ロティーナ監督 契約解除
今日(11/3)、エスパルスはロティーナ監督との契約を解除しました。イヴァンコーチ、プエルトフィジカルコーチ、小寺通訳も同時に契約解除となりました。
まあ事実上の解任ですね。昨日(11/3)の試合を観た時点で可能性はあると感じていました。前の記事で触れた通り明らかに選手達はメンタル面で問題があるように見えましたので、これを立て直して残留を果たすには監督交代というショック療法しかないだろうと。ただ実際に行われてしまうと、残念ですね。
かつてセルタ・デ・ヴィーゴを欧州CLにを導き、東京V、C大阪で結果を出してきたロティーナ氏の監督就任にはもちろん期待していました。それにサッカーの内容も面白くないという人が多いのですが、僕からするとたまに見るリーガエスパニョーラで実際に展開される試合運びや駆け引きがエスパルスでも見られるから、観ていて楽しかったですよ。試合によって配置や動き方、パスコースの切り方とかが変わっていて、それを見て「なるほど」と思う事が多かったですし。ただゾーンディフェンスは日本での一般的なゾーンとマンツーマンの併用とは違うから習得するのに時間がかかるし、ボールを大事にする事を重視し過ぎてカウンターの機会を失って、リトリートした状態の相手を崩さなくてはならなくなるので、攻撃時の難易度はどうしても高くなります。結果としてその2点をなかなかクリアし切れずにここまで来てしまった感がありますね。またロティーナ監督もC大阪の時と違ってより前でボールを奪えるようなチーム作りをしていたと思うのですが、前へのプレスとゾーンをしっかり保つところの落としどころの調整で苦労されていて、それが選手達の微妙な迷い、ズレにつながったように思います。
そうしたロティーナ監督の誤算に加えて、クラブも邪魔してしまったかなと。結果論でしかないのですが、夏に5人もの選手を加入させたのはクラブの失策だったと思ってます。確かにルヴァン杯でノリさんと慶太の負傷離脱という大誤算により、早急にCBとボランチの穴埋めをしなければならなかったというのはあるし、コロリとホナウドについては契約が切れたタイミングで移籍金ゼロで獲得できるというお財布事情もありました。実際獲得できた5人の選手は皆主力として頑張ってくれているので文句は言ってはいけないのかもしれません。が、5人スタメンが入れ替わる事によって微妙にチーム作りをリセットしてしまった印象は拭えないですね。実際、井林が入る前には4試合負け無しで、井林が加入した川崎戦から9試合勝ちから見放されましたから。まあ強化部としては昨季の夏のウィンドウでクラモフスキー前監督のオーダーに応えられていればという反省があっての事でしょうし、あくまで結果論なのですが、さすがに5人は多過ぎたんじゃないかと思います。まあ繰り返しになりますがノリさんと慶太の大怪我があったからこその対応でもあるので、それが起こらず最初の布陣で戦っていってチームを熟成させていればと思わずにはいられません。いずれにしろクラブは何が問題だったのかをシーズン後にしっかり検証して欲しいです。
それと選手にも猛省を求めたいです。一生懸命にやってないとか言うつもりはありませんが、緻密なチーム戦術の消化に汲々としたあげく、どこかで「言われたポジションはとっているんだからオレのせいじゃないよ」みたいな逃げに走っていませんでしたか、と問いたい。そういう甘えが出る土壌がクラブにあるのなら、今度こそそれを捨て去らなくてはならない。3年連続で監督を途中解任させるなど前代未聞です。特に古参の選手達は自分達の中でも何が問題なのかを問い直して欲しいですね。
という事で、残り4試合の指導は平岡コーチに託されました。2年連続でこういう役回りにさせてしまって申し訳ない限りです。ただ嫌味に聞こえるかもしれませんが、クラモフスキー氏、ロティーナ氏と2人の監督に対して十分なサポートが出来なかったのも事実ですから、それを償う意味でも頑張って欲しいです。
最後になりますが、ロティーナ監督、イヴァンコーチ、プエルトフィジカルコーチ、小寺通訳の新天地でのご活躍をお祈りします。
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