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2022年1月 7日 (金)

2021年シーズン振り返り 前編

 あっという間に三が日が終わりました。もう新チーム始動が近付いてきましたが、このタイミングで2021年シーズンの振り返りをしてみようと思います。

 今季のエスパルスの成績は以下の通りです。

  リーグ戦: 10勝16敗12分 勝ち点42 37得点54失点 最終順位 14位
  ルヴァン杯 グループリーグ:2勝2敗2分 勝ち点8 7得点8失点 Dグループ2位
        プレーオフステージ(対鹿島):2敗 1得点3失点 →敗退
  天皇杯 :   4回戦で敗退 3得点3失点

 リーグ戦は最終的には14位に終わりましたが、ルヴァン杯では久々にグループリーグを突破しました。また2021年シーズンを迎えるにあたり昨季70失点を喫した守備の組織の立て直しが必須と考えられていましたが、リーグ戦で54失点とある程度抑えられるようにはなりました。が、それでも1試合1失点は超えており、一方で得点37得点と昨季より減っていて、このへんがあと一歩で守り切れない、攻めきれないという今季の印象と合致するかなと思います。

 ではこのような成績となった原因は何か、と考えた場合、僕は以下の4点をあげたいと思います。

 ①ポジショニングを意識し過ぎて応用がきかなかった
 ②攻守のバランス調整の迷い
 ③けが人の増加
 ④補強に動き過ぎた事

 以下、順番に述べます。

①ポジショニングを意識し過ぎて応用がきかなかった

 2021年シーズンに招聘したロティーナ前監督の戦術の特徴は攻守においてポジショニングを意識させる事。特に守備においては完全なゾーンディフェンスを採用し、相手の動きをみるのではなく味方との距離やボールの状況を見てプレーする事を求められました。それによってブロックをコンパクトに保つ事ができるようになり、特に真ん中のバイタルエリアを使われる事が少なくなってそれが失点の減少につながるようになりました。ただこの戦術は選手間の意思統一が不可欠でちょっとしたポジションのズレから失点してしまう事もありますし、それゆえにポジションを守る事に汲々としてしまってボールホルダーへの寄せが甘くなって失点しまう事も多発しました。 

 後者の寄せの甘さについては、現在配信されているDAZNのドキュメンタリーでも触れられていました。それを受けて選手を批判する向きもありましたが、もう少し結果が出ていればともかくなかなか勝ち点が積み上がらない、勝ちに繋がらないとなるとなおの事言われた通りにするしかなくなるんじゃないですかね。一般社会でもある事だと思います。また「ロティーナ監督の戦術は選手を縛り過ぎる」と批判する向きもシーズン中あったと思いますが、これも違うと思います。僕がTwitterでフォローしている方が「戦術以前に理解すべき事は考え方であって、そこが浸透してなかったんじゃないか」と仰っていて、僕もそこが問題だったんじゃないかと思ったのです。状況に応じて戦術というかポジショニングの約束事から外れたプレーをしてもその戦術をとる上での考え方に合致していればそれもOKなわけです。攻守両面とも。そうした応用が出来るほどには選手達が考え方を理解していなかったってのが上手くいかなかった原因の1つではないかと思ってます。それ以前の話としてサッカーは自分達のゴールを守って相手のゴールにより多くのゴールを奪うスポーツであって、そこを外したらダメというのもあったと思います。

 このへんの話はエスパルスの選手達特有の話かというとそんな事はないと思います。他のチームも多かれ少なかれ抱えている話ではないかと。それは育成の部分が要因かもしれませんし、日本人の考え方に起因するのかもしれないです。とはいえサッカーの根源的な部分を外してはダメなので、この経験は2022年シーズンに活かして欲しいです。

②攻守のバランス調整の迷い

 これはロティーナ前監督の誤算にあたるのかなと思います。ロティーナ前監督が2020年まで率いていたC大阪と全く同じ戦術を適用していたかというと違うと思っています。開幕戦から5試合ほどシステムを4-4-2でなく4-1-4-1にしていたのが一例で、前線からのプレスに関してもC大阪の時よりは積極的にやらせていたと思います。もちろん試合相手毎にやり方は変えていて、ホームの鳥栖戦の時のように5-3-2でしぶとく守る戦い方を選択した事もありましたが、C大阪時代よりは前線から相手のビルドアップに対してプレスをかけにいく試合は多かったと思ってます。ただその時に後ろの4-4のブロックが連動しないと無用なスペースが出来てしまいます。それをモロに突かれたのがホームでの徳島戦の先制点だったかなと。そうした前からプレスをかけた時の後ろの連動の部分の調整で腐心していたように思います。

 攻撃の部分においても、試合を重ねる毎にアタッキングサードまでボールを運ぶところは良くなっていきましたが、アタッキングサードに入ってからの崩しのところが最後まで上手くいきませんでした。その要因の1つとしてやはりポジションのバランスを崩す事でいざボールロストした時にカウンターを食らう事を恐れてしまい結果として攻撃を硬直させていたところはあったのではないかと思います。まあこの部分は前項の①にも繋がるところで、選手の側が考え方にそった内容のアドリブのプレーが出来ていれば良かったのかもしれません。

 以上のように、ロティーナ監督は選手構成や特長、あるいは大熊GMからのオーダーなどを考慮して今まで日本でやって来た事をアレンジしようとして下さっていたと思いますが、細かな調整のところで上手くいかないところがあったのが苦戦の原因の1つだと思います。もちろんロティーナ前監督のやり方を全否定するつもりはないです。残り4試合を3勝1分で乗り切れたのはもちろん平岡監督の微調整が効いたからですが、ベースとしてそれまでやってきたゾーンディフェンスがあったから出来たのは明らかです。また繰り返しになりますがビルドアップも試合を重ねる毎に良くなりました。そういった良くなった部分は今後も引き継いで欲しいですね。

 やっぱり長くなってしまいました(汗)ので、③④は稿を改めます。

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