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2022年4月11日 (月)

勝ち点2を落とした試合(4/10 G大阪戦)

 昨日(4/10)は久々のホーム・アイスタ日本平でのG大阪戦でした。非常に良い天気でしたが4月とは思えないほど日差しが強くて、日焼けしてしまいました。

 試合は1-1のドロー。前節と同じスコアではありますが内容は全然違っていて、85分までは終始優位に試合を進めて、あと数分守ればというところでの痛恨の失点でのドローという事で非常に悔しかったですね。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー1 ガンバ大阪

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 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

20220410-g

 SUB:大久保、立田、片山、竹内、松岡、神谷、チアゴ サンタナ

 試合開始からエスパルスがG大阪を押し込み、両サイドから揺さぶります。初スタメンのオ セフンを唯人とサイドハーフの中山、後藤が上手くフォローする形が機能し、決定機までは至らないものの優位に試合を進めます。G大阪もパトリックの高さを上手く使う事で次第に互角の展開に持ち込みますが、両チームとも得点には至らず、スコアレスで前半を折り返しました。

 後半互いに選手を1人替えてきましたがエスパ優位は崩れず。57分、相手ボールのスローインをヴァウドがカットしてからの右サイドでのパス交換から抜け出した松岡が唯人へパス。唯人がサイドに流れてクロスを上げ、オ セフンがヘッド。いったんはGKの一森に防がれますがこぼれ球をダイレで叩くとそれがゴールへ吸い込まれ、エスパルスが待望の先制点を奪いました。この後もエスパが優位に試合を進めますが追加点を奪えずにいると、G大阪は79分にレアンドロ ペレイラを投入して高さ勝負へ。エスパは86分に唯人を下げて立田を投入してこれに対応しようとしますが、G大阪の人数をかけた攻撃の前に防戦一方となります。そして90+7分、エスパ陣ペナ付近での直接FKのこぼれ球を小野瀬に押し込まれ、同点。結局このまま1-1でのドローとなりました。

 幕切れが最悪でショッキングなドローとなってしまいました。もう少しで勝てるところまで来ていたので、試合終了直後は本当に悔しかったです。

 しかも、85分までの内容は非常に良かったんですよ。攻撃面に関しては今季一番の出来でした。ずっと課題だったビルドアップでは、両CBと両ボランチのどちらかか山原とでスタートして、右は今までは原に預けるのが非常に多かったのがこの日はハーフスペースに宮本が入ったり中山や唯人が下りたりしてボールを引き取ったり、かと思えば原に預けたりしてプレスのかけ所を定めさせないようにし、左は基本は山原が受けて後藤やホナウドと連携して相手のプレスをかわし、両サイドから相手陣へボールを運ぶ事が出来ていました。相手陣での崩しについても2トップのオ セフンと唯人に両サイドハーフが絞っての4人が交互にポケットを狙う動きをして、それに対して右からは原が時にはシンプルにクロスを入れたり、かと思えばポケットに入る選手にパスを入れたりしてチャンスを作り出し、左からも山原がカットインしてシュートを狙ったり、かと思えばシンプルにクロスを入れたりして相手に脅威を与えていて、非常にバリエーション豊かな攻撃が出来ていました。

 水曜の浦和戦と比べて攻撃面がこれだけ良くなったのは、もちろん試合を重ねる事で平岡監督のゲームモデルが浸透してきたのもあるでしょうが、やはりオ セフンの存在が大きいかなと思います。彼が後ろからのフィードを上手く収めて味方に繋げる役割を果たしてくれた事で、相方の唯人の負担は軽くなったし、相手からしてもロングフィードも混ぜてくるとなるとプレスをかけにくくなりますから、その分パス交換のためのスペースが出来ますよね。その中盤のスペースを使ってボールを散らす役割をしてくれたのが宮本とホナウド(途中から松岡)で、特に宮本は出色の出来でした。まあ1試合だけで「攻撃面はOK!」と即断する事は出来ないし、同じレベルのプレーを続けて出来るかどうかが大きな焦点になります。オ セフンのマークもこれからきつくなるでしょう。ただチームにとって自信にはなったと思うので、次からはこのレベルのプレーをベースにして、これを毎試合出来るようにもっていって欲しいです。

