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2021年11月29日 (月)

枝村匠馬選手引退

 現在は藤枝MYFCでプレーしている枝村匠馬選手の現役引退が発表されました。

 物凄い当たり年だった2005年の新加入組のうちの一人がまた引退する事になりました。枝村はアカデミー育ちで、Jユースカップ決勝でG大阪と戦った時に当時中二ながら途中出場していたのが彼の存在を知った最初で、その後順調に育って2005年にトップチームに昇格。なかなか出場機会がなかったものの、リーグ戦最初の出場が何と10/22の日本平でのダービーで、しかもCBの森岡が怪我をして当時ボランチをしていた高木和道をCBに回さないといけない事になったためにボランチのスタメンに抜擢されたんですよね。ただその試合をきっかけにスタメンに定着して、その年のエスパのJ1残留に大きく貢献しました。その後も長谷川監督体制下においてボランチもしくはサイドハーフの主力として伊東テル、兵働、藤本淳吾などとともにエスパの中盤を支えてくれました。ゴトビ監督になってから試合出場機会が減ったために2012年から2年半、C大阪、名古屋、神戸と他クラブを渡り歩いた後2015年にエスパに復帰。その年は力を出し切れず(右WBで出場した試合もありましたねぇ)チームも降格してしまいましたが、2016年のJ2の戦いでは途中から右サイドハーフの主力となり、目立たないけど気の利いたプレーでチームを支え、1年でのJ1昇格に大きく貢献してくれました。残念ながら翌年の2017年限りで契約非更新となりましたが、今でも愛されている選手だと思います。インタビューの受け答えからしてどこか朴訥としていてプレーも飄々とやっていて消えている時間もあるのですが、どこかで気の利いたプレーをし、かつ時折印象的なゴールを決めるという掴みどころがないんだけどよく噛むと味がある、みたいな(汗)そんな選手でした(気の利いた表現が出来なくてすみませんw)。

 そんな枝村選手がクラブにメッセージを寄せてくれました。

 枝村匠馬選手(藤枝MYFC)よりメッセージ

 枝村のゴールなどで印象に残ったプレーなどは沢山あるのですが、やはり彼のリーグ戦デビューとなった前述の2005年10月22日のダービーをあげたいです。その年は長谷川監督の就任一年目で残留争いをしていて、しかもダービーの前の試合はアウェーで大分に0-5でボロ負けしていて、もうボロボロだったのです。そんな中で怪我人が多数出たためとはいえ新人をダービーで使って大丈夫かと試合前は思っていたのですが、彼の献身的な動きと前への推進力、パス出しにしても自分で持ち出すにしても全体を押し上げる力が中盤を一気に活性化させたんですよね。「これは凄い!」と思いました。この試合はドローに終わりましたが、この時の枝村の抜擢によって中盤が活性化し、次の試合で斉藤俊秀の欠場により抜擢された青山によって最終ラインに高さが加わった。この2人の抜擢によってチームの流れが一気に好転してその年のJ1残留とその後の天皇杯準優勝に繋がりました。もし枝村の抜擢がなかったら2005年に降格していたかもしれないし、その印象的なプレーぶりも含めて忘れられないです。

 またまた長くなってしまいましたが、印象に残る選手でした。引退後どうするかはわかりませんが、もし可能ならエスパルスのアカデミーに来て頂いて後輩の育成を手伝ってくれたらな、と思います。

 枝村選手、お疲れ様でした。引退後の人生が幸多き事を心からお祈りします。

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2021年11月28日 (日)

ゲームプランを遂行しての勝利(11/27 浦和戦)

 今季のJ1リーグも残り2節。昨日(11/27)は全10試合が14時に一斉にキックオフされました。その中でエスパルスはアウェーで浦和と対戦しました。

 この試合に関しては何故かアウェーサポーター向けの席が用意されませんでした。それもあって昨日(11/27)は埼スタには行かずDAZNで観戦しました。(まあ一番の理由は僕が埼スタでエスパが勝つ試合を見たことがないからですがw。)

<明治安田生命J1リーグ 於 さいたまスタジアム2002>

 清水エスパルス 1ー0 浦和レッズ

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2021年11月24日 (水)

ユース 首位攻防戦制す

 すみません。少し日がたった後の話ですが、日曜(11/21)に青森で行われた高円宮杯U-18プレミアリーグEASTの1位を走っていた青森山田との試合で2位のエスパルスユースが2-0で勝利し、首位に立ちました。

