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2022年5月 9日 (月)

課題が・・・(5/7 川崎戦)

 昨日(5/7)はホーム・アイスタ日本平での川崎戦でした。GWが終わりに近付き相手が王者川崎という事で、今季最高の観客が訪れました。

 試合は0-2で完敗。前半の2失点を挽回するには至りませんでした。で、僕のTLでは「去年よりは戦えていた」というツイートが多かったのですが、僕は少々違和感を感じたので、昨年の2試合について過去記事を読みなおしました。まあアウェーでの試合は0-1だったものの殆どチャンスを作れなかったようなので、それを考えると納得は出来ました。が、7月のホーム・アイスタ日本平での試合もこの日と同じ0-2で、内容としてはチャンスを作っていたようなので、2試合通して考えると「去年と比べて進歩していない」という事になるんじゃないかと思いました。いささか厳しい意見に思われるかもですが。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 0ー2 川崎フロンターレ

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20220507

 SUB:大久保、井林、松岡、神谷、滝、カルリーニョス ジュニオ、オ セフン

 前半、立ち上がりはホームのエスパルスが勢いよく攻め込みますが、落ち着いて受け流した川崎がボールを持つ時間帯が次第に増えていきます。そして14分、GKからの片山へのフィードを狙っていた左SBの佐々木がカット。そこからレアンドロ ダミアンにくさびを入れ、そこに脇坂、家長が絡んで、最後は脇坂にニア上を突き刺すシュートを入れられて、あっさりと川崎が先制します。その後は一進一退の展開となりましたが、エスパはウラへの中山の飛び出し以外は決定機を作れず、逆に32分、こちらの左サイドでボールを回されエスパの選手をつり出したところで脇坂が1つ内側のレーンでパスを受けて逆サイドへクロス。マルシーニョがヘッドで合わせて川崎が2点目を奪取。前半はそのまま0-2で折り返しました。

 後半、開始から松岡と神谷を入れててこ入れを図ったエスパは前半に比べると中盤の守備は改善しましたが、ゲームの流れをつかむまでには至らず、時間だけが過ぎていきます。時折チャンスを作るものの得点には至らず、結局0-2で敗れました。

 まず川崎はやはり強かったです。もう毎回この言葉を書いてますが。攻撃における狙いを持ってのボール回しとそれによりチャンスが生まれた時のスピードの変化、そこで得た決定機を確実にモノにする力は見事ですし、守備に関してもコンパクトなブロックとサイドチェンジに対するスライドの速さ、そして肝心なところで自由にさせない個の強さも素晴らしい。そしてネガティブトランジションの速さ、強さ。これを超えるのは並大抵の努力では済まないなぁと感じました。

 が、そんな川崎に対してこの日のエスパルスは、良く言えば正直に正攻法で、悪く言えば無為無策で行き過ぎてしまい、ものの見事にやられたという印象です。

 まあ攻撃時、ビルドアップがある程度通用したのは収穫だと思います。この日は原が怪我だったために右SBに片山が入りましたが、それによりギクシャクする事はなく、SBに付けたボールをボランチやサイドハーフが上手く拾ってボールをアタッキングサードに進める事が出来ていました。また38分くらいのハーフウェイライン付近が真ん中をダイレで繋いだ後にサンタナが左サイドに出来たスペースにはたいて、それを山原が追い付いてチャンスを広げたあたりは、少しずつ洗練されてきたなぁと感じました。アタッキングサードに入ってからの崩しに関しては、所謂ポケットに誰かが飛び出すシーンが少なくて、結果としてビルドアップから繋いで決定機までつなげた場面は残念ながらなかったので、そこは課題だと思いますが、川崎相手にもある程度意図したビルドアップが出来た事は自信に思っていいと思います。

