無念(9/11 鳥栖戦)
昨日(9/11)はアウェーでの鳥栖戦でした。年に1度は九州に行きたいと思っているのですが、今回はDAZNで観戦しました。この試合はアウェー席が設置されていて、画面越しながらサンバの音が聞こえてきたのが嬉しかったですね。
試合は1-2で敗戦。後述しますが、なかなか受け入れがたい結果でした。上手くゲームコントロールできていたのに結果が出なかったのは無念としか言いようがないですね。
<明治安田生命J1リーグ 於 駅前不動産スタジアム>
清水エスパルス 1ー2 サガン鳥栖
エスパルスのスタメンは以下の通りです。
GK 権田
DF 原、ヴァウド、井林、山原
MF 松岡、ホナウド、片山、コロリ
FW 藤本、チアゴ サンタナ
SUB 永井、立田、奥井、竹内、滝、鈴木唯、指宿
怪我が癒えた原がスタメン復帰したのに加え、左SBに特別強化指定の山原を抜擢。これにより片山が右サイドハーフに回りました。これでスタメンのうち5人が夏の加入組で、昨季から在籍しているのはヴァウド1人となりました。
前半は基本的には鳥栖がボールを握り、エスパがそれを受け止め撥ね返して反撃するという展開となりました。エスパは2トップに加えコロリが前に出て最終ラインと中盤のパスコースを消した上でプレスをかけましたが、鳥栖の剥がし方も上手くてなかなか前でボールをひっかける事が出来ません。が、鳥栖もエスパの4-4のコンパクトなブロックを前にしてなかなかタテパスを入れる事が出来ず、攻めあぐみます。これを撥ね返したエスパが時折カウンターを仕掛け、28分頃にはサンタナとコロリのパスワークからサンタナがGKとの1対1の場面を作りましたが、鳥栖の粘り強い守備の前に得点できず、前半はスコアレスで折り返しました。
後半も最初は同じような展開で始まりましたが、次第に鳥栖が前にポジションをとるようになり、58分、こちらの右サイドに展開された後フリーでクロスを上げられ、これを白崎にヘッドで合わされて、鳥栖に先制を許します。この直後は鳥栖の攻撃が勢いを増しましたが、これを凌いだエスパは65分、じっくり回したパスがコロリに渡り、コロリがホナウドに預けた後前のスペースへ。ホナウドはダイレでサンタナへタテパスを通し、これを受けたサンタナが前を向いて左足を一閃。これがDFに当たってコースが変わり、ボールがゴールへ吸い込まれ、エスパが同点に追いつきます。これにより試合は膠着状態となりますが、72分にホナウドと樋口との競り合いでホナウドにファウルがとられ、FKに。これをエドゥアルドに叩き込まれ、鳥栖が勝ち越し。エスパはこの後5枚の交代カードを切って何とか同点に追いつこうとしますが及ばず、エスパルスは1-2で敗れました。
まずどうしても触れないといけないのが、決勝点に繋がったホナウドに対するファウルの判定です。若干ひいき目かもしれませんが、ホナウドは正当なチャージをしていました。手を使っていたのが悪印象だったのかもしれませんが、樋口も使っていますし、倒れたのは2人ともです。今村主審は試合開始から「今日はずいぶん細かいファウルをとるな」と思っていましたが、一方でとってもらえなかったファウルも散見され、判定基準がよくわかりませんでした。何よりこの判定から決勝点をとられたので、この試合の感想を一言問われた時「無念」という言葉しか出ないんですよね。This is Footballという言葉では割り切れないものがありました。
ただエスパにも反省すべき点はあります。まずアタッキングサードで攻撃を仕掛けた時にコンビネーションが合わずにボールロストする場面がまだまだ多い。これについては前述の通りスタメンのうち5人が夏の加入組でかつ特別強化指定の山原まで入っていた分コンビネーションを合わせる時間が足りないというエクスキューズがあるので、引き続き練習や実戦で磨いていくしかないでしょう。また失点の場面のように守備組織が微妙に崩れる場面がまだ若干あり、この試合ではそこを突かれました。あの時こちらの右サイドで相手3人でボールをまわされかつ1人がニアゾーンに入ったので、片山と松岡の2人がそちらに気をとられたのですよね。また左サイドからのサイドチェンジで右にボールがまわった時、コロリが中へスライドするのが遅れてしまい、結果として松岡、ホナウド、コロリの3人の距離が空いてしまい、そこから白崎が中へ入ってくるのに対応できませんでした。片山もクロスを上げた選手への寄せが遅れたし、こうした微妙なポジションのミスは修正していく必要があるでしょう。さらに1点ビハインドで残り10分というシチュエーションで無理矢理でも点を取らないといけない時に点をとる手段がまだないですね。まあそれ以前にやるべき事があるので、そこまで手を回すのは大変ですが。
などと苦言ばかり言いましたが、内容的には勝てていないここ8試合の中で一番良かったです。相手ボールの時は2トップとコロリの3人でボランチへのパスコースを消しながら最終ラインへプレスをかけ、プレスを剥がされた時は4-4のブロックが中を締めてタテパスを許さずこちらのブロックの周りでボールを回すしかない状況にさせていました。あのパスワークに長けた鳥栖が特に前半は攻めにくそうにしてましたからね。特に鹿島戦は間を割られる事の多かった松岡、ホナウドのコンビでしっかり中を締めて守る事が出来たのは大きな収穫だと思います。ボールを持った時は最終ラインとボランチでボールを回しながら前線へタテパスを入れるスキを窺うわけですが、この日はサンタナの他にコロリと藤本というタテパスの差し込み先が増えていて、さらには片山もある程度アバウトなボールでも収めてくれた分、サンタナの負担がこれまでより減ったように思いました。また当のサンタナの疲労が癒えて本来のキレのある動きを取り戻していたのも心強いですね。またアタッキングサードに入った時にパスの出し手と受け手以外の動き出しでチャンスを作れるようになってきましたね。名古屋戦もそうでしたが、この日の同点ゴールもコロリがホナウドにボールを預けた後前に走って囮となってくれました。他にも原がパスを出した後インナーラップを仕掛けて藤本のパスを受けて決定機を作りかけた場面とかがありましたし、このへんも少しずつ意識付けされてきているなと感じました。物足りないのは藤本がまだフィニッシャーというよりチャンスメイカーにとどまっているところで、藤本にゴールをとらせる場面を今後は作りたいですね。
90分通して攻守ともに組織的に動けていたし、3位の鳥栖とも互角に戦えていました。むしろ前半はゲームをコントロール出来ていたと思います。この内容で勝てないのは「ついてない」としか言いようがないし、本当にもどかしいです。が、ここでチーム作りの方針をブレさせては今季のここまでの苦労が水の泡です。幸いここからは試合間隔がほぼ1週間おき程度になるので、修正する時間は十分あります。今はブレる事なく、土曜(9/18)のシックスポイントマッチである仙台戦に勝つために最善の準備をして欲しいです。
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