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2022年10月24日 (月)

フザケルナ!(10/22 磐田戦)

 今週末の10/22、台風15号による豪雨の被害のため延期されていたダービーが開催されました。当日は午前中こそ曇っていたものの昼からは非常に良い天気で、富士山も良く見えたし、試合前の両チームサポーターによるコレオも見事で、最高の雰囲気の中での試合になったと思います。

 が、試合はまたしてもアディショナルタイムで同点弾を許しての痛み分け。試合後、ゴール裏に挨拶に来た選手達にサポーターからブーイングが浴びせられました。確かにルール違反でありやってはいけない事なのですが、気持ちは十分に理解出来るものだったと思ってます。かく言う僕は勿論ブーイングはしませんでしたが、拍手もしませんでした。ていうか、あまりに腹が立って出来なかったというのが正直な気持ちです。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー1 ジュビロ磐田

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20221022

 SUB:大久保、原、ホナウド、ヤゴ ピカチュウ、乾、鈴木唯、ベンジャミン コロリ

 この試合の感想を一言で述べる場合、「フザケルナ!」という記事タイトルが一番しっくりきます。試合の感想のタイトルに関しては迷う場合も多いのですが、この試合はもうこの一言につきます。内容としては決して悪くなかったにも関わらず勝ち点1しか積み上げられなかった事に関しては、怒りの感情しか浮かばないです。

 同点にされるまでは悪くなかったんですよ。試合の入りこそ「奇跡の残留」に強い意欲を見せる磐田のブロックと出足の速さの前になかなか前に出られず、磐田のボールを奪ってからの繋ぎもスムーズで、何度かサイドへ侵入されてCKを与え、そのうち2回ほど合わされる場面もありました(いずれも枠外でしたが)。この時間帯は観ていて「予想以上に厳しい」と思っていましたが、エスパルスの方もしっかり準備していたため磐田の攻撃を跳ね返す事が出来、少しずつボールを持つ時間を増やしていくと、磐田守備陣攻略のための仕掛けである両サイド、特にスピードだけで相手をちぎる事の出来る右サイドの中山をウラへ走らせる場面を増やしていきます。そして20分頃に中山を走らせて起点を作ってからの白崎、サンタナの決定機を作り出すと、これで磐田の前への出足が鈍り、エスパが磐田を押し込んで両サイドから揺さぶっていきます。あとは先取点を奪えればという感じでしたが、34分に待望の先取点をCKから奪います。これはニアで白崎がすらしたボールをノリさんと片山がファーで折り返し、フリーのサンタナが押し込むという見事にデザインされた形で、この試合に向けてチームがしっかり準備してきた事を表していました。その後は負けの許されない磐田が再び人数をかけて攻めるようになりましたが、エスパは落ち着いて対応して時に押し返す攻撃も見せ、前半はエスパ優位で折り返しました。

 後半、何とか早く同点に追いつきたい磐田は前半の入りの時と同じく攻撃の圧力を強め、エスパは押し込まれる時間帯が続きます。更に磐田は59分に大津とジャーメイン良を入れ、67分には遠藤と松原を入れてシステムも4-4-2に更に分厚い攻撃を仕掛けようとしました。特にサイドの攻防ではウチがゾーンとマンツーマンの併用の形をとっていて、サイドへ相手が走ったらウチも誰かがついていかないといけないため、空いたスペースを埋めなければならず難しい対応を迫られました。が、磐田の攻撃がサイド主体なのを認識したエスパは丹念に空いたスペースを埋めるためのスライドを繰り返す事で磐田のサイド深くからのクロスを許さず、真ん中も守備陣形を崩さなかったため、磐田に決定的なシュートを打たせませんでした。そしてボールを奪ったらサンタナ、カルリーニョスの推進力により相手ゴールへ迫り、また相手が最終ラインでボールを持った時はサンタナ、北川と両サイドハーフが連動したプレスで相手をけん制し、ボールを奪う事こそできなかったものの何度かパスミスを誘うなど相手の反撃の時間を確実に削いでいました。75分のカルリーニョスのボレー、79分のCKからのノリさんのヘッドという決定機を逃し、1点差という厳しい展開で最後までいってしまったのは残念だったし、磐田が更に古川を入れてより積極的に前に出る意思を示し、その左サイドがどうも浮きがちだったのは気になったものの、結局90分間で相手に与えた決定機はゼロ(CKから2本ありましたが)だったので、何とか勝ち切る事が出来るだろうと思ってました。

 が、90+2分に悪夢が訪れます。

 右サイドのスローインをキープした松原ですが、ヤゴ ピカチュウに背中を抑えられ、更に原、白崎に囲まれた状態。これを何とか前へ出そうとした時に原ともつれて倒れてしまい、ボールはゴールライン際へ。ところがエスパの選手はプレーを止めてしまい、ただ一人反応した古川がフリーでポケットに侵入する形となり、慌てて松岡とコロリが寄せますが、古川はペナ内でフリーのジャーメイン良にラストパスを送り、ジャーメイン良が落ち着いてニアサイドへ叩き込んで、試合は同点となります。この後両チーム1回ずつ決定機を作りますが決め切る事が出来ず、試合は1-1のドローに終わりました。

 何故このような結末になったのか、理解出来ません。エスパルスは磐田をしっかりスカウティングした上で準備をして試合に臨み、そのおかげで90分間優位な形で試合を進める事が出来ました。確かに攻め込まれる時間帯もありましたが、全体としては試合をコントロール出来ていたのです。それが最後の最後に磐田に試合最初の決定機を与え、それを決められてしまった。しかもアディショナルタイムに同点に追い付かれた試合はもう4回目。さすがにこれは擁護出来ません。

 ことこの試合に関しては、何故松原が倒れた時にプレーを止めたのか、この1点に尽きます。あの場面、原は松原ともつれる形で倒れてしまったので仕方ないとして、他にもピカチュウ、白崎、松岡、コロリと4人もいたのです。にも関わらず松原と原が倒れた時に4人とも「ファウル?」とか考えてプレーを止めてしまい、後ろにいた古川1人が反応して、労せずしてポケットをとられてしまった。これは痛恨の判断ミスであり、到底許せる事ではありません。可能なら選手達を前に座らせて小一時間説教したい気分です。

 ダービーの前に複数の選手が「ボールへの執着心で負けない」と言ってました。が、最後の最後でこの体たらくです。結局こういうところが甘いので、何度も同じ過ちを繰り返して、気が付けば残留争いに巻き込まれる結果となるのです。ゼ リカルド監督の選手交代にも若干の疑問は感じていましたが、改めてあの失点シーンを見てしまうと、圧倒的に選手達の責任がデカいと思います。こんな事を繰り返していてJ1残留なんて出来るわけないです。選手達に求めたいのは、何故同点に追い付かれたのか、何故あの場面で足を止めてしまったのかを徹底的に選手間で話し合う事です。その上で残り2試合、アディショナルタイムも含めた試合中絶対に足を止めず、「ボールへの執着心で負けない」という言葉をしっかりと実行して欲しいです。

 これまでなるべくネガティブな事は書かないようにしようとしてきましたが、さすがにこの試合に関してはブチ切れました。もしこの内容で不快な思いをされた方がいたらお詫びします(それ以前にもう少し記事を短くして、という要望の方が多いかもですが(汗)。この試合を終えての残り2試合の展望については稿を改めます。

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