光明?(8/29 名古屋戦)
一昨日(8/29)はアウェイでの名古屋戦でした。会場の豊田スタジアムは何回か行きましたが、好きなスタジアムの1つです。何といっても2階席より上のスタンドの傾斜のきつさ加減がいいですね。バレンシアのメスタージャみたいな感じで。という事で当然行く事は考えたのですが、日曜のナイトゲームである事等を考慮して行きませんでした。
前節鹿島にボコボコにされ、次はアウェーでリーグ戦3連勝中の名古屋と戦わないといけないという事で、かなり厳しい試合になると思っていました。が、何とか勝ち点1をもぎ取る事が出来て良かったなと思いました。
<明治安田生命J1リーグ 於 豊田スタジアム>
清水エスパルス 1ー1 名古屋グランパス
エスパルスのスタメンは以下の通りです。
GK 権田
DF 奥井、ヴァウド、井林、片山
MF 松岡、ホナウド、鈴木唯、コロリ
FW 藤本、チアゴ サンタナ
SUB 永井、立田、山原、竹内、滝、西澤、指宿
夏のウィンドウで最後に加入した藤本がスタメンに。コロリが左サイドハーフに回って、その分西澤がスタメンから外れました。あと右SBには原ではなく、奥井を入れてきました。リザーブでは強化指定の山原が初めて入りました。
前半、エスパルスは立ち上がりから相手の最終ラインに2トップと両サイドハーフでプレッシャーをかけて余裕を持ってのビルドアップをさせず、奪ったボールを松岡を中心に繋ぎながら前へ進める事でペースを握ります。が、20分くらいから名古屋もこちらのウラのスペースを使って前へとボールを運び、チャンスを作り始めます。特にこちらの左サイドが狙われて、何度か危ない形を作られますが、権田、ヴァウド、井林を中心に身体を張ってはね返し、前半はスコアレスで折り返しました。
後半、両チームとも攻撃への圧力を強めていき、お互いチャンスを作ります。そんな中、57分、松岡からサンタナへのクサビをカットした名古屋が前田までボールを繋ぎ、前田がミドルシュートを叩き込んで、名古屋が先制します。これで勢いに乗った名古屋が一時的にペースを掴みましたが、エスパが両サイドハーフを滝、西澤に代えたあたりから次第にペースがエスパに移り、迎えた74分、滝からのサイドチェンジのパスを受けた藤本がサンタナと中谷との間へクロス。これに一瞬早く反応したサンタナがダイレでゴールへ流し込み、エスパが同点に追い付きます。この後は両チームとも勝ち越しを狙って攻めあいますが得点には至らず、試合は1-1のドローとなりました。
まず前節の惨敗からメンタル面で立ち直れているかを少々心配していたのですが、それは杞憂でした。前半から今季のチームのやり方をきっちりこなしていたと思います。まあ名古屋が鹿島に比べて前線、中盤のプレスがそれほどきつくなかったので、少なくともアタッキングサードまでボールを前進させるところまではある程度出来ていたし、ボールの失い方も「ヤバい!」と思う事がそれほど多くなかったので、守備の組織を作ってしまえばそんなに崩される事はなかったと思います。
ただこの日は左サイドハーフにコロリ、ボランチの左にホナウドが入り、左SBに片山という新しい組み合わせとなったので、どうしても守備時の連携がぎこちなかった感じがありました。コロリの戻りが遅くて片山が名古屋のマテウス、宮原の二人を見なければならなくなったり、左のハーフスペースはホナウドがカバーしないといけないのにそれが遅れてしまったりして、何度か危険な形を作られました。名古屋も「ここが狙いどころだ」と気付いてからはあからさまに狙ってましたから、前半の終わり15分の左サイドを突かれまくった時間帯が一番厳しかったと思います。コロリもホナウドも間違いなく能力は高いのですが、チームに合流してからようやく3週間たったところですから、こういう綻びが出るのはある程度仕方ないでしょうね。9月は次の試合までの間隔がわりと開くので、そこでどれだけ詰める事が出来るかが今後に向けてのカギでしょう。
後半、お互いに前に出るようになってそれぞれチャンスを作るようになったのですが、ウチがその時間帯に3回くらいセンターライン付近で不用意なボールロストをしてピンチを作られ、そのうちの1つを得点に結びつけられてしまいました。あの場面は松岡からサンタナへのクサビをカットされてからカウンターを浴びたわけで、前節の鹿島戦の1失点目と全く同じ形なんですよね。前節はヴァウドがタテパスを選択した事を批判しちゃったので、今回の松岡の選択がどうだったのかが焦点になりますが、この場面はサンタナの右横に藤本が寄ってきていたのでサンタナが藤本に落とす事が出来ていれば問題はなく、タテパスを選択した事そのものは問題なかったと思います。試合後の記者会見でロティーナ監督が「我々は後ろからつないでビルドアップして攻撃するスタイル」と仰っているあたり、タテパスを入れる事自体はチームのやり方として問題はないという事だと思うので、我々応援する側としてはああいう場面でのサンタナのパスの受け方、周りへの落とし方の進歩というか成長の具合がどうかという視点で見ていく方が良いのかなと思いました(成長とか言うのは偉そうですけどねw)。
という事で反省点のような事から書き連ねましたが、全体としては良い内容の試合が出来たと思います。特に後半、先制を許した後に唯人に代えて滝、コロリに代えて西澤を入れてからは、名古屋がやや守備に重心を置いた事もあって、相手を押し込んで分厚い攻めが出来ていました。それまでのコロリと唯人は中に入りがちな上に入った後に待ってしまうためにサイドへ持っていっても手詰まりで、結局中をこじ開けるしかない感じになっていたのですが、滝と西澤はどちらもボールを引き出そうと動き回ってくれたので、その分サイドが活性化しました。特に西澤は中もしくは外のウラへ動いたり、逆にボランチに寄ってボールを引き出してまたサイドへはたくなど精力的に動き回っていたので、対面の相馬からするとやりにくかったのではないかと思います。同点ゴールの場面もニアへ動き出す事でキム ミンテを動かして中央をサンタナと中谷の1対1にしてますし、ああいう動きは大事ですね。この日のスタメンには夏のウィンドウで加入した5人が全員名を連ねたし2019年以前からいたメンバーが一人もいなかったわけですが、途中投入ながらその2019年に在籍していた滝、西澤が流れを引き寄せて大いにアピールしてくれたのはやはり嬉しいですね。二人ともウチのアカデミー育ちですし。一方で夏に加わったメンバーもその力量を見せてくれました。特に松岡、ホナウドのボランチ二人はこの日も効果的なパス出しをしてくれました。初スタメンの藤本も良かったですね。ポジション取りが上手いし、意外にもプレスが上手いのも収穫です。彼らを早くチームに溶け込ませないといけないですね。
16位という精神衛生上良くない順位にいるので、勝ち点1で満足してどうする、という声もあるかと思います。が、前節の結果がアレだっただけに、それを引きずらずにこれまで積み上げてきた戦い方でもってアウェーで勝ち点1を持って帰れたのは決して悪い結果ではないと思います。今週はAマッチデーという事で休養と練習に時間を割く事が出来ますから、まずは明日(9/1)までじっくり休んで、その後来週の鳥栖戦に向けて良い準備をして欲しいです。
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