに対し、日本は開始直後こそ相馬の積極的な仕掛けなどで攻勢を仕掛けましたが、時間がたつに従って攻めあぐねるようになっていきました。トップの上田が全くボールを収められず、鎌田も前の他の3人がいつもと違うせいか効果的な働きが出来ず、ダブルボランチもゲームをコントロールできるタイプではないため、相手の5バックを崩せる雰囲気が殆どなかったですね。

 これに焦れたのか、日本は途中から右SBの山根を上げて3-4-2-1にシステムを変えたのですが、率直に言って意味不明だと思いました。「勝ったドイツ戦と同じ形でいこう」とか思ったのかもしれませんが、あの時はドイツが後ろから繋いで攻めるチームだったから多少なりとも混乱を誘う事が出来たわけです。それに対してコスタリカは前に蹴る事を厭わないスタイルだから同じ効果は望めません。更に言えば相手が守備に人数をかけてきているのに、同じようにCBを3枚にする事でシステムを変える前に持っていたサイドの数的優位を自ら放棄するとはどういう事か、と。案の定前半は何の効果もなく、後半は前に浅野を入れて攻撃のスピードを上げる事で若干攻撃の迫力は増したものの次第に勢いを失い、サイドは数的同数なので思うように崩せず、特に三笘は相手に警戒されていた事もあってかそもそもパスが来ず、で機能不全。結果として選手個々の閃きから真ん中を強引にこじ開けるしか手がなくなり、それにより直接FKは2本貰えたものの決められずに時間だけが過ぎていきました。

 で、70分くらいから少しずつ前へ圧力をかけ始めたコスタリカに80分頃に先制を許したわけですが、シュートが吉田に当たってコースとボールスピードが微妙に変わったのが不運でした。だからその前の吉田のクリアが非常に中途半端だったのと、途中から入った伊藤がラインを上げそこなったのが問題だったと思います。が、ミスは必ず起こるものです。この試合の敗因はボールを握りながら攻め切れなかった事、というよりは攻め切る確率を増やすための策を殆どしなかった、或いはしてもその効果がなかった事だと思います。

 これで1勝1敗。コスタリカと勝ち点で並んだものの得失点差で2位をキープしています。が、E組のもう1試合のドイツとスペインの試合を観ましたが、非常にクオリティの高い好試合でした。スペインのパス回しはここ数大会と同様に流麗の一語だし、所謂ネガトラの質も非常に高い難敵です。このチーム相手に勝つのは相当しんどいです。またドイツも30分くらいまではスペインにペースを握られましたが次第に持ち直し1-1のドローに持ち込みました。特に怪我のため日本戦に出場できなかったザネが途中から出場してキレのあるプレーを見せました。このドイツがコスタリカ相手に勝ち点を取りこぼすとは思えません。日本はかなり厳しい立場に追い込まれましたが、諦めたら終わりです。スペイン戦の勝利を目指して最善の準備をして欲しいと思います。

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2022年11月25日 (金)

2022年シーズンオフの動き スタッフ編その1

 ワールドカップが盛り上がっている一方、エスパルスの来季に向けた動きは静かに、粛々と進んでいる模様です。既にスタッフの陣容が一部明らかになっていますので、そちらについて書きたいと思います。

 以下が現在までにリリースされているスタッフ関連の発表です。

  國保 塁 フィジカルコーチ退任のお知らせ
  加藤 慎一郎 コーチ退任のお知らせ
  石野 智顕 GKコーチ退任のお知らせ
  篠田 善之 コーチ退任のお知らせ
  ゼ リカルド監督 契約更新のお知らせ
  秋葉 忠宏 コーチ就任のお知らせ

 まずは今季でチームを離れる方々について。加藤コーチと石野GKコーチは今季から加わって下さった方々なので、何か申し訳ないような気がしてます。まあ加藤コーチは恐らくは平岡前監督の希望で加わったのでしょうから、現時点での立場を考えると難しいのかもしれません。ただ長年アカデミーで指導に携わってこられた方なので、アカデミーのコーチで残って頂けたらと思います。来季以降に向けて立て直しが急務ですので。また石野GKコーチは仙台で多くのGKを育ててこられた方なので、一年で去ってしまわれるのはもったいない気がしますが、既に長崎のGKコーチへの就任が決定しているようですので、新天地でのご活躍をお祈りしています。