 この試合はJ-SPORTSオンデマンドで生中継していたのですがすっかり失念していてハイライト映像しか見られませんでした。が、昨晩J-SPORTSで録画放送があったので、それを録画して90分間見る事が出来ました。

 試合は4:6くらいでエスパユースが押され気味の展開ではありましたが、前半から決定機を作っていたし、あのインテンシティの高い青森山田相手にも全く劣らずファイトしてました。感心したのはゴールキックの時に蹴らずに後ろから繋ごうとしていたところ。青森山田は結構前からガツガツ来るので蹴る選択が多くなるのかなと思っていたのですが、大体CBの菊地君に渡してそこから田端君や鈴木君とでビルドアップしてました。まあミスになった場面もありましたが、二種のチームですから勝負にこだわるよりも試合を通して技術を磨くという姿勢は良いなと思いました。中盤に渡ればみんな技術のある選手達ですしね。さすがに先制した後75分くらいからはGKから蹴ってましたけど。

 あと既にトップ昇格が決まっている千葉寛汰君はいいですね。1点目はこぼれ球を拾って冷静に流し込んだし、2点目は渡邊君のクロスも見事でしたが、ゴール前への入り込むタイミングは見事だし、ヘッドの瞬間に角度を変えてゴールの隅にシュートする冷静さは本当に恰好良いと思いました。彼は北川の跡を継ぐユース出身ストライカーとして大事に育ててあげたいです。(それに刺激を受けた川本がウチに戻って覚醒してくれればなお良し)

 首位には立ったものの青森山田の方が消化試合が2試合少ないので、暫定首位ではあります。ただこのような熱い試合を見せてくれると期待してしまいます。エスパユースはあと3試合ありますが、勝ち点を積み重ねて青森山田にプレッシャーをかけて欲しいです。

P.S この試合のニュースに対するヤフコメに「ユースは毎年強いのに、なんでトップは弱いの?」というものがあり、絶句しました(泣)。

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2021年11月22日 (月)

しんどかったけど(11/20 広島戦)

 昨日(11/20)はホーム・アイスタ日本平での広島戦でした。この日はちゃんと予定を開けておき、無事現地で観戦する事が出来ました。

 昨日は地元の高校とのコラボデーだったとの事。試合入場時には公式入場用の音楽「雷神」を清水桜ケ丘高校吹奏楽部が演奏してくれて、それに合わせて選手が入場するというなかなか面白い試みも行われました。やはり吹奏楽の生演奏は良いので、こういう演出は今後もやって欲しいと思いました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー0 サンフレッチェ広島

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2021年11月17日 (水)

W杯最終予選オマーン戦

 日本時間で本日(11/17)の午前1時からW杯アジア最終予選のオマーン戦がアウェイの地、マスカットで行われました。キックオフが1時では翌日の仕事に確実に影響すると思ったのでリアルタイム観戦は諦め、6時半頃に起きて録画を見ました。

 試合は皆さんもご存じの通り、81分の伊東の貴重なゴールにより日本がアウェーで勝ち点3を獲得しました。

 ベトナムに続き難しいアウェーの地で勝ち点3をあげた事は評価したいと思います。が、前半は全然ダメでしたね。オマーンは初戦と同様に4-3-1-2のシステムで特に真ん中を堅くしてきたため、日本はブロックの外側から何とか揺さぶろうとしましたが、タテパスを入れるスペースは無く、またインサイドハーフの柴崎、田中碧が中間ポジションに入り込むなり外側からブロックの周りの選手を食いつかせたりする動きがとれず(特に柴崎は存在感が皆無でした)、サイドの2人も南野は中に入ったまま動こうとせず、長友も南野にスペースを空けてもらっているのにカウンターを警戒して突っ込もうとせず、右は頼みの伊東がマークされて動けず、山根は前述の伊東や柴崎が機能しないために攻めに絡む事が出来ない状態、という感じで全く得点が入る雰囲気がありませんでした。一方のオマーンも積極的に攻めかかる感じではなかったのでスコアレスで折り返す事になりましたが、「厳しいなぁ」と思って観てました。

