W杯最終予選サウジ戦
今週は国際Aマッチウィークとなっており、J1はありません。その代わりというわけではないでしょうが、エスパルスは昨日(10/8)の三保での練習を1年7か月ぶりに公開しました。平日に関わらず多くの方が三保に行かれたようで、Twitterにも楽しそうなツイートがいくつもあがっていました。選手にも良い刺激になったようですので、武漢ウィルス(新型コロナ)禍の状況にもよりますが、少しずつ元に戻していってもらえたらと思います。
一方で、日本代表にははアジア最終予選の2試合がスケジューリングされていました。そのうちの1試合が一昨日(10/7)、日本時間では10/8の2時キックオフのアウェーでのサウジアラビア戦でした。翌日に仕事があるのに4時まで起きているなんて無理なので少し早起きしてDAZNで見ましたが、まあ残念な試合でした。少し時間はたちましたがなるべく簡単にその感想を書きます。
前半はまあ悪くなかったと思います。前からプレスをかけてサウジのパス回しを自由にさせず、28分の鎌田のパスからの大迫のシュートのように前でボールをひっかけて決定機を作る事も出来ていました。ただ後半は暑さのせいか足が止まり始め、サウジにプレスを嵌められて前にボールを送れない状態になって押され気味になり、そして72分に柴崎の致命的なバックパスのミスから失点。交代カードを珍しく5枚全て切ったものの決定機を作る事も出来ずに敗戦となってしまいました。
こう書くと「ミスがなければ」となりがちですが、改めて映像を見返したりするとわかるのですが、前半からバランスがおかしかったですね。中盤から前はプレスをかけようと前に出るのですが、最終ラインがそれに連動して上がってないから中盤にスペースが出来て、特にハーフラインのスペースを再三使われていたし、そうなると中盤の選手も戻らないといけないから余計な体力を使うはめになる。これが後半の運動量低下につながったわけです。攻撃に際しては逆に基本的に4-2-3-1のバランスを変えないから、4-4-2のブロックで守るサウジのプレスをまともに受ける事になる。大抵のJリーグのチームであれば相手が2トップでプレスをかけてくればボランチを落とすかSBの一方を残して数的優位を確保する形を使うと思うのですが、この日の代表はそれをしない。だからCBが2トップのプレスをまともに食らうし、前への出し先も大抵は真ん中の大迫か鎌田だからあっさり囲まれてボールを奪われる事の繰り返し。そのくせ左サイドハーフの南野は中にポジションをとるし、ボランチの柴崎も真ん中で潰されるのを嫌ってサイドへ流れたがったりと、局所局所で選手が勝手な動きをする。これじゃどこかでやられますよ。
本来はこうした局面毎のポジショニングを監督が整理するものです。が、森保監督はシステムを4-2-3-1と決めて大枠の役割だけ与えて、細かな約束事は選手任せにしているように見えます。ひと昔前ならそれで通用したのかもしれませんが、今は代表レベルでもカチッとした戦術とそれに基付くポジショニングを落とし込むチームが増えてきている。要は森保監督のやり方は時代遅れとすら思います。ここ3試合を見た限りで言わせて頂くと、今の代表が最終予選を勝ち抜けるとは思えません。来週火曜には豪州戦で、今のところ解任報道はないので、豪州戦はこのままでいくのでしょう。でもその後は即刻体制の見直しを図るべきと考えます。
「日本は一度W杯出場を逃して痛い目を見た方がいい」という方もいらっしゃいます。頷ける部分もなくはないです。が、W杯出場を逃せばこれまで日本各地でW杯に選手を送り込むべく普及・育成を進めた人達の努力を無にする事になる。それを考えると「W杯出場出来なくてよい」なんて口が裂けても言えないし、完全に望みがなくなるまであがいて欲しいです。
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