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2021年10月13日 (水)

W杯最終予選オーストラリア戦

 昨日(10/12)はW杯アジア最終予選のオーストラリア戦が埼玉スタジアムで行われました。前節アウェーでサウジアラビアに敗れて2敗目を喫し、この試合の結果如何によっては森保監督の解任もあり得るという報道も流れた中での試合でした。終了間際に決勝点を奪って2-1で2勝目をあげ、何とか踏みとどまりました。

 選手達は最後まで本当によく頑張ったと思います。前半から前からプレスをかけてなるべく前でボールを奪い、奪ったボールを早めに前に送って仕留めるという戦い方が共有されていて、それを基にして足を止めずに前に出るというプレーを見せていました。またこの日はシステムをいつもの4-2-3-1から4-3-3に変えましたが、それによってサウジ戦だと前の預け先が大迫か鎌田のどちらかである事がバレバレだったのがこの日はサイドのパスコースも使って前にボールを送る事が出来たし、5つのレーンを誰が使って攻めるかというのが特に左サイドで共有されていて、それによって長友の良さが活きていたし南野も上手く中間ポジションをとってボールを引き出していたと思います。中盤のインサイドハーフに入った守田と田中碧も攻守に走り回って真ん中を活性化してくれました。これらのシステム変更やメンバーの入れ替えの決断をしたのは森保監督で、かなり重圧がかかった中でこの試合に向けてしっかりチームを立て直してくれた事には感謝したいです。

 が、守備に関しては修正しきれていない大きな問題がありました。最終ラインの高さの設定です。この日もサウジ戦同様に低めに設定されていたように思いました。前からプレスをかけるんだったら後ろももっと連動して上げないと無用なスペースを与えてしまいますし、実際にボールロストした時に中間ポジションに入られてパスを通される場面が散見されました。またサイドの守備は穴になってましたね。失点に繋がったシーンがその象徴なんですけど、真ん中で最終ラインとボランチに4人くらいでプレスをかけに行ったのですがかわされてこちらの左サイドにいたSBの選手に出されます。慌てて長友が前にチェックに出ましたが、自分が守っていた左サイドがガラ空きになり、そこに流れたサイドハーフにボールを出され、フリーでマイナスのクロスを出されて守田のファウルに繋がってしまいました。

 最初に見た時は「何故長友は前に出たんだ?」と思いました。ただ相手SBにフリーで前進させるのはイヤだろうし、敢えて引き合いに出すならエスパルスはたぶんSBがチェックに行くんですよ。前から枚数をかけてプレスにいったのなら。ただその場合は最終ラインの残った3枚はスライドして必ずスペースを埋めてます。そのような約束事が未だに出来ていないのが今の代表の問題点じゃないですかね。

 これは長友個人の問題と捉えがちなのですが、右サイドもカウンターを食らった時に酒井がいなくて右サイドのスペースがずっと空いている場面が後半にありました。要はチーム全体の守備の約束事が出来てないんですよ、未だに。これは最終ラインの大事な約束事なんだから、「代表チームなんだから細かい約束事は作れない」というエクスキューズは通用しません。もう3年以上チームを指揮しながらこの状態では、「やはり森保監督にA代表は任せられない」という結論は変えられませんね。

 まあ田島会長が続投を明言されたので、このタイミングでの監督交代はないのでしょう。でもオーストラリアとの勝ち点差は3に縮まりましたが、オマーンに総得点で上回られて4位に沈んでます。11月にはアウェーでそのオマーンと当たります。ホームでのオマーン戦、相手の決勝点はこの日と同じく長友の不用意な上がりで左サイドのスペースを空けた事から始まってます。その穴を未だに塞がずに選手任せにしている森保監督にこのまま任せて良いのか。現時点では祈るしかないですね。

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