2021年シーズンオフの動き・スタッフ編
2021年シーズンの最終戦終了後に方向性だけ流れて来たもののその後全く音沙汰のなかった来シーズンの監督人事ですが、今シーズンの残り4試合で指揮をとった平岡監督がそのまま来シーズンも指揮をとる事が発表されました。またコーチングスタッフも一部発表されました。
平岡宏章監督 契約更新のお知らせ
篠田善之コーチ 契約更新およびヘッドコーチ就任のお知らせ
加藤慎一郎コーチ 就任のお知らせ
率直に申しますと「賭け」だと思います。確かに2020年、2021年と2年続けて途中から監督に就任してチームを立て直した実績はありますが、1年通して指揮をとるのはまた別の話です。ユースでの監督経験はありますが、トップチームとなるとプレッシャーのかかり方が全然違いますから。それに他のクラブを見ても途中から監督に就任して結果を出して翌年も監督になったケースはありますが、それが上手くいったケースはそれほど多くありません。なのでどうしても不安が残りますし、平岡さん自身もオファーを受けるにあたって相当悩まれたのではないでしょうか。
ただ2年間コーチとしてチームを見ていて選手もよく知っているというのは大きなメリットです。またクラモフスキー元監督、ロティーナ前監督の下で違ったサッカースタイルを見てきているので、それぞれの良いところを上手くブレンドしてくれる事も期待できます。平岡監督がやりたいサッカーは前から嵌めていってタテに早く攻めるサッカーだろうなとは思いますが。それにオミクロン株とやらの影響で海外からの新規入国が困難になっているので新たに欧州から招聘するのはそもそも困難ですし、Jリーグを指揮した経験のある人といっても、またイチからチームを作り直す事になるので、それよりは平岡監督にそのまま任せた方が継続性の面でメリットがあると判断したのだろうと思います。
それともう1つ期待しているのは平岡監督のコメントにある「ゲームモデルの確立を目指したい」というところです。アカデミーでは昨年に森岡ヘッドオブコーチングが中心になって作ったアカデミーの指導指針があって、それをスタッフで共有して選手を育成していく形を実践していますが、その指導指針、というかフィロソフィーをトップにも上手く取り込んで、エスパルスというクラブ全体のフィロソフィーを作る事が出来たらいいなと。それを作るにあたっては長年ユースを指導してきた平岡監督がまさに適任ではないかと思います。あくまで推測、というよりは妄想ですが、平岡監督が契約更新するにあたってのオーダーにはそれも含まれていて、だからこのコメントになったのかなと勝手に考えてますw。いずれにしろ大変かと思いますが、頑張って頂きたいと思います。
コーチには篠田さんがそのままヘッドコーチに昇格されました。こちらも継続性としては良い人事だと思います。それとジュニアユースの監督をしていた加藤さんをトップコーチに昇格させたのは意外だったのですが、経歴を見て納得しました。2015年から2019年まで平岡さんの下でユースのヘッドコーチをされていたのですね。これは平岡監督からのオーダーでしょう。あとはGKコーチとフィジカルコーチが未発表ですが、これもおいおい決まっていくでしょう。来季どのような形で始動するか楽しみです。
※ブログ更新しました
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