 國保フィジカルコーチは2017年から2年間はコンディショニングコーチとして、2019年からはフィジカルコーチとしてトップチームに携わって下さいました。怪我人が結構多くて大変だったかもしれませんが、長年にわたりエスパルスの選手達のフィジカル面を支えて下さった事に感謝したいです。そして篠田コーチは2018年からコーチとしてエスパルスに加わり、2019年には途中から監督を引き受けて半年余りにわたってチームを指導して下さいました。途中からチームが息切れを起こして終盤は僕も本ブログでボロクソに叩かせて頂きましたが、その後2020年からコーチに逆戻りというクラブの厳しい対応にも応じて下さって、3年間コーチとしてチームを支えて下さいました。その事には心より感謝したいですし、新天地でのご活躍をお祈りしたいです。

 一方でゼ リカルド監督の契約更新が発表されました。これには賛否両論あると思います。ただ就任後の18試合で勝ち点20というのはギリギリ及第点ラインなんですよね。広島戦以降の7試合で1つも勝てなかったのは事実だし、研究・対策された時に立て直す事が出来るのかという不安はありますが、一時期はしっかり後ろからビルドアップできる形をしっかり作った実績もあります。何より「結果が出なかったから監督交代」というのを繰り返すのはもう止めにしないと、というのがあるので、基本的にはクラブの決断には賛成です。とはいえ注文したい事はあるので、そこを今シーズンの振り返り記事の中で書くつもりです。

 そして新任のコーチとして秋葉氏を迎える事が発表されました。2020年から3年間水戸の監督を務めるなどJ2の戦いを熟知した方であり、また熱い方であるとも聞いています。おとなしい選手が多いと言われるエスパの雰囲気をゼ リカルド監督とともに変えて頂く事を期待したいです。

 スタッフについてはGKコーチが空席ですし、まだ動きがあると思うので、動きがあり次第本ブログで書くつもりです。

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2022年11月24日 (木)

男子W杯ドイツ戦

 今週日曜(11/20)の深夜からカタールワールドカップが始まりました。そもそも開催国がカタールになった事やその経緯に関する噂、ドーハ周辺に8つの巨大なスタジアムを建築する際に大勢の労働者が過酷な条件で働かされた事、更には初めてW杯を冬に開催する事になったために欧州の各国リーグに所属する選手達に大きな負担を強いている事(何しろ開幕の1週間前まで各国で試合がありましたからね)などからなかなかワールドカップに向けた気分が自分の中で高まらなかったのですが、始まってしまえばやはり各国の代表選手達の戦いは面白く、大体1日2~3試合のペースで試合を観ています。別途印象に残った試合などの感想は書こうと思います。(まだエスパの振り返り記事を書けてませんが(汗。)

 で、日本時間で昨日(11/23)の23時に日本の初戦となるドイツ戦が行われました。結果はご存じかと思いますが、日本がドイツを逆転で下しました。

 前半は完全にドイツの試合でしたね。8分に伊東の突破から前田がシュートを決めるもののオフサイドをとられるという見せ場はあったものの、その後は時間が経過する毎にドイツがペースを握っていきました。ドイツは両CBと右SBの3人でビルドアップをスタートさせますが、それに対して日本は前田と鎌田の2枚しかいないのでけん制くらいしかできず、更にドイツのボランチのキミッヒとギュンドアンが上手く中間ポジションをとってパスを引き出し、前線のハヴァーツ、ミュラー、ニャブリ、ムシアラの4人も流動的にポジションを動かしてくるので、日本の守備陣は全くドイツの選手を捕まえられませんでした。そんな中権田が左SBのバウムを倒してPKをとられ、先制を許しましたが、確かに権田にはもっと我慢して欲しかったですが、右サイドにあんな広大なスペースを与えた時点でアウトです。酒井が中にポジションをとったムシアラに釣られて真ん中にいたのがまず問題で、加えてオーバーラップするバウムについていった伊東がキミッヒのパスモーションに釣られて同じくムシアラを抑えにいこうとしてバウムを離しちゃったんですよね。あれで権田を責めるのは可哀想で、責められるべきは酒井と伊東だと思います。その後もドイツにやられ放題だったし、この時点では勝てる見込みはなかったですね。