 そんな感じでどこかモヤモヤした感じで後半を迎えたわけですが、後半開始時に機能不全状態だった柴崎を諦めてシステムを4-2-3-1に変更した上で左WGに三苫を入れた森保監督の采配がズバリと当たりました。三苫が左サイドから強引に仕掛けてそれを投入直後から成功させた事で、オマーンの守備陣を混乱に陥れる事が出来ました。さらに左SBを長友から中山に代え、中山が三苫を少しでも良い形にさせるためのポジション取りやパス出しをしてくれた事も効いたと思います。真ん中も南野を古橋に代えて大迫と古橋がタテ並びの2トップのような恰好になった事もオマーンの守備を崩す事に貢献したと思います。まあ結局は左サイドを三苫という個のチカラでガンガン殴って最後に強引に穴を開けた恰好ではありますが、三苫のように正対した状態から相手を抜き去る能力を持つ選手を使わない手はないので、「ようやく使ってくれたか」という感じですし、古橋を真ん中に入れた事と合わせて選手交代で成功体験を得たのは大きいと思います。森保監督にはこの日得た新たなカードを今後もどんどん使って欲しいですし、まだ使ってないカードもどんどん試して欲しいですね。

 同じ日に豪州が中国相手に取りこぼした事で、日本は2位に浮上しました。とはいえまだ4試合ありますし、次の試合は国内組にとっては調整の難しい1月に行われます。ただ2試合ともホームでの試合なので、取りこぼす事のないようにして欲しいですね。

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2021年11月13日 (土)

W杯最終予選ベトナム戦

 今週は国際Aマッチウィークという事でJ1はありません。その間アジアではW杯最終予選が開催され、各国2試合が行われます。日本はベトナム、オマーンとアウェーで対戦する予定。ちょうど折り返しとなる最終予選において非常に重要な位置付けとなります。

 まず一昨日(11/11)ベトナム戦が行われ、日本は1-0で勝ち、3位に浮上しました。

 欧州組の移動時に給油のトラブルがあったためにベトナム到着が大幅に遅れ、現地でチーム全体練習を出来たのがわずか1日しかなかったという状況ながらきっちり勝ち点3を積み上げたのは評価できます。が、逆に言えばそれと伊東の獅子奮迅の活躍ぶりくらいしか評価できる部分がないです。攻守とも個人個人が頑張っているのはわかるのですがチームとしての積み上げが見られませんでした。それが顕著に出たのが攻撃面で、チームとしてどう崩すのかという狙いが見えず、結果として両サイドからのクロスくらいしか攻め手が見えませんでした。中でも左サイドは南野は中に入ってしまうし長友は縦突破しか考えてない感じで、森田も含めた3人での連携が全くありませんでした。そんな状態だから決定機は数えるほどしか無し。練習時間がなかったのが作用したのは間違いないでしょうが、これでは辛いですね。

 さらに問題なのがチームのマネジメント。前述のように欧州組の多くが給油トラブルに巻き込まれて疲労がたまっていたはずなのに、右SBの山根以外は豪州戦と同じメンバー。さらに日本から連れてきた多くの選手がベンチ外となりました。おまけに試合中の交代も豪州戦と同じ。森保監督の中で明確な序列があってそれに基付いて選手起用が行われているのは明らかですが、これではせっかく招集した選手をチームに馴染ませる機会を失わせる事になり、代表の選手層を厚くする事が出来ませんし、試合で使ってみないとやれるかやれないかはわからないものです。三苫とか旗手とか面白そうな選手を招集しているのに何をやっているのかと思ってしまいます。この選手起用の硬直具合は非常に問題だと思います。

 代表は既にオマーン入り。日本時間の11/16 午前1時にオマーン戦が行われます。明らかにベトナムより個人でもチームでも上です。守田がサスペンションで出場できないという状況でどういう試合をするのか、今は期待より不安の方が大きいです。

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2021年11月 7日 (日)

不器用でも勝ち点1(11/6 札幌戦)

 昨日(11/6)はホーム・アイスタ日本平での札幌戦でした。行きたかったしチケットも確保してあったのですが所用のため断念し、DAZNでの観戦となりました。

 試合は引き分け。後半早々に逆転を許した際にはどうなる事かと思いましたが、何とか追いついて勝ち点1を積み上げる事が出来たのは良かったです。スタジアムもこの苦境を何とかみんなで乗り切ろうというムードに溢れているのが画面越しにも伝わってきて、やっぱり行きたかったなと思いました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー2 北海道コンサドーレ札幌

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2021年11月 5日 (金)

ロティーナ監督 契約解除

 今日(11/3)、エスパルスはロティーナ監督との契約を解除しました。イヴァンコーチ、プエルトフィジカルコーチ、小寺通訳も同時に契約解除となりました。

 まあ事実上の解任ですね。昨日(11/3)の試合を観た時点で可能性はあると感じていました。前の記事で触れた通り明らかに選手達はメンタル面で問題があるように見えましたので、これを立て直して残留を果たすには監督交代というショック療法しかないだろうと。ただ実際に行われてしまうと、残念ですね。

