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2022年3月13日 (日)

自滅による連敗(3/12 C大阪戦)

 昨日(3/12)はホーム・アイスタ日本平でのC大阪戦でした。気温が上がる事は聞いていたのですが、念のため札幌戦の時とそう変わらない服装で行きました。が、着いてみたらめちゃくちゃ暖かくて「もうちょっと軽装にすればよかった」と後悔しました。

 試合は1-3で敗戦。C大阪にはJ1ではホームでずっと勝っているという事で「少なくとも負けはないでしょ」と根拠のない軽い気持ちで観てしまっていたので、その分ショックが大きい試合となってしまいました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー3 セレッソ大阪

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 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

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 SUB:大久保、立田、宮本、岸本、滝、中山、ベンジャミン コロリ

 試合の入りはC大阪の方が良く、エスパルスは開始10分の中で4本も自陣でセットプレーを与えるなど押し込まれ続けます。ただおちついてブロックを作ってはねかえしているうちにC大阪のパス回しに慣れてきて、20分過ぎくらいからはエスパが逆にボールを握ってC大阪を押し込みます。ただこちらも決定機を1度しか作れず「これはスコアレスで折り返しか」と思っていたら、45分、サイドチェンジのボールを受けた左SBの山中が今季初スタメンの高橋を振り切ってクロスを入れ、これをCBの井林がクリアし切れずオウンゴール。0-1でC大阪がリードして折り返しました。

 後半はリードを許したエスパがより圧力を強めて攻め込み、54分、左サイドでのパス交換から神谷がウラへ抜け出そうとしていた高橋に見事なスルーパスを送り、これを受けた高橋が落ち着いてゴールへ流し込み、同点に追い付きます。良い時間帯で同点に追い付いたエスパはイケイケとなって攻め立てようとしますが、逆に57分、自陣ゴールでの繋ぎでボールロストしてこれを相手の左サイドへ展開され、これを受けた山中が見事なクロスを入れ、これを奥埜に合わされてあっさり勝ち越しを許します。この後選手交代で流れを変えようとしたエスパでしたが狙い通りにはならず、逆にカウンターから上門にダメ押し点を決められて1-3。エスパルスが初の連敗を喫しました。

 C大阪との差がそれほどあったとは思いません。ただ試合運びの拙さは目につきました。特に問題なのは、同点に追い付いた後の戦い方。イケイケになるのはまあいいとして、守備でのミスからペースを崩したのが大問題です。C大阪の攻撃を防いだ後に権田が2回繋ぎをミスっているんですよね。1度目は右から中へ入ってきた高橋につけようとしましたがボールが強すぎてボールロストに繋がりました。それを拾ったC大阪が攻め込んできたものの最終的に権田が抑えたのですが、それをカウンターにつなげようと白崎に繋げようとしたボールがズレてしまってまたもボールロストし、これをC大阪戦の勝ち越し点に繋げられてしまいました。味方に早くつなげようとした判断自体は正しいと思いますが、そこでミスをしてしまったら台無しです。これがC大阪に自信を持たせ、エスパに焦りを生んでしまいました。キャプテンの権田があんなミスをあんな危険な場所でしてしまったのは大問題です。まして彼は前節も同様のミスをしてますからね。これは猛省して欲しいです。1失点目にしても高橋が山中にワンフェイントでかわされるミスをして、それが失点に繋がったし、ミスで自滅して負けてしまった感じでしたね。

 そんな感じでミスによる自滅で負けた印象が強い試合ですが、気になる点が2つあります。1つはビルドアップの問題。最終ラインから繋ぐ時に相手のプレスをかわしてボールをアタッキングサードへ運ぶビルドアップの形が見えない事。 CBからSBへ付けた時にボランチがフォローしてそこから前へ展開する感じのようなのですが、左は竹内のフォローが足らないためにそこから繋ぐ形がないし、右は白崎がフォローしてくれるのですが原にかなり強くプレスが入っているために結局戻さざるを得なくなる場面が多い。結局白崎にボールが渡った時に白崎自身がボールを運ぶ事で何とか前進させる場面が多かった気がします。アタッキングサードに何とかボールを運んでもそこから先の崩しの形が見えず、結局これもボランチが絡む時のパターンしか見えないので、相手にリトリートされた時の崩しはまだ全然ダメだなと思います。ならば札幌戦やダービーの時に見せたような早い攻めからの得点を狙えばいいと思うのですが、この日に関しては中盤でボールを奪ってもそこからの判断が遅くてカウンターに繋げられない場面が散見され、この試合にどのようなゲームプランを持っていたのかがいまひとつ見えませんでした。

 もう1つ気になったのは相手最終ラインでボールを持たれた時の全体のブロックです。基本的にはボランチへのパスコースを消しながらプレスをかけてサイドへ誘導してそこでボールを取る事を狙っていたと思いますし、相手が後ろへボールを下げた時も中盤から前はプレスをかけにいっていたのですが、その時に最終ラインが連動してラインを上げられず、結果として中盤と最終ラインとの間にスペースが出来て、それによってセカンドボールを拾えないような感じになっていました。これは昨季にも見られた傾向なのですが、まだ改善出来てない感じですね。ゲームモデルとしては前からプレスをかけてなるべく前の方でボールを引っかけたいのだと思いますが、だったら最終ラインと中盤のブロックもコンパクトにする事を意識させないとダメだと思います。これも今後早急に解決しないといけない課題でしょうね。

 繰り返すと全体としては悪かったわけではなくミスをそのまま失点に繋げられてしまった事による自滅だと思ってますが、ビルドアップのところとプレスに行く時のブロックの幅のところは問題ではないかと考えています。結果として特に白崎と唯人に多大な負担がかかっているように思うので、ゲームモデルに沿った解決策を早急に落とし込む必要があるように感じました。

 3月のそれも4節の段階で連敗を喫してしまったのは残念です。2つの課題を抱えている事やけが人の多さも気になります。ただまだチームが始動してから2カ月しかたってないので、解決出来てない課題が出るのは当然ともいえます。ですので変にネガティブになり過ぎる事のないようにしつつ、課題を克服していってもらいたいですし、次の神戸戦で多少なりとも課題解決の道筋が見えてくればいいなと思います。

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コメント

実際、決定機ってほとんど作られてないだけになんか自滅って表現はわかります。
権田のやりたいプレーの意図はわかるんですが、フリーとは言え密集地へのパスはやはり危険だし、多分、プレミアリーグのマンCのエデルソンやリバプールのアリソンみたいなイメージでやっているんだと思うんですが彼らはだいたい山を一個越す事が多いんですよね。
山中のスーパークロスにやられた試合ではありますが、たまたまスーパーなプレーをされた訳でなく、清水の方の複数のミスなり軽いプレーが生んだスーパークロスだと。

投稿: はすき | 2022年3月14日 (月) 21時31分

はすきさん、コメントありがとうございます。

仰る通り、失点に繋がった山中のクロスはいずれもエスパ側の軽いプレーが生み出したものでしたね。

権田の白崎へのスローの判断自体は間違いとは言い切れないと思っていたのですが、確かにエデルソンやアリソンはより遠くへ投げますね。それがイメージにあるから白崎も受け損ねたのかもしれません。2人、というより選手全員でかな、今一度意識合わせをして欲しいですね。

投稿: YANA | 2022年3月14日 (月) 22時21分

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