 という感じで終盤まで今季一番と言える戦いをしていたからこそ、最後にドローに持ち込まれたのが悔しいんですよねぇ。それも自滅みたいな感じなので。終盤、G大阪がレアンドロ ペレイラを入れて来た事に対応して、平岡監督は唯人を下げて立田を入れ3バックにしました。まあG大阪は後半開始からシステム3-4-2-1にして前の枚数を増やしていたし、そこに更に高さが加わったので、3バックにした事自体は理解できます。昨季の最終戦のC大阪戦でも同じようにシステム変更して逃げ切ってますしね。ただこの日は3バックがパトリック、レアンドロ ペレイラをどう捕まえるのかが曖昧な感じで、結果としてシステム変更直後にレアンドロ ペレイラにポスト直撃のヘッドを撃たれるなどシステム変更前より更に危険な場面が増えてしまいました。おまけに倉田、小野瀬といったところが動き回ってシュートチャンスを窺ってきたのに対応するために中盤も後ろに張り付いてしまってべた引きになってしまい、結果としてアディショナルタイムを含めた10分間自陣にくぎ付けになってしまった。そうなると事故が起きる確率は当然高まるし、実際ギリギリのところで同点弾を食らったわけです。本当に悔しいです。

 今季はずっと4バックでやってきてますし、練習で5バックを試す事もなかったでしょう。最後ゲームを終わらせる練習なんて普通しませんし、そんな時間もないです。そもそも終盤まで1点リードを保って逃げ切るシチュエーションになったのは今季ようやく3度目ですから、そうしたシチュエーションに慣れてないというか勝ち慣れてない部分が出てしまったと思います。その意味では2点差に出来るチャンスがありながら出来なかった事もドローに持ち込まれた要因の1つと言えるでしょう。特に80分過ぎにカウンターから唯人がGKと1対1になりながら大事にいこうとしてかわした結果シュート出来なかった場面は猛省すべきです。いずれにしろチームにはいくつか良い教訓を得たと思うので、攻撃面での精度を上げる事とそれでも1点差で終盤になってシステム変更した時にどう相手を捕まえるかをチーム内で話し合う事の2点はやって欲しいです。

 今でもこの試合に関してはまず「悔しい」という言葉が出てきますが、こういう時に連戦なのはむしろいいかもしれませんね。特に選手にとっては強引にでも切り替える事を要求されますから。また違う大会での試合ですから切り替えもしやすいかもしれません。相手の徳島は難しい相手ですが、この日のポジティブな部分をまた見せられるように頑張って欲しいです。

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コメント

立田投入が盛大に叩かれたりしてますな、時間的なものも含めて交替策としては正しいとは思いますが、交代は結局、結果論になるから正しいかどうかはさておき、自分も主様と同意見ではありますね。
個人的には立田よりその前の神谷、片山、サンタナの交代が気になりました。ある程度、決め打ちして前の選手は頑張ってくれと言うプランなんだろうと思いますが、意図はわかるけどただフレッシュな選手を入れれば良い訳ではないですしね。
前節の浦和のリカルドロドリゲスの我慢して、関根、明本の二枚替は明確な意図を感じたし、危ないシーンも作られたし、空気は変わりました。

投稿: はすき | 2022年4月12日 (火) 10時11分

はすきさん、コメントありがとうございます。

なるほど。神谷、片山、サンタナの交代タイミングは
仰る通りかもしれませんね。まあオ セフンが90分もつ
コンディションではなかったかもしれませんが、中山と
後藤はもう少し引っ張っても良かったかもしれません。
まあ難しいですね。交代は。

投稿: YANA | 2022年4月14日 (木) 23時14分

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