 ところが後半開始から珍しく森保監督が動きます。久保に代えて富安を入れて3-4-2-1にシステムを変え、ビルドアップを開始する3人に前の3人をぶつける形にしました。この3人がGKのノイヤーも含めた4人に激しくプレスをかける事でドイツの攻撃の時間を削る事に成功しました。それでもプレスをかわされた時はムシアラ、ニャブリらの高い技術にきりきり舞いさせられました(特にムシアラ)が、5バックとボランチの遠藤、田中碧が粘り強く対応し、シュートを撃たれても権田がファインセーブを連発(特に70分頃のは凄かった)。そうこうしているうちに75分、左WBに入っていた三笘が交代出場後初めて敵陣でフリーの状態でボールを持つとドリブルで中へカットインして相手を引き付けたところでウラに出た南野へパス。南野からのクロスは止められましたが、こぼれ球を堂安が押し込んで同点。更に83分、板倉からのロングフィードを受けた浅野がボールを受けて角度のないところから天井へ突き刺すシュートを決めて逆転。その後はドイツの猛攻を浴びましたが、長いアディショナルタイムも含めて全員で凌ぎ切り、日本がドイツ相手に歴史的といっていい勝利をあげました。

 まあドイツの油断もあったように思います。また浅野の逆転ゴールに関しては、浅野と競り合ったシュロッターベックのミスもありました。オフサイドだと思ったのか、浅野を追うのが一瞬遅れましたよね。ただそれでもドイツは強かったし、特に攻撃にはレベルの高さを感じました。そんなドイツを相手に勝てたのは、後半開始からより前でプレスをかけるようにシステムを変え、その後の選手交代でも攻撃的な選手をどんどん入れて勝ちに行く姿勢を貫いた森保監督とその気持ちに全力で応えた選手達の頑張りがあってこそです。心から「おめでとう!」と言いたいです。

 とはいえ、まだ初戦が終わっただけです。同じ組のもう1試合ではスペインがコスタリカを7-0と粉砕しました。少なくともドイツ戦の前半のような戦い方をしたらスペインには同じように蹂躙されるし、コスタリカもこのまま終わるチームとは思えません。せっかくドイツに勝ったのにグループリーグを突破できなかったらもったいない事この上ないので、気持ちを切り替えて次のコスタリカ戦に臨んで欲しいと思います。

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2022年11月23日 (水)

2022年シーズンオフの動きその1

 2022年シーズンが終了してから2週間あまり。トップチームはその後1週間ほど静岡県内のサッカースクールなどでサッカー教室を開くなどの活動を行った後、先週日曜(11/13)のサポーターズサンクスデーを以て解散しました。その後の動きも、W杯を控えているためか、あまりなかったのですが、今日(11/23)いくつかの動きがありました。という事で、今オフも公式リリースがあったものについて本ブログで触れていきたいと思います。まずは選手の方から。

 〇退団

  栗原 イブラヒムジュニア(FW 福島ユナイテッドへの育成型期限付移籍満了後契約満了)

 正直に言えば予想された内容でしたね。高卒3年目という事で、今季は飛躍を期待されていましたし、前線に怪我人が相次いだためにシーズン序盤はリザーブに入って何度か出場機会も与えられました。が、そこで結果が出せなかったのが痛かったですね。特にアウェーでのダービーではチャンスがあったのですが。そうやってチャンスで結果を出せないうちに出場機会を失って、今回の結果に至ったというところでしょう。厳しい世界ですが、これがプロなので致し方ないですね。残念ですがまだ若いので、新たな舞台を早く見つけて、そこでウチを悔しがらせる活躍をして欲しいと思います。

