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2022年8月30日 (火)

接戦(8/27 京都戦)

 先々週から埼玉で行われたACLのノックアウトステージにJリーグから3チームが参加したため、この2週間に行われたのは6試合ずつ。そのためチームによって消化試合数が異なっているのですが、エスパルスについては先々週も先週も試合がありました。先週末は残留争いのライバルチーム、京都との試合でした。

 試合はエスパルスが今季初めての1点差での勝利。そしてホームでの2勝目となりました。で、勝った場合は王者の旗が流れる時にスタジアムの照明を落として観客のサイリウムでライトアップするという企画があったのですが、僕は全くそれを知らず、参加する事は出来ませんでした。でも見ていてとてもきれいだったし、ホームでの久々の勝利の喜びが増したように感じました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー0 京都サンガF.C.

20220827_201012_small

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20220827

 SUB:大久保、ヴァウド、岸本、宮本、後藤、鈴木唯、北川

 おそらくは新型コロナ陽性となった山原、松岡がスタメンから外れ、原とホナウドが出場。片山が左SBに入りました。

 京都は第25節、26節と連続して試合がなく、3週間ぶりの試合でした。そのブランクを使わない手はなく、しかも相手が残留争いのライバルですから、入念に準備してきたと思われます。それだけこの試合にかけていた事が試合後の京都の選手達の落胆ぶりに表れていました。

 入念な準備をしてきたとまず感じたのが、システムを直近の3-4-2-1から4-3-3に変えてきた事。おそらくはウチのサイドを抑えようとした時にサイドにWB1人となると数的不利になってしまうのを考慮したのと、同じくサイドの人数を同数にした事でこちらのサイドを攻略しやすくしたのではないかと思います。また3トップにした方がこちらの4バックに対してプレスをかけやすいというのもあったと思います。実際、3トップ+インサイドハーフ(主に武田)の4人をこちらにぶつけて中盤の残り2人も押し上げてきた京都のプレスは、最初の15分こそ3週間ブランクが空いた事による試合勘の問題からか思うようにプレスがはまりませんでしたが、時間がたつ毎に慣れてきたのか次第にエスパのビルドアップを乱れさせるようになりました。一方のボール保持時は、これは前からそうなのかは不明なのですが、選手の配置の幅を狭めて短いパスを繋いで攻める傾向がありました。そしてどちらかのサイド(圧倒的にこちらの左サイドが多かったと思います)に寄せておいて細かく繋いでサイドの前で起点を作り、そこにSBが食いついたらそのウラを狙わせて今度はCBを釣り出すという攻めを執拗に狙ってきました。それで決定機を作られたのが28分頃の山崎のシュートですね。一方でサイドが詰まったら今度は真ん中に入れてワンツーなどのコンビネーションで崩すというのがもう1つの攻め手で、天皇杯もそれでやられましたし、この試合でも87分の豊川のシュートなどでエスパ守備陣を慌てさせました。ボールロストしても切り替えが早い上に狭い幅に選手が固まっているのですぐボールホルダーにチェックにかけてきて、非常に厄介でした。これまでの京都の持ち味であるハイプレス・ハイラインを存分に発揮しつつ、同じ4バックにしてこちらのシステムに対応してプレスをかけてくる京都は非常に手強く、前半終わった時は「こりゃ厄介だなぁ」と思わされました。VARで取消になった幻のゴールもありましたしね。

 そんな京都を相手にしてエスパが全く無策だったわけではなく、いつもよりもウラへのパスを多めにしてきたあたりハイラインが持ち味の京都のウラを突こうという狙いが見て取れました。ただ前半は時間がたつ毎にプレスの強度を強める京都の前に蹴らされてしまう場面が増えていったし、なかなか自分達のペースがつかめない中で少ないチャンスをモノにしようと意識し過ぎたのかパスがズレたり合わなかったりする場面が特に前半の20分過ぎ以降多かったですね。自らペースを乱していたというか。サンタナも京都の両CBとアンカーによるマークがきつくて、思うようにポストプレーをさせてもらえませんでしたしね。

 後半も、入りは京都の方が良くて、5~10分ほど押し込まれる時間帯が続きました。ただハーフタイムで整理したのか前半のような雑なパスが減り、無理にサンタナめがけて蹴るのではなく同サイドで持ち出したりサイドチェンジでボールを進めるようになると、京都のプレスが次第に弱まってきた事も相まって、少しずつ京都陣内へ攻め込む場面が多くなり、60分頃からようやくエスパがペースを掴みます。その流れの中で生まれたのが68分の乾のゴールなわけですが、このゴールは何度見直しても飽きない秀逸なゴールでした。片山のインナーラップに見事に合わせた立田のフィード、それを綺麗におさめてカルリーニョスに落とした片山、それをノールックで左のスペースへはたいたカルリーニョス、そして正確なインサイドキックでゴールへボールを突き刺した乾と、ボールに絡んだ4人の意図が見事にかみ合ったゴラッソでした。しかも立田のパスを受けた原が相手のプレスを受けて立田に下げたタイミングで片山がウラへ走っているのがミソで、要はあのように京都のハイプレスを逆利用してパス1本で裏返させるのを狙っていたと思うんですよね。片山のウラ抜けの動きはこの時だけではなく前半にもありましたから。そうした狙い通りの攻撃を仕掛けて得点を奪えるようになったのか、と思うと、感慨深いものがあります。

 試合はこの後京都が攻撃の手札をどんどん切ってきて反撃を仕掛けてきたのを何とか耐えたエスパルスが今季初の1-0での勝利をあげました。試合全体としては京都のアグレッシブな攻守にかなり苦戦させられ、これまで見せて来た攻撃の形をなかなか見せる事が出来ませんでした。それでも権田、立田、ノリさんを中心とした守備は安定感を増しており、8月の4試合で失点はわずか1です。そしてなかなか思うようにいかない中でもいったん前線の4人にボールが渡ればそこに両SB、この日は原、片山が絡む事で90分間のどこかでチャンスを作り、ゴールを陥れる力を今のエスパは持っています。この日は本当に接戦だった分、チームが着実に力をつけてきた事を感じさせる試合で、観に来て良かった、と思いました。

 これで勝ち点を30点台に載せる事が出来ました。最初に述べた通りチームによって試合消化が異なるので少々わかりにくくはあるのですが、もう少しで残留争いを抜け出せそうな位置まで来ました。が、次に当たるのが今J1で一番勢いにのっている広島。非常に厳しい試合となるでしょう。ただこれまで積み上げてきたチーム力が本物かを測るのには絶好の相手なので、とにかく全力でぶつかって来て欲しいです。

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