現実は厳しい(6/22 天皇杯京都戦)
一昨日(6/22)は天皇杯3回戦の対京都戦がアイスタ日本平で行われました。平日なので行けるはずがなかったわけですが、幸いサッカー協会のYoutubeチャンネルで生配信されたので、試合を通して観る事が出来ました。
結果は後半先制を許し、そのまま逃げ切られての敗戦。3回戦で敗退となりました。ゼ リカルド監督就任初戦だったリーグ戦の福岡戦で「これでいける」とつい思ってしまったわけですが、甘くはないですね。現実は厳しいという事を改めて思い知らされる結果となりました。
<第102回天皇杯全日本サッカー選手権 3回戦 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 0ー1 京都サンガF.C.
エスパルスのスタメンは以下の通りです。
SUB:大久保、片山、白崎、神谷、滝、後藤、オ セフン
この前の福岡戦についてはシステムを4-3-3と話した選手が多かったように感じたので、上記システム表を4-3-3にしました。
まずシステムが相手の京都と同じ4-3-3で、まさにミラーゲームみたいな戦いになったわけですが、それによってこのシステムでの戦い方をどれだけ理解しているかの差がモロに出たと思います。無理もないです。京都は昨季からずっとほぼこのシステムで戦ってきたのに対し、ウチがこのシステムを使うようになってからまだ9日しかたってなかったのですから。それでなくても前線からの厳しいプレスを持ち味にしているチームですから最終ラインへのプレッシャーは厳しかったし、中盤も同数だから消しやすいですよね。特に前半の二十数分間はこちらのビルドアップを思うようにさせてくれませんでした。
また京都がスタメン全員を先週土曜の試合から代えてきたのに対し、エスパは4人を入れ替えた以外は同じメンバーでしたが、その影響も大きかったと思います。試合の入りは明らかに京都の選手達の動きの方が良かったですからね。ゼ リカルド監督としてはカップ戦は取りに行きたいという事で現時点で信頼できるメンバーを選んだのだろうと思いましたが、言ってしまえば日本の夏の暑さを舐めてたかな、と。ただこれは来日して10日あまりしかたってないですから無理もないですし、ここはシーズン開始からいたスタッフ、特に篠田コーチや國保フィジカルコーチがきちっと進言すべきでした。
ただそれでも前半の途中からは意図したビルドアップが出来て相手陣へ攻め込む事が出来ていました。特に右サイドは西澤とディサロが互いにレーンが重ならないように動きながらボールを引き出してそこから相手陣へボールを運ぶ場面が何回かありました。また、サイドチェンジを多用する事でウィングがフリーでボールを受ける場面が何回かありました。サイドチェンジを使うのは平岡前監督の時からやってますが、今のやり方だとボール保持時は逆サイドのウィングが幅をとるべくサイドに張るので、ボールが渡れば大きなチャンスを作る事が出来ます。実際、前半惜しい場面が3回ほどありましたが、いずれもサイドチェンジからだったと思います。こういった意図したボールの運び方がこれだけ短期間でそこそこ出来るようになったのはこの日の数少ない好材料の1つでした。
しかしながら京都守備陣を崩し切るには至らなかったですね。原因の1つにはこの日インサイドハーフを務めたディサロと竹内の動きが足りなかった事があげられるかなと思います。前の福岡戦の時には白崎と神谷が動き回って、押し込んでいる時にはポケットに入ろうとしたりしていたのですが、この日に関しては、ディサロは前の方に行き過ぎる傾向があったし、竹内は逆に前でのボールの関与が足りなかったかなという気がします。このインサイドハーフというポジションは所謂ボランチともトップ下とも微妙に役割が違うので、ディサロはもともとトップの選手だし、竹内もずっとボランチをやっていたので、やりにくかったとは思います。このポジションの人選にはこの先悩みそうですが、繰り返しになりますが、まだ今のシステムで練習を始めてからあまり時間がたっていないので、この先練習を重ねていく中で適任者を見いだせればと思います。
守備に関しては、福岡戦と同じで4-4を作ってリトリートした時の強度が足りないと感じました。特に前半、後半1回ずつ真ん中を割られてそのうちの1回を決められてしまったのは問題です。京都はサイドを起点にしてもそこから単純にクロスを上げるよりはまた中へつっかけていく形が多かったと思います。いったんこちらのブロックを広げておいて空いたところを狙おうという事だと思いますが、それに対してまんまと引っかかった感じでしょうね。相手にサイドで持たれた時にどう中へ入れさせないかも重要ですが、同時に真ん中、というかバイタルエリアのところを空けないようにする事も必要です。平岡前監督の時もそこが曖昧で、結果として中盤が最終ラインに吸収されてしまうという状態に繋がったと思うので、この部分については早急に修正する必要があると思います。
負けてしまったのは非常に残念です。クラブ創設30周年という記念の年ですから、カップ戦ではより上に食い込みたかったですよね。ただ京都は現時点でリーグ戦でウチより上にいるチーム。そのチームに順当に負けてしまったともいえるわけで、その現実はしっかりと受け入れなければならないと思います。すぐ週末にはリーグ戦がありますので、そこに向けて気持ちを切り替えて欲しいですね。
※ブログランキング参加中です。
| 固定リンク
コメント