 監督、スタッフについては稿を改めます。

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2022年11月20日 (日)

2022年シーズン振り返り(平岡前監督時代のサッカー)

 前の記事で予告しながらアップするのがすっかり遅くなってすみません。他の数値を拾って整理するのに時間がかかってしまいました。改めて平岡前監督時代のサッカーについて触れたいと思います。

 平岡さんの時とゼ リカルドさんの時とで何が違うかというと、1つはハイプレスだと思います。Football LABさんのチームサマリーの中のハイプレスの中で試合毎の指数の推移を表すグラフがあるのですが、これを見ると明らかにシーズン前半の方がハイプレス指数が高くなっています。実際思い出すと2トップと両サイドハーフはもとより時にはボランチも前プレにいっているのを思い出す方も多いのではないでしょうか。それが上手くいけばいいですし、それによって得点に繋げた場面もありましたが、実際はハイプレスを多くかけている割に成功率は高くない状態でした。むしろ前線のプレスと最終ラインの高さが一致してなくて、結果としてプレスをかわされた時に広大なスペースを与えてしまう場面が何度もありました。それで思い出されるのが、前回の記事でゴール期待値では勝ってもおかしくなかったのに取りこぼしてしまった試合の1つであるホームの名古屋戦ですね。試合終盤、中継の収音マイクに前へプレスをかけるよう指示があったのもあってプレスをかけにいった結果、ボールロストした時に広大なスペースを相馬に与えてしまった。こういう守備戦術の不徹底、というより不整合によってムダな失点をしてしまう事が多かったと思います。それが勝ち点取りこぼしの大きな要因の1つでしょう。

 2つ目の違いは実際にとれた得点ですね。前回の記事で載せた表にあるように、ゼ リカルドさんの時には29得点とれたのが、平岡さんの時は15得点しかとれていません。その他の数値を比較すると、ボール支配率こそゼ リカルドさんの時に若干上がってはいるものの、シュート数は殆ど変わりませんし、相手ゴール前30メートルへの侵入回数や攻撃回数の1試合あたりの平均はむしろゼ リカルドさんの時の方が減っています。

 原因の1つとして、開幕当初は怪我や武漢ウィルス(新型コロナ)禍の影響でサンタナ、カルリーニョスらの主力が不在だった面はあると思います。ただサンタナ、カルリーニョスなどが復帰しても得点はそれほど増えていません。ですのでより大きな原因としてはこれといった明確なビルドアップやアタッキングサードの所での形がなかった事ではないかと思います。やはりゼ リカルドさんの時と比べて白崎や唯人といった個人の頑張りに支えられている部分が非常に大きい印象があり、それが攻撃は結構している割に思うように得点できない事に繋がったのではないかと思います。

 結局、平岡前監督の時に積み上げた勝ち点はわずか13点。平岡さんは頑張って下さったとは思いますが、結果を見ると平岡さんの残した負債があまりに大きかったと言わざるを得ません。昨季、ロティーナ元監督解任後の4試合の立て直しは見事でしたが、それを以て「土台は固まった」と判断して続投させたクラブの責任は大きいと思います。特に「土台が固まった」とのたまったクラブ幹部とやらを説教したい気分です。

 という事で、平岡前監督の時のサッカーのどこが拙かったのかを書きましたが、じゃあゼ リカルド監督時代は問題がなかったというのは違うし、フェアではないので、17節以降のサッカーでの反省点がなかったについて書いてみたいと思います。(今晩からW杯が開幕するので、「どこで時間をとろうか」という状態ではありますが(汗)。

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2022年11月13日 (日)

2022シーズン振り返り(ゴール期待値から見た分析)

 J1リーグ終了から1週間たちました。チームは今日(11/13)サポーターズサンクスデーを行い、その後解団式を行った模様で、これで今シーズンのチームは解散となりました。