 かつてセルタ・デ・ヴィーゴを欧州CLにを導き、東京V、C大阪で結果を出してきたロティーナ氏の監督就任にはもちろん期待していました。それにサッカーの内容も面白くないという人が多いのですが、僕からするとたまに見るリーガエスパニョーラで実際に展開される試合運びや駆け引きがエスパルスでも見られるから、観ていて楽しかったですよ。試合によって配置や動き方、パスコースの切り方とかが変わっていて、それを見て「なるほど」と思う事が多かったですし。ただゾーンディフェンスは日本での一般的なゾーンとマンツーマンの併用とは違うから習得するのに時間がかかるし、ボールを大事にする事を重視し過ぎてカウンターの機会を失って、リトリートした状態の相手を崩さなくてはならなくなるので、攻撃時の難易度はどうしても高くなります。結果としてその2点をなかなかクリアし切れずにここまで来てしまった感がありますね。またロティーナ監督もC大阪の時と違ってより前でボールを奪えるようなチーム作りをしていたと思うのですが、前へのプレスとゾーンをしっかり保つところの落としどころの調整で苦労されていて、それが選手達の微妙な迷い、ズレにつながったように思います。

 そうしたロティーナ監督の誤算に加えて、クラブも邪魔してしまったかなと。結果論でしかないのですが、夏に5人もの選手を加入させたのはクラブの失策だったと思ってます。確かにルヴァン杯でノリさんと慶太の負傷離脱という大誤算により、早急にCBとボランチの穴埋めをしなければならなかったというのはあるし、コロリとホナウドについては契約が切れたタイミングで移籍金ゼロで獲得できるというお財布事情もありました。実際獲得できた5人の選手は皆主力として頑張ってくれているので文句は言ってはいけないのかもしれません。が、5人スタメンが入れ替わる事によって微妙にチーム作りをリセットしてしまった印象は拭えないですね。実際、井林が入る前には4試合負け無しで、井林が加入した川崎戦から9試合勝ちから見放されましたから。まあ強化部としては昨季の夏のウィンドウでクラモフスキー前監督のオーダーに応えられていればという反省があっての事でしょうし、あくまで結果論なのですが、さすがに5人は多過ぎたんじゃないかと思います。まあ繰り返しになりますがノリさんと慶太の大怪我があったからこその対応でもあるので、それが起こらず最初の布陣で戦っていってチームを熟成させていればと思わずにはいられません。いずれにしろクラブは何が問題だったのかをシーズン後にしっかり検証して欲しいです。

 それと選手にも猛省を求めたいです。一生懸命にやってないとか言うつもりはありませんが、緻密なチーム戦術の消化に汲々としたあげく、どこかで「言われたポジションはとっているんだからオレのせいじゃないよ」みたいな逃げに走っていませんでしたか、と問いたい。そういう甘えが出る土壌がクラブにあるのなら、今度こそそれを捨て去らなくてはならない。3年連続で監督を途中解任させるなど前代未聞です。特に古参の選手達は自分達の中でも何が問題なのかを問い直して欲しいですね。

 という事で、残り4試合の指導は平岡コーチに託されました。2年連続でこういう役回りにさせてしまって申し訳ない限りです。ただ嫌味に聞こえるかもしれませんが、クラモフスキー氏、ロティーナ氏と2人の監督に対して十分なサポートが出来なかったのも事実ですから、それを償う意味でも頑張って欲しいです。

 最後になりますが、ロティーナ監督、イヴァンコーチ、プエルトフィジカルコーチ、小寺通訳の新天地でのご活躍をお祈りします。

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2021年11月 4日 (木)

開始7分でのゲームプラン崩壊(11/3 FC東京戦)

 昨日(11/3)はアウェイでのFC東京戦でした。味スタは僕の家から一番近いJクラブのホームスタジアムなのですが、用事があって行く事が出来ず、DAZNで観戦しました。

 内容的に今季ワーストの試合タイで非常にショックを受けたわけですが、これを書いている時点でまたもショッキングなニュースを聞かされているので、非常にダウナーな状態です。この試合の所感はなるべく短くまとめたいと思っています。まあ守られた事はないのですが(爆)。

<明治安田生命J1リーグ 於 味の素スタジアム>

 清水エスパルス 0ー4 FC東京

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