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2022年10月19日 (水)

横浜FMvs磐田を観た

 先週土曜の磐田vs鹿島戦に続き、昨日(10/18)横浜FMvs磐田をフルタイム観ました。1日経ってしまいましたが、この試合での磐田の印象についてザクッと書きます。

 磐田にとってはまさに「してやったり!」という試合でしょう。特に守備の堅固さと粘り強さは印象に残りました。基本システムは3-4-2-1ですがブロックを作る時は5-4-1になって、そこから1トップ+アルファがけん制をかけてサイドへ追い込み、そこでボールを奪いきるか悪くても下げさせるというやり方で、ブロックの位置も結構高めにとっていました。時間がたつにつれて横浜FMに押し下げられ、自陣ではね返す時間が続きましたし、後半は開始からギアを上げた横浜FMの圧力の前に防戦一方となり、70分くらいまでの25分間は殆どハーフコートゲームの印象でしたが、それでもボールホルダーに厳しく寄せ、それによって空いた穴は誰かがカバーするというチャレンジ&カバーを忠実に遂行し、最後まで守備陣形に穴を開けず戦い抜いたのは見事でした。スタッツを見ると磐田の走行距離が118.1Kmと相当な距離を走っていますが、支配率も勘案すると守備の比重が相当高かったものと推察されます。本当に最後まで足を止めずに守り抜いたという事でしょう。

 ボール保持時については、鹿島戦と同じでボールを後ろから繋ぐ事にはこだわらない感じで、割と早めに前に当ててそこからサイドへ展開して起点を作り、同サイドを崩し切るか逆サイドに振ってそこからのクロスで決めるみたいな狙いだったと思います。前半途中まではそのやり方である程度攻める事が出来たのですが、時間がたつにつれて前に出られなくなり、前述の通り後半途中までは防戦一方でした。が、70分過ぎくらいからさすがに横浜FMの足が止まってきて持ち味のネガティブトランジションでの速さ、強さがなくなってきました。そうやって相手がスキを見せた時にそのスキを突ける選手が前の方にいるのが磐田の強み、というかウチにとっては嫌らしいところでしょうね。特に前半途中で交代した山田に代わって入ったジャーメイン良の推進力は脅威でしたね。磐田の最初の決定機は彼のシュートでしたし。また決勝点を奪った古川も、出てきたら手こずるでしょうね。杉本、大津も前への推進力はある方ですし、彼らにスペースを与えないようにしないといけないと感じました。

 という事で、磐田をべた褒めしましたが、横浜FMの自滅の要素も半分くらいあるんじゃないかなとも思いました。前半途中から磐田を押し込んだのに、どうもウラへの動きが少なくてブロックの前でボールを回すばかり。特にポケットを狙う動きがいつもに比べて少なく、真ん中へ差し込むかサイドへ付けるかの繰り返しで、効果的な崩しが出来ていませんでした。後半、カツを入れられたのか前線の動きが活性化し、ウラを狙ったりサイドを変えて揺さぶったりポケットを狙ったりといった感じで攻撃のバリエーションが一気に増えたのですが、そこで点をとれない事への焦りからかサイドを崩し切る前に早めにクロスを入れたりタテパスを入れたりといった強引な攻めが目立ってきて、で、86分に最終ラインからの強引なタテパスが収まらずに拾われてのカウンターで沈んでしまったわけです。横浜FMというと国立で対戦した時の選手があちこちから湧き出てきて崩し切るという印象が強いので、そこから比べるとこの試合はそういった動きがちょっと足りなかったような気がします。まあそれでも119km走っているし、5レーンを埋められるとそれだけ攻めにくくなるという事なのでしょうが。

 という事で、ブロックを作ってからの守備は崩すのが相当大変だなというのが一番に来ますが、かといって「これは強い」という感じにも思わなかったです。「じゃ、どうやって戦う?」という話を明日明後日中に書ければと思います。

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