 で、前回の記事で予告した通り今シーズンの振り返り記事を書こうと思っていたのですが、なかなかまとめる時間がなくここまで来てしまいました。一方で大本営などいくつかのメディアが総括記事を書いているのですが、何か個人的な印象「だけで」書いている印象が拭えませんでした。なのでもう少し客観的な内容にしたいと思ったものの、僕も普段思い込みで書いているところもあるので「難しいな」と思っていました。

 その時にゴール期待値という数値がある事を思い出し、それを整理したところ記事に書けそうな事が見つかったので、記事にしようと思います。ちなみにゴール期待値とは「あるシュートチャンスが得点に結びつく確率」の事で、最近欧州で取り上げられるようになっていて、イングランドプレミアリーグの総括動画でベン・メイブリーさんが使っていたので、今回使ってみました。

20221113-224322

※ゴール期待値はSPORTERIAさんの数値を参照

 1~16節は監督が平岡さんの時の数値、17~34節は監督がゼ リカルドさんの時の数値です。勝ち点は見ての通り雲泥の差なのですが、シュート数、被シュート数などその他の数値はそれぞれの時期でそれほど大きな差は見られませんでした。ただ試合毎にエスパのゴール期待値と相手チームのゴール期待値を比較して純粋にそこから拾った勝ち点を出してみたら、大きな差が出ました。

 ゼ リカルドさんの時の勝ち点はゴール期待値から見た勝ち点と殆ど変わりないのですが、平岡さんの時はゴール期待値から見た勝ち点と比べて大きく取りこぼしているのです。

 「ゼ リカルドさんの時もアディショナルタイムでの失点で一杯取りこぼしているのに、何故?」と思われる方が多いと思います。確かにゼ リカルドさんの時も4試合取りこぼしています。後半、選手交代によって一気に盛り返しながらドロー止まりだったホームの鳥栖戦、数的有利にも関わらず敗れたアウェイの広島戦、優位に進めながら魔の20分間で3失点して敗れた福岡戦、そして静岡ダービーですね。ちなみにアディショナルタイムに被弾してドローに終わった2試合ですが、柏戦は後半持ち直されてしまったのでほぼ同じ数値、湘南戦に至ってはシュート数わずか3本だった事もあってエスパのゴール期待値はなんと0.11で、圧倒的に湘南に制されていました。

 平岡さんの時に取りこぼしたのは3試合。まずアウェイの浦和戦は後半数的有利となって圧倒的にボールを握りながらドロー止まり。次がホームのG大阪戦で、アディショナルタイムで勝ちを逃した最初の試合ですね。そしてホームの名古屋戦。前半リードを許しながら後半盛り返して同点に追い付き、イケイケドンドンだったところでプレスをかわされ裏返されてやられた試合です。

 これだけ見るとあまり変わりないように思われるかもしれませんが、決定的に違うのはゼ リカルドさんの時はゴール期待値で見ると互角もしくは劣勢だったのを勝った試合があるのに対して、平岡さんの時はそういう試合が全くないところなんです。

 ゼ リカルドさんの最初の試合のホームの福岡戦はスコアこそ快勝ですが、ボール支配率はそれほど変わりはなく実際のシュート数やそれを基にしたゴール期待値は福岡の方が上でした。またアウェイで連勝したF東戦、G大阪戦もほぼ互角なんですよね。そうやって競り勝って勝ち点を重ねた事がゴール期待値から見た勝ち点と実際の勝ち点に殆ど差がない事象に繋がっています。

 それに対して平岡さんの時はそうした試合が全くないんですよ。思い返してみてもほぼ流れの通りにやられた印象しかないのです。ゴール期待値で圧倒されたホームの札幌戦と同じくホームの広島戦のようにドローに持ち込んだ試合もありますが、勝ちにまで結び付けた試合はないんですよね。むしろ前述の試合以外でもゴール期待値だけ見ると殆ど同じだけど印象は完敗だったホーム川崎戦、ホームF東戦、アウェイ柏戦といった試合もあるくらいです。