 問題は守備ですね。前述したように正攻法で戦った結果、課題がモロに出てしまいました。先日の湘南戦を受けた小宮良之さんの解説記事が話題になりましたよね。曰く「戦術がない」と。酷い言われようだなぁと僕も思いましたが、当たっている指摘もあるんですよ。1つはブロックが緩くて中間ポジションに入られてそこにタテパスを入れられやすい事。もう1つは、記事では「リトリートが出来てない」的な文言だったと思いますが、中盤のラインが最終ラインに吸収されやすい事。この2点は僕も以前から課題だと思っていたのですが、川崎戦においても同様の事象が起きていました。まず1つ目ですが、ダブルボランチの両脇、つまりサイドハーフとボランチの間にタテパスを結構通されてました。特に右サイドは顕著でしたね。何故だろうと思って今日前半だけ見返したのですが、中山は最終ラインへのプレスを2トップと一緒にやっていたんですよ。それで相手左SB(かな?)にプレスをかけた時に当然ボランチの間が空くから、そこに遠野とかに入られてパスをフリーで受けられて前を向かれてしまうんです。その時に中盤と最終ラインとの間も空いているから、最終ラインはもう下がらざるを得ないのです。だから前半で中山が代えられたのは致し方ないかなと思うのですが、中山のプレス参加以前の話として、今季のエスパが守備ブロックを敷く時、特に中盤での時にサイドハーフの位置が昨季より高いんですよ。まあ対面の相手SBを捕まえやすくするためかなと思ってますが、結果として同サイドのSBとサイドハーフとの間に余計なスペースを作っているんです。この試合でもそこを使われた場面があったし、昨季より人を意識して捕まえるようにしているのは理解しているのですが、結果として相手にスペースを与えているのは問題だと思います。

 2つ目は、2失点目がまさにそれです。家長や山根に左サイド深くに入られて、それに対応するために山原と白崎がサイドに寄る。するとSBとCBとの間の所謂ニアゾーンが空くので、ボランチのホナウドがカバーに入るのですが、それにより白崎とホナウドが最終ラインに吸収されて6バックになっちゃってるんですよ。で、ホナウドが開けたスペースに脇坂が入ってパスを受け、どフリーの状態で同じくどフリーのマルシーニョにラストパスを通されている、と。確かに同サイドに人を集めて逆サイドで仕留めるという川崎の見事なゴールなんですが、ブロックの形を成してなかったエスパの守備組織もはっきり言ってお粗末です。

 で、中盤が最終ラインに吸収される問題って、開幕戦の札幌戦でも頻発してて、本ブログでも指摘しています。その後あまり見なくなったと思っていたのですが、広島戦、そしてこの日の川崎戦と、同じ課題が出てしまった。ボランチが開幕時から変わったとはいえ「2カ月半、何やってたの?」というのが僕の偽らざる心境なんです。で、これを解消するのは選手間の意識合わせだけではダメで、監督やコーチの交通整理が絶対に必要です。そうなると、この交通整理をやれていない平岡監督の手腕に疑問を感じざるを得ないんですよ。湘南戦で「良くなったかな」と思ったのですが1つ目の問題は出ていたし、2つ目の問題に関してこれだけ見事に失点に繋がってしまうと「うーん」と考えてしまいます。

 後半、開始から松岡を入れる事によって前述の2つの課題はあまり出なくなりました。平岡監督が松岡に指示した結果かもしれません。が、松岡自身が前に出るディフェンスを持ち味としている事を考えると、果たして指示を受けた結果なのかはわからないんですよね。この2つの守備の課題を解決できるか否かは平岡監督を評価する時の重要なメルクマール(指標)になると思っていますので、これについては引き続き観察させて頂くつもりです。

 ここ5試合負け無し(1勝4分けだけど)でしたが、途切れてしまいました。ただそれ自体は気にする必要ないですね。まずは次の京都戦に向けて万全の準備をする事に集中して欲しいです。もちろんその中で繰り返し述べてきた2つの課題を確実に潰して欲しいですね。

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コメント

2点リードされペースを落とされたと言う条件付きで去年より戦えてたと言うのが自分の印象です。
自分も現状、守備が問題だと思ってます。攻撃は質、フィニッシュの問題はあるけど良くなってきているとは思います。
守備は主様と同意見で中盤ラインの位置が低いのが少なからず問題で。DAZNでこの試合でプレスをかけてない話がよくされていましたが結局、前だけでプレスかけても意味がない。形だけプレスで奪い所なんですよね。あれなら適度に引いて引っかかった所でショートカウンターの方が理に適ってると自分は考えます。
去年の終盤戦の浦和戦なんかは綺麗な4-4-2でバイタルのとこに浦和がなかなかパスを入れられず苦労してた覚えがあります。松岡、竹内の両中盤センターは素晴らしかった。
でラインの問題は自分も監督、コーチ陣、もしくはCBの二人がポジションをコーチングあげないとダメでしょう。
そう意味では松岡のコンディション上がるとコーチングやリーダーシップの部分でマシになるのかと。
リバプールはクロップが我がチームには6人のリーダーがいると言ってました。
清水にはリーダーと呼べる選手が少なく、試合中、修正がなかなか出来ないのかな?と感じる部分であります。

投稿: はすき | 2022年5月 9日 (月) 12時16分

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