 ゴール期待値のみで見た勝ち点だと42点で、残留するのには十分な数値だったと言えます。にも関わらず降格してしまったのは「平岡前監督時代の負債があまりに大きかった」点が非常に大きかったと言えると思います。では具体的に平岡前監督時代のサッカーの何が悪かったのかについて、稿を改めて書いてみようと思います。

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2022年11月 6日 (日)

今季を象徴する試合(11/5 札幌戦)

 昨日(11/5)はJ1最終節。9試合が14時に一斉にキックオフされました。エスパルスは北海道へ乗り込んで、札幌と対戦しました。この試合には非常に多くのサポーターが札幌ドームへ集結しました。サポーターの皆様、お疲れ様でした。僕はそこまでは思いきれず、自宅でDAZN観戦でした。

 2度勝ち越した時は「もしかしたら!」と期待を持たせながら、守備組織の脆さとそこから来る勝ち慣れてないところやメンタルの弱さを突かれて結局逆転負け。まさに今季を象徴するような試合だったかな、と思います。

 これによりエスパルスは降格が決定し、来季はJ2で戦う事となりました。

<明治安田生命J1リーグ 於 札幌ドーム>

 清水エスパルス 3ー4 北海道コンサドーレ札幌

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2022年11月 1日 (火)

J1残留争いの状況(10/29 17時時点)

 先週末のJ1第33節を受けて、いつもの表を更新しました。

20221101-221913

 まず残留を争ったチーム同士の直接対決となったG大阪vs磐田はG大阪が勝って降格圏を脱出。一方磐田は降格が確定しました。その他では湘南と福岡が勝って勝ち点を伸ばしたため、自動降格の可能性はなくなりました。京都はC大阪と引き分けに終わったため16位に後退しています。

 で、エスパルスは勝ち点を積み上げられなかったため、自動降格圏である17位に転落。残り1試合で降格を免れるためには最終戦となるアウェーでの札幌戦の勝利が絶対条件となり、その上でG大阪、京都がつまずくのを待つしかないという非常に厳しい状態に追い込まれました。

 今の状況に類似したシチュエーションとして2008年の千葉があります。第33節時点で千葉は自動降格圏の17位。15位の磐田、16位の東京Vとは勝ち点2の差があり、残留のためには最終戦で勝つのが絶対条件で、かつ磐田と東京Vが共につまずかないと降格になるという状況でした。で、最終戦はフクアリでF東と対戦。後半途中まで2点ビハインドと厳しい状況でしたが、74分に1点を返すと一気に勢いを増して3点を返して4-2で大逆転勝利。同時刻に行われた磐田、東京Vがともに敗れたため、千葉が大逆転で残留を果たしました。今季も数字的には似通っているので、同じ事を起こす事は不可能ではないとは思います。

 が、エスパのおかれた状況は当時の千葉よりも厳しいと思います。最終戦の会場となる札幌ドームでの2016年以降の成績はわずか1勝でそれ以外は全て負けています。それにチーム状況、というよりメンタル面がかなり厳しい状態です。昨日も書きましたが、ここのところ結果が出ていないですし、何より肝心の磐田戦でまたしても土壇場で追い付かれた事でショックを受け、鹿島戦の特に先制されて以降の戦いを見る限り、そこから切り替えが出来ていないように見えました。昨日(10/31)から練習を再開していますが、どこまでメンタル面を立て直せるか不安です。

 だから鹿島戦後の権田のコメントにあるように、札幌戦に合わせてシステムや戦い方を変えるというのは気分を変える意味でもアリだとは思います。札幌は3-4-2-1で来ますから、こちらも5バックにして5レーンを埋める形にしてカウンター中心で戦う、とか。最終的に決めるのは監督なのでどうするかはわかりませんが、何等かの形で気分を変えるとか気持ちを奮い起こさせるとかいったアプローチが必要だと思います。

 何にせよ札幌戦で勝ち点3を奪う事が絶対であり、それが叶わなかった時点で終わりです。ある意味わかりやすいシチュエーションになったとは思います。だから選手達も開き直って、「ダメでもともと」という感じでとにかく90分間自分達の力を出し尽くす事だけに集中して欲